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公開番号2025025180
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129740
出願日2023-08-09
発明の名称コンクリート部材の継手構造
出願人株式会社IHI建材工業
代理人弁理士法人アテンダ国際特許事務所
主分類E04B 1/61 20060101AFI20250214BHJP(建築物)
要約【課題】コンクリート部材の接合作業を容易且つ迅速に行うことができるとともに、コンクリート部材の接合解除も容易に行うことのできるコンクリート部材の継手構造を提供する。
【解決手段】雄側継手30は雌側継手40側に挿入される継手部材32を有し、雌側継手40は、雌側継手40に挿入された継手部材32に係合することにより継手部材32の反挿入方向への移動を規制する係合部材43を有しているので、雄側継手30の継手部材32を雌側継手40側に挿入するだけで接合を完了することができる。また、コンクリート部材11,12,21,22の接合を解除する場合は、継手部材32の雄ネジ部32dからナット32eを取り外すことにより、雄側継手30と雌側継手40との結合が解除され、継手部材32を雌側継手40内に残したまま一方の接合端面と他方の接合端面とを分離することができるので、建物本体1の解体作業をナット32eの取り外しのみによって行うことができる。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
互いに接合されるコンクリート部材の接合端面の一方に配置される雄側継手と、コンクリート部材の接合端面の他方に配置され、雄側継手が結合される雌側継手とを備えたコンクリート部材の継手構造において、
前記雄側継手は雌側継手側に挿入される継手部材を有し、
前記雌側継手は雌側継手に挿入された継手部材に係合することにより継手部材の反挿入方向への移動を規制する係合部材を有し、
前記雄側継手は、継手部材が雌側継手に挿入されている結合状態で継手部材を雌側継手内に残したまま分離可能に構成されている
ことを特徴とするコンクリート部材の継手構造。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記雄側継手は、雄側継手から分離され且つ雌側継手に挿入されている既存の継手部材を雄側継手に新たに取り付けられた継手部材によって雌側継手内の奥に押し込みながら新たな継手部材を雌側継手内に挿入して係合部材に係合可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1記載のコンクリート部材の継手構造。
【請求項3】
前記雌側継手は、雌側継手に挿入された継手部材を受容するハウジングを有し、
ハウジングは、前記既存の継手部材と新たな継手部材とを受容可能な長さに形成されている
ことを特徴とする請求項2記載のコンクリート部材の継手構造。
【請求項4】
前記雄側継手は一方の接合端面に埋設される継手板を有し、
継手板は継手部材に設けた雄ねじ部を挿通する挿通孔を有するとともに、挿通孔を挿通する継手部材の雄ねじ部に螺合するナットによって継手部材が継手板に締結され、
継手板の背面側には、コンクリート部材の外面に開口し、継手部材へのナットの着脱を行うための凹状空間が設けられている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のコンクリート部材の継手構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば仮設住宅、多目的シェルター、バンガロー、倉庫、商業施設、簡易住居、学校、病院、オフィスビルなど、主にコンクリート建物に用いられるコンクリート部材の継手構造に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば自然災害(地震、津波、洪水、台風等)による緊急事態が発生した場合、被災者のために仮設住宅を設置することにより、避難所として一時的な住居を提供する対策がとられる。しかしながら、仮設住宅は一戸建やマンション等の一般住宅と比べて構造が簡素であるため、耐久性、耐火性、遮音性、断熱性に劣るという欠点がある。このため、居住者にとって仮設住宅は必ずしも快適とはいえず、特に長期間居住する被災者にとっては生活面で支障を来すことも少なくない。
【0003】
そこで、コンクリート建築による仮設住宅を設置すれば、耐久性、耐火性、遮音性を向上させることができるが、コンクリート建築は基礎工事、型枠工事、コンクリート打設等の大掛かりな施工が必要になるとともに、建築コストも高くなることから、仮設住宅として用いることは現実的ではない。
【0004】
また、建物本体を複数のコンクリート部材に分割し、各コンクリート部材を工場等で製作するとともに、設置場所に運搬して現場で組み立てることにより、一般のコンクリート建築の工法よりも容易且つ安価に小規模住居を構築するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-239943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述のように工場等で製作したコンクリート部材を用いて建物本体を現場で組み立てるようにしたものでは、各コンクリート部材をボルト及びナットにより接合するようにしているが、各コンクリート部材の接合端面は数多くの接合箇所を有するため、これらの接合箇所をボルト及びナットにより接合するのでは、ボルト及びナットの締結作業が煩雑となり、建物本体の組立作業を効率よく行うことができないという問題点があった。
また、建物本体が不要になった場合や、建物本体を他の場所に移設する場合など、各コンクリート部材の接合を解除して建物本体を解体する場合には、解体作業が煩雑になるという問題点もあった。
【0007】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンクリート部材の接合作業を容易且つ迅速に行うことができるとともに、コンクリート部材の接合解除も容易に行うことのできるコンクリート部材の継手構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は前記目的を達成するために、互いに接合されるコンクリート部材の接合端面の一方に配置される雄側継手と、コンクリート部材の接合端面の他方に配置され、雄側継手が結合される雌側継手とを備えたコンクリート部材の継手構造において、前記雄側継手は雌側継手側に挿入される継手部材を有し、前記雌側継手は雌側継手に挿入された継手部材に係合することにより継手部材の反挿入方向への移動を規制する係合部材を有し、前記雄側継手は、継手部材が雌側継手に挿入されている結合状態で継手部材を雌側継手内に残したまま分離可能に構成されている。
【0009】
これにより、雄側継手の継手部材を雌側継手側に挿入するだけで接合が完了することから、雄側継手と雌側継手とを結合する際、人手によるボルトやナットの締結作業等を必要としない。また、継手部材が雌側継手に挿入されている結合状態で雄側継手の継手部材を雄側継手から分離することにより、雄側継手と雌側継手との結合が解除され、継手部材を雌側継手内に残したまま一方の接合端面と他方の接合端面とが分離する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、雄側継手と雌側継手とを結合する際、人手によるボルトやナットの締結作業等を必要としないので、コンクリート部材の接合作業を容易且つ迅速に行うことができる。また、コンクリート部材同士の接合を解除する場合には、雄側継手の継手部材を雌側継手内に残したまま一方の接合端面と他方の接合端面とを分離することができるので、コンクリート部材同士の接合解除を極めて容易に行うことができる。これにより、コンクリート部材を接合してなる建物等を解体する場合、解体作業を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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