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公開番号
2025002138
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023102083
出願日
2023-06-21
発明の名称
肌画像撮像システム
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人田治米国際特許事務所
主分類
A61B
5/00 20060101AFI20241226BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】カメラ機能付き携帯用端末のユーザーが、該携帯用端末を用いて2種の偏光条件で肌画像を撮影することにより肌の内部反射光画像と表面反射光画像を手軽に得られるようにする。
【解決手段】肌画像撮像システムが、(i)照明用光源3、第1撮像用レンズ4及び第2撮像用レンズ5を備えたカメラ機能付き携帯用端末1、(ii)照明用光源3の前面に設けられる照明用偏光板、(iii)第1撮像用レンズ4の前面に設けられる第1偏光板11、(iv)第2撮像用レンズ5の前面に設けられる第2偏光板12、及び(v)環境光遮蔽フード20を備える。前面に照明用偏光板を設けた照明用光源3と前面に第1偏光板を設けた第1撮像用レンズ4を用いて表面反射光を含む第1画像を形成し、前面に照明用偏光板を設けた照明用光源3と前面に第2偏光板を設けた第2撮像用レンズ5を用いて表面反射光を含まない第2画像を形成する。第1画像と第2画像の偏光条件が異なる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(i)照明用光源、第1撮像用レンズ及び第2撮像用レンズを備えたカメラ機能付き携帯用端末、
(ii)照明用光源の前面に設けられる照明用偏光板、
(iii)第1撮像用レンズの前面に設けられる第1偏光板、
(iv)第2撮像用レンズの前面に設けられる第2偏光板、及び
(v)照明用光源と第1撮像用レンズと第2撮像用レンズと撮影箇所を囲む環境光遮蔽フードを備え、
前面に照明用偏光板を設けた照明用光源と前面に第1偏光板を設けた第1撮像用レンズによって形成される第1画像と、前面に照明用偏光板を設けた前記照明用光源と前面に第2偏光板を設けた第2撮像用レンズで形成される第2画像との偏光条件が異なり、
第1撮像用レンズを用いて表面反射光を含む第1画像を形成し、第2撮像用レンズを用いて表面反射光を含まない第2画像を形成する肌画像撮像システム。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
照明用偏光板と第1偏光板の偏光方向が同一であり、第1偏光板と第2偏光板の偏光方向が異なる請求項1記載の肌画像撮像システム。
【請求項3】
第1偏光板が照明用偏光板を兼ねており、レンズカバーに第1偏光板及び第2偏光板が取り付けられた偏光板付レンズカバーが、携帯用端末のアウトカメラ部分に着脱自在に取り付けられ、該携帯用端末に環境光遮蔽フードが着脱自在に取り付けられる請求項1又は2記載の肌画像撮像システム。
【請求項4】
第1撮像用レンズで撮影した画像に比して第2撮像用レンズで撮影した画像の解像度が高い請求項1~3のいずれかに記載の肌画像撮像システム。
【請求項5】
照明用光源の点灯、第1撮像用レンズ及び第2撮像用レンズの一方を用いた撮影、及び第1撮像用レンズ及び第2撮像用レンズの他方を用いた撮影を順次又は同時に行うアプリケーションが、携帯用端末にインストールされている請求項1~4のいずれかに記載の肌画像撮像システム。
【請求項6】
該システムが演算装置を備え、該演算装置が、第1画像と第2画像の大きさを揃える画像の拡縮と、第1画像と第2画像の位置合わせとを順次又は同時に行い、第1画像と第2画像の差から表面反射光画像を形成するアプリケーションを備えている請求項1~5のいずれかに記載の肌画像撮像システム。
【請求項7】
演算装置が、第2画像からメラニン画像又はヘモグロビン画像を形成するアプリケーションを備えている請求項6記載の肌画像撮像システム。
【請求項8】
請求項1記載の肌画像撮像システムに用いる撮影治具であって、
(ii)照明用光源、第1撮像用レンズ、及び第2撮像用レンズを備えたカメラ機能付き携帯用端末の当該照明用光源の前面に設けられる照明用偏光板、
(iii)前記第1撮像用レンズの前面に設けられる第1偏光板、
(iv)前記第2撮像用レンズの前面に設けられる第2偏光板、
(v)第1偏光板と第2偏光板と撮影箇所を囲む環境光遮蔽フード
を備え、
前面に照明用偏光板を設けた照明用光源と前面に第1偏光板を設けた第1撮像用レンズによって形成される第1画像と、前面に照明用偏光板を設けた照明用光源と前面に第2偏光板を設けた第2撮像用レンズで形成される第2画像との偏光条件が異なる撮影治具。
【請求項9】
照明用偏光板と第1偏光板の偏光方向が同一であり、第1偏光板と第2偏光板の偏光方向が異なる請求項8記載の撮影治具。
【請求項10】
第1撮像用レンズで撮影した画像に比して第2撮像用レンズで撮影した画像の解像度が高い請求項8又は9記載の撮影治具。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用端末を用いた肌画像撮像システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【0002】
