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公開番号2025019617
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123311
出願日2023-07-28
発明の名称締結紐切断装置
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類B65B 69/00 20060101AFI20250131BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】進退方向と垂直な面から傾いている面部においても、被締結物に巻き掛けられている締結紐を、効率良くスムーズに切断できる締結紐切断装置を提供する。
【解決手段】線状切断具21を備える切断部20と、一対のスライド支持部12aを有する追従機構12と、切断部20とベース盤部11を接続する接続部13とを含んで構成されている。接続部13は、上部棒状材14と、下部揺動棒状材15とを有している。上部棒状材14は、ベース盤部11に取り付けられており、上部棒状材14の下端部と下部揺動棒状材15の上端部とは、線状切断具21の延設方向Yと垂直な回転軸を有するヒンジピン22cを中心として、回転可能に連結されている。追従機構12の一対のスライド支持部12aは、その下端部が、線状切断具21の下端縁部と面一に配置されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
六面体形状の被締結物に巻き掛けられている締結紐を、該締結紐が横断している面部において切断する締結紐切断装置であって、
当該切断装置を前記被締結物の前記締結紐が横断している面部に向けて進退させる進退機構が連結されるベース盤部と、
前記締結紐と交差して配置されると共に、前記締結紐と接触又は近接して配置されて前記締結紐を切断する、線状切断具を備える切断部と、
該線状切断具の延設方向に前記切断部を挟んで配置される、一対のスライド支持部を有する追従機構と、
前記切断部と前記ベース盤部を接続する接続部とを含んで構成されており、
該接続部は、前記ベース盤部と垂直に延設する上部棒状材と、下部揺動棒状材と、前記切断部が取り付けられた接続基台部とを有しており、
前記上部棒状材は、前記ベース盤部に取り付けられており、
前記上部棒状材の下端部と前記下部揺動棒状材の上端部とは、前記線状切断具の延設方向と垂直な回転軸を中心として、回転可能に連結されており、
前記下部揺動棒状材の下端部は、前記接続基台部と接続されており、
前記追従機構の一対の前記スライド支持部は、前記接続基台部に支持されて、その下端部が、前記線状切断具の下端縁部と面一に又は略面一に配置されている締結紐切断装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記進退機構によって前記線状切断具を前記締結紐に接触又は近接させる際に、一方の前記スライド支持部を前記締結紐が横断している面部に当接させた後に、前記下部揺動棒状材を前記上部棒状材に対して揺動させると共に、当該一方の前記スライド支持部を前記締結紐が横断している面部に沿ってスライド移動させることで、他方の前記スライド支持部を前記締結紐が横断している面部に当接させて、前記線状切断具を、前記締結紐が横断している面部に沿って配置する請求項1記載の締結紐切断装置。
【請求項3】
六面体形状の前記被締結物が、複数のシート状物品又は複数の薄板状物品を上下に積層して形成される積層体である請求項1又は2記載の締結紐切断装置。
【請求項4】
前記締結紐が横断している面部は、六面体形状の前記被締結物の上面部である請求項1~3のいずれか一項記載の締結紐切断装置。
【請求項5】
前記上部棒状材及び前記下部揺動棒状材が、丸棒状のシャフトからなる請求項1~4のいずれか一項記載の締結紐切断装置。
【請求項6】
前記上部棒状材は、前記ベース盤部に対して垂直な方向に摺動可能に取り付けられている請求項1~5のいずれか一項記載の締結紐切断装置。
【請求項7】
前記接続部の前記上部棒状材及び前記下部揺動棒状材が、前記線状切断具の延設方向に一対設けられている請求項6記載の締結紐切断装置。
【請求項8】
前記下部揺動棒状材と前記上部棒状材の回転可能な連結を、回転できないように固定する、回転阻止手段を備えている請求項1~7のいずれか一項記載の締結紐切断装置。
【請求項9】
切断された前記締結紐の切断端部にエアを噴射するエアノズル部材を備える請求項1~8のいずれか一項記載の締結紐切断装置。
【請求項10】
前記線状切断具は、熱により前記締結紐を切断するものである請求項1~9のいずれか一項記載の締結紐切断装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、六面体形状の被締結物を締結している締結紐を切断する締結紐切断装置、及び締結紐切断方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
工場等では、矩形状の平板形状に折り畳まれたダンボール材を中空の箱状に展開し、すなわちダンボール箱を形成し、その内部に商品を箱詰めすることが行われている。
