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公開番号2025000584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2024097696
出願日2024-06-17
発明の名称水中油型乳化組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/68 20060101AFI20241224BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】セラミド類を含む油相を微細な粒子として安定に乳化分散して、保存安定性に優れ、塗布後の肌がなめらかで、しっとり感に優れた水中油型乳化組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)セラミド類、
(B)25℃で液状の油剤、
(C)HLB10未満の非イオン性界面活性剤、
(D)水
を含有し、乳化粒子のZ-平均粒子径が0.05~0.3μmである水中油型乳化組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)セラミド類、
(B)25℃で液状の油剤、
(C)HLB10未満の非イオン性界面活性剤、
(D)水
を含有し、乳化粒子のZ-平均粒子径が0.05~0.3μmである水中油型乳化組成物。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
さらに、アニオン界面活性剤を含有する請求項1記載の水中油型乳化組成物。
【請求項3】
成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、0.1~5である請求項1又は2記載の水中油型乳化組成物。
【請求項4】
成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、1~20である請求項1又は2記載の水中油型乳化組成物。
【請求項5】
成分(B)が、(B1)炭化水素油、及び(B2)極性油を含む請求項1又は2項記載の水中油型乳化組成物。
【請求項6】
さらに、(E)HLB10以上の非イオン性界面活性剤を含有する請求項1又は2記載の水中油型乳化組成物。
【請求項7】
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)セラミド類、
(B)25℃で液状の油剤、
(C)HLB10未満の非イオン性界面活性剤、
(D)水、
並びにアニオン界面活性剤
を含有し、乳化粒子のZ-平均粒子径が0.05~0.3μmである水中油型乳化組成物。
【請求項8】
アニオン界面活性剤が、炭素数12~22のN-アルキロイルメチルタウリン又はその塩、N-炭素数12~22のアシルグルタミン酸又はその塩から選ばれる1種以上を含む請求項2又は7記載の水中油型乳化組成物。
【請求項9】
メイク落としである請求項1又は2記載の水中油型乳化組成物。
【請求項10】
成分(A)、成分(B)、及び成分(C)を含む油相を得る工程1と、工程1で得られた油相と成分(D)を含む水相とを混合する工程2を含む、請求項1記載の水中油型乳化組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水中油型乳化組成物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
皮膚の最外相に存在する角質層を構成する角質細胞の間隙には、角層細胞間脂質と呼ばれる脂質が存在している。この角層細胞間脂質のうち約50%を占めるセラミドは、荒れ肌、乾燥肌に深く関与しており、セラミドを外用で補うことにより角質層の状態を改善できることが知られている。
しかして、セラミド類などの固体脂を化粧料に配合する場合、固体脂は結晶性が高く、融点が高いことから、製剤中での安定化が困難であるため、これらを安定に配合する技術が検討されている。
例えば、特許文献1には、セラミド、油性成分、非イオン性界面活性剤、水を含有し、これらが構成するO/Wエマルションの平均粒径が100nm~300nmである半透明化粧料が、経時安定性に優れ、外観が美しいことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2004/045566号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の化粧料は、塗布後の肌に、なめらかさやしっとり感が十分に得られるものではなかった。また、保存安定性においても課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、セラミド類、液状油剤、特定の非イオン性界面活性剤を組合わせて用いることにより、セラミド類を含む油相を微細な粒子として安定に乳化分散して、保存安定性に優れ、塗布後の肌がなめらかで、しっとり感に優れた水中油型乳化組成物が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)セラミド類、
(B)25℃で液状の油剤、
(C)HLB10未満の非イオン性界面活性剤、
(D)水
を含有し、乳化粒子のZ-平均粒子径が0.05~0.3μmである水中油型乳化組成物に関する。
また、本発明は、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)を含む油相を得る工程1と、工程1で得られた油相と成分(D)を含む水相とを混合する工程2を含む、前記水中油型乳化組成物の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の水中油型乳化組成物は、セラミド類を含む油相が微細な粒子として安定に乳化分散され、保存安定性に優れ、塗布後の肌がなめらかで、優れたしっとり感を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)のセラミド類としては、セラミド1、2、3、4、5、6、7等の天然セラミド、フィトスフィンゴシン等のスフィンゴシン誘導体などの他、特開昭62-228048号公報、特開昭63-216812号公報、特開昭63-227513号公報、特開昭64-29347号公報、特開昭64-31752号公報、特開平8-319263号公報などに記載のセラミド類似構造物質が挙げられる。セラミド類似構造物質としては、具体的には、セラミド類を含む油を微細な粒子とさせる観点、保存安定性を向上させる観点から、次の一般式(1)及び(2)で表される化合物が挙げられる。
【0009】
TIFF
2025000584000001.tif
30
170
【0010】
〔式中、R
1b
は炭素数10~26の炭化水素基、R
2b
は炭素数9~25の炭化水素基を示し、Xは-(CH
2
)
n
-(ここでnは2~6の整数を示す)を示す。〕
(【0011】以降は省略されています)

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