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公開番号
2025012174
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114813
出願日
2023-07-13
発明の名称
シート融着体の製造方法
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
B29C
65/16 20060101AFI20250117BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】レーザー光を用い、所望の形状のシート融着体を効率良く製造し得る方法を提供すること。
【解決手段】本発明のシート融着体の製造方法は、1)複数のシート2,3を重ねて、繊維面どうしの重なり部12を有するシート積層体11を形成するシート積層工程と、2)シート積層体11に、複数のシート2,3どうしが剥離可能に密着した密着部13を形成する密着部形成工程と、3)密着部13が形成されたシート積層体11を非加圧状態として、シート積層体11にレーザー光41Lを所望のパターンで照射することによりシール縁部5を形成するレーザー光照射工程とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のシートの積層構造を有し、該積層構造の縁部に該複数のシートの縁部どうしが融着したシール縁部を有し、該複数のシートそれぞれの少なくとも一方の面が、熱可塑性樹脂を含む繊維で構成された繊維面である、シート融着体の製造方法であって、
前記複数のシートを重ねて、前記繊維面どうしの重なり部を有するシート積層体を形成するシート積層工程と、
前記シート積層体に、前記複数のシートどうしが剥離可能に密着した密着部を形成する密着部形成工程と、
前記密着部が形成された前記シート積層体を非加圧状態として、該シート積層体にレーザー光を所望のパターンで照射することにより、該シート積層体を溶断するとともに、その溶断によって生じた前記複数のシートの切断縁部どうしを融着させて、該シート積層体における該レーザー光の被照射部にシール縁部を形成するレーザー光照射工程と
を備える、シート融着体の製造方法。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記密着部形成工程では、前記シート積層体を押圧することにより、前記密着部を形成する、請求項1に記載のシート融着体の製造方法。
【請求項3】
前記密着部形成工程では、前記シート積層体を前記熱可塑性樹脂の融点以下の温度で加熱しながら押圧することにより、前記密着部を形成する、請求項2に記載のシート融着体の製造方法。
【請求項4】
前記密着部形成工程では、前記シート積層体に超音波を印加しながら押圧することにより、前記密着部を形成する、請求項2に記載のシート融着体の製造方法。
【請求項5】
前記シート積層体は、複数の前記シート融着体又はその中間品が一方向に連なる連続体であり、
前記レーザー光照射工程の後に、前記連続体を切断して枚葉の前記シート融着体を製造する連続体切断工程を備える、請求項1~4のいずれか1項に記載のシート融着体の製造方法。
【請求項6】
前記シート積層体は、複数の前記シート融着体又はその中間品が一方向に連なる連続体であり、
前記レーザー光照射工程において、レーザー光の照射により前記連続体を切断して枚葉の前記シート融着体を製造する、請求項1~4のいずれか1項に記載のシート融着体の製造方法。
【請求項7】
前記繊維面の構成繊維の平均繊維径が0.3~3μmである、請求項1~6のいずれか1項に記載のシート融着体の製造方法。
【請求項8】
前記密着部形成工程では、前記シート積層体に前記密着部を部分的に形成し、
前記レーザー光照射工程では、前記レーザー光の被照射部が前記密着部及び前記密着部の非形成部の双方を跨がるように、前記レーザー光を照射する、請求項1~7のいずれか1項に記載のシート融着体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザー光を用いたシート融着体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
シート融着体として、複数のシートの積層構造を有し、該積層構造の縁部に該複数のシートの縁部どうしが融着したシール縁部を有するものが知られており、例えば、樹脂フィルム製の袋状容器がこれに相当する。このようなシート融着体の製造は従来、複数のシートを重ね合わせてシート積層体を得、該シート積層体におけるシール縁部の形成予定部位を押圧しつつ加熱することでシール部を形成した後、該シール部を切断刃で切断することにより行われている。特許文献1には、このような従来製法により、シート融着体の一種である手袋を製造することが記載されている。
【0003】
特許文献2には、複数の合成樹脂製フィルムからなるシート融着体の製造方法として、重ね合わされた合成樹脂製フィルムどうしの所定の部分を、該フィルムの融点よりも低い所定の温度に少なくとも一方が加熱された一対の挟持部材間で挟持して剥離可能に密着させるステップと、密着された該所定の部分を加熱した溶断刃により切断することにより、切断及び溶着シールを同時に行うステップとを備えるものが記載されている。
【0004】
特許文献1及び2に記載の如き、従来のシート融着体の製造方法は、シート積層体における融着予定部位を挟持部材で挟持しつつ加熱することによりシール部を形成するため、シール部の形状を変更する場合には挟持部材の変更も必要になる場合があり、シール部の形状変更が容易ではない。このように、従来のシート融着体の製造方法は、シール部の形状の自由度が低く、シール部の形状に関する様々な要望に十分に対応できないという問題がある。特許文献3には、この問題を解決し得るプラスチックフィルムの溶着方法として、一対の押さえロールにより押圧された複数のプラスチックフィルムの表面に、レーザー光を照射して溶着部を形成する工程を有するものが記載されている。なお、特許文献3に具体的に開示されているのは、複数のプラスチックフィルムどうしをレーザー光照射による溶着させる技術であり、レーザー光照射による溶断は記載されていない。
【0005】
特許文献4には、パンツ型着用物品の製造方法において、パンツ型着用物品のサイドシール部を、レーザー光を用いて形成することが記載されている。具体的には、特許文献4に記載の製造方法では、シート積層体(前身頃側の外装体と後身頃の外装体との積層体)におけるサイドシール部の形成予定部位を加圧状態とした上で、該形成予定部位にレーザー光を照射することにより、該複数のシートを分断するとともに、その分断によって生じた積層状態のシートの切断縁部どうしを融着させてサイドシール部を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-047972号公報
特開平10-86223号公報
特開2009-255461号公報
特開2015-8943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献4に記載のレーザー光照射によるシート積層体の溶断技術は、溶断対象のシート積層体を支持部材と押さえ部材との間で挟持しつつ、両部材のうちの一方に設けられた開口部から該シート積層体に向けてレーザー光を照射する方法を採用しているため、レーザー光の照射パターンの自由度が低く、したがって、製造目的物であるシート融着体の形状(輪郭)の自由度が低いという問題がある。所望の形状のシート融着体を効率良く製造する技術は未だ提供されていない。
【0008】
本発明は、レーザー光を用い、所望の形状のシート融着体を効率良く製造し得る方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、複数のシートの積層構造を有し、該積層構造の縁部に該複数のシートの縁部どうしが融着したシール縁部を有し、該複数のシートそれぞれの少なくとも一方の面が、熱可塑性樹脂を含む繊維で構成された繊維面である、シート融着体の製造方法である。
本発明のシート融着体の製造方法の一実施形態では、前記複数のシートを重ねて、前記繊維面どうしの重なり部を有するシート積層体を形成するシート積層工程を備える。
本発明のシート融着体の製造方法の一実施形態では、前記シート積層体に、前記複数のシートどうしが剥離可能に密着した密着部を形成する密着部形成工程を備える。
本発明のシート融着体の製造方法の一実施形態では、前記密着部が形成された前記シート積層体を非加圧状態として、該シート積層体にレーザー光を所望のパターンで照射することにより、該シート積層体を溶断するとともに、その溶断によって生じた前記複数のシートの切断縁部どうしを融着させて、該シート積層体における該レーザー光の被照射部に前記シール縁部を形成するレーザー光照射工程を備える。
本発明のシート融着体の製造方法の一実施形態では、前記シート積層体を製造目的の前記シート融着体の輪郭に沿って切断する切断工程とを備える。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、レーザー光を用い、所望の形状のシート融着体を効率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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