折り畳まれた状態のダンボール材は、複数枚が上下に積層された六面体形状に纏められた状態で搬入された後に、一枚一枚が取り出されて、中空の箱状に展開されると共に、内部に商品が箱詰めされる。
【0003】
このような六面体形状に積層された複数枚のダンボール材は、締結紐によって締結された被締結物として、巻き掛けられた締結紐により纏められた状態で工場等に搬入される。例えば工場等に配設された箱詰めシステムでは締結紐を除去して、ダンボール材を一枚一枚に取り出すことができるようにする必要があり、締結紐の切断装置や切断機構が、種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-95138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、六面体形状の被締結物として、例えば積層された複数枚のダンボール材を締結している締結紐を切断するための、従来の切断装置や切断機構は、その構成や、切断部の移動の制御が複雑である。そのため、好ましくはロボットアームやエンドエフェクタによって切断部を進出移動させるだけの簡易な構成や制御によって、被締結物に巻き掛けられている締結紐を切断できる技術の開発が望まれている。
【0006】
締結紐の一部は六面体形状の被締結物の上面部を横断しているところ、この上面部は、斜めに傾いていたり、歪んだ状態となっていることがあり、切断部の切断具を備える面と、平行な面部とはなっていない場合がある。このような傾いていたり歪んだりしている上面部においても、切断部を進出移動させるだけの簡易な構成や制御によって、切断部に設けられている切断具を、被締結物の上面部に沿うように配置して、締結紐を、切断できるようにする工夫が必要である。
【0007】
本発明は、切断部を進出移動させるだけの簡易な構成や制御によって、傾いていたり歪んだりして、切断部の切断具を備える面と平行な面部とはなっていない面部においても、締結紐を切断できる締結紐切断装置、及び締結紐切断方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、六面体形状の被締結物に巻き掛けられている締結紐を、該締結紐が横断している面部において切断する締結紐切断装置であって、当該切断装置を前記被締結物の前記締結紐が横断している面部に向けて進退させる進退機構が連結されるベース盤部と、前記締結紐と交差して配置されると共に、前記締結紐と接触又は近接して配置されて前記締結紐を切断する、線状切断具を備える切断部と、該線状切断具の延設方向に前記切断部を挟んで配置される、一対のスライド支持部を有する追従機構と、前記切断部と前記ベース盤部を接続する接続部とを含んで構成されており、該接続部は、前記ベース盤部と垂直に延設する上部棒状材と、下部揺動棒状材と、前記切断部が取り付けられた接続基台部とを有しており、前記上部棒状材は、前記ベース盤部に取り付けられており、前記上部棒状材の下端部と前記下部揺動棒状材の上端部とは、前記線状切断具の延設方向と垂直な回転軸を中心として、回転可能に連結されており、前記下部揺動棒状材の下端部は、前記接続基台部と接続されており、前記追従機構の一対の前記スライド支持部は、前記接続基台部に支持されて、その下端部が、前記線状切断具の下端縁部と面一に又は略面一に配置されている。
【0009】
また、本発明は、上記の締結紐切断装置を用いた締結紐切断方法であって、前記締結紐切断装置を、六面体形状の前記被締結物における、巻き掛けられた前記締結紐が横断している面部の前記締結紐と対向する部分に移動させる工程と、前記進退機構によって前記締結紐切断装置を、一対の前記スライド支持部が前記被締結物の前記締結紐が横断している面部に各々当接するまで進出させて、前記線状切断具を、前記締結紐と接触又は近接するように位置決めする工程と、位置決めされた前記線状切断具によって前記締結紐を切断する工程とを含んでおり、前記線状切断具を位置決めする工程では、前記ベース盤部に対して前記被締結物の前記締結紐が横断している面部が平行でない場合に、前記進退機構の進出によって、一方の前記スライド支持部を前記被締結物の前記締結紐が横断している面部に当接させた後に、前記下部揺動棒状材を前記上部棒状材に対して揺動させると共に、当該一方の前記スライド支持部を前記被締結物の前記締結紐が横断している面部に沿ってスライド移動させることで、他方の前記スライド支持部を前記締結紐が横断している面部に当接させて、前記線状切断具を、前記被締結物の前記締結紐が横断している面部に沿って配置する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の締結紐切断装置、又は締結紐切断方法によれば、切断部を進出移動させるだけの簡易な構成や制御によって、傾いていたり歪んだりして、切断部の切断具を備える面と平行な面部とはなっていない面部においても、締結紐を、切断することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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