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公開番号
2025028452
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-03
出願番号
2023133269
出願日
2023-08-18
発明の名称
蓋体
出願人
三甲株式会社
代理人
個人
主分類
B65D
43/03 20060101AFI20250221BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】蓋体同士を積重ねた場合の高さを低くすることのできる蓋体を提供する。
【解決手段】蓋体5は、容器本体の開口部を閉鎖可能な蓋本体11と、ロック状態とロック解除状態とに状態変化可能なロック部材12とを備える。蓋本体11は、蓋本体11の外周縁から下方に延びるスカート部14と、ロック部材12を取付可能な取付部17とを備える。スカート部14には、取付部17に対応する位置においてスカート部14の下縁部から上方に延在する切欠き部14aが設けられる。ロック部材12は、取付部17に対し蓋本体11の内外周方向においてスライド変位可能に支持される上部片21と、ロック状態とされた場合に切欠き部14aを介して容器1の上フランジ部9に係止状態とされるロック片23とを備える。蓋体5同士を積重ねた場合に、下段側の蓋体5のロック部材12の上部片21の一部が、上段側の蓋体5の切欠き部14aに対して相対的に挿入される。
【選択図】 図15
特許請求の範囲
【請求項1】
容器の開口部を閉鎖可能な蓋本体と、ロック状態とロック解除状態とに状態変化可能に構成されるロック部材とを備える蓋体において、
前記蓋本体は、当該蓋本体の外周縁から下方に延びるスカート部と、前記蓋本体の上面側の外周縁部の所定位置に設けられ、前記ロック部材を取付可能な取付部とを備え、
前記スカート部には、前記取付部に対応する位置において、当該スカート部の下縁部から上方に延在する切欠き部が設けられ、
前記ロック部材は、前記取付部に対し、前記蓋本体の外周縁部に対する内外方向においてスライド変位可能、又は、回動変位可能に支持される上部片と、前記ロック状