肌の表面反射光で皮溝、小じわ、毛穴などを観察し、内部反射光でシミ、ソバカス等の色ムラを観察することが行われている。例えば、特許文献1には、肌の表面反射光画像と内部反射光画像を得るために、肌にS偏光又はP偏光を入射させ、それぞれの入射光の反射光としてS偏光成分とP偏光成分を受光し、これらの画像信号から肌の表面反射光画像と内部反射光画像を算出することが記載されている。しかしながら、この撮像装置は反射光の受光光路をビームスプリッターで分岐する特殊な構成を必要とする。
【0003】
一方、特許文献2には、スマートフォン等の汎用的な端末装置を用いて肌の広い領域の状態を把握するために、端末装置が有する複数のカメラのうちの一つを第一撮像部として顔等の身体の所定部位を撮像し、第一撮像部よりも解像度が高いカメラを第二撮像部として顔の肌等を撮像し、重なる部位の肌状態から重ならない部位の肌状態を類推することが提案されている。特許文献2には、第二撮像部の照明光において無偏光と偏光を使い分け、肌のキメ検出とシミ検出をすることも記載されている。
【0004】
しかしながら、特許文献2に記載の端末装置では第二撮像部でキメ検出とシミ検出の双方を行うために第二撮像部の照明光において偏光の切り替えが必要となり、切り替えの前後でカメラと肌の位置関係を一定に保つことが非常に困難となる。また、切り替え作業も繁雑である。偏光の切り替えをカメラの前面に配した偏光板の脱着で行う方法も広く用いられているが、その場合も切り替えが必要なことに変わりはなく、同様の問題が残る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-323013号公報
特開2022-138384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の先行技術に対し、本発明の課題は、スマートフォン等のカメラ機能付き携帯用端末で2種の偏光条件を用いて肌画像を撮影するにあたり、該端末のユーザーが偏光板を取り替える手間がなく、肌画像を撮影する間のカメラと撮像部位との位置関係が変動せず、ユーザーが手軽に肌の内部反射光画像と表面反射光画像を得られるようにすることに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一般に、スマートフォン等のカメラ機能付き携帯用端末は、アウトカメラとして複数のレンズを備えており、アウトカメラ側は比較的強力な照明用光源を備えている。本発明者は、照明用光源の前面に偏光板を装着すると共に、複数のアウトカメラのレンズの前面に偏光方向が互いに異なる偏光板を装着すると、ユーザーが偏光板を取り替えることなく、偏光条件が異なる撮影を同時又は連続的に行うことができるので、レンズと撮像箇所との位置関係が変わらないこと、また、複数のアウトカメラのレンズを使用するにもかかわらず、これらのレンズは比較的接近した状態で固定されているため、レンズ間の視差が許容でき、かつレンズ間の画角の違いが修正可能であること、よって手軽に内部反射光画像と表面反射光画像を得られることを想到し、本発明を完成させた。
【0008】
ここで偏光条件とは、照明光の偏光と、カメラが受光する偏光の組み合わせを意味する。
【0009】
即ち、本発明は、(i)照明用光源、第1撮像用レンズ及び第2撮像用レンズを備えたカメラ機能付き携帯用端末、
(ii)照明用光源の前面に設けられる照明用偏光板、
(iii)第1撮像用レンズの前面に設けられる第1偏光板、
(iv)第2撮像用レンズの前面に設けられる第2偏光板、及び
(v)照明用光源と第1撮像用レンズと第2撮像用レンズと撮影箇所を囲む環境光遮蔽フードを備え、
前面に照明用偏光板を設けた照明用光源と前面に第1偏光板を設けた第1撮像用レンズによって形成される第1画像と、前面に照明用偏光板を設けた照明用光源と前面に第2偏光板を設けた第2撮像用レンズで形成される第2画像との偏光条件が異なり、
第1撮像用レンズを用いて表面反射光を含む第1画像を形成し、第2撮像用レンズを用いて表面反射光を含まない第2画像を形成する肌画像撮像システムを提供する。
【0010】
また、上述の肌画像撮像システムに用いる撮影治具であって、
(ii)照明用光源、第1撮像用レンズ、及び第2撮像用レンズを備えたカメラ機能付き携帯用端末の当該照明用光源の前面に設けられる照明用偏光板、
(iii)前記第1撮像用レンズの前面に設けられる第1偏光板、
(iv)前記第2撮像用レンズの前面に設けられる第2偏光板、
(v)第1偏光板と第2偏光板と撮影箇所を囲む環境光遮蔽フード
を備え、
前面に照明用偏光板を設けた照明用光源と前面に第1偏光板を設けた第1撮像用レンズによって形成される第1画像と、前面に照明用偏光板を設けた照明用光源と前面に第2偏光板を設けた第2撮像用レンズで形成される第2画像との偏光条件が異なる撮影治具を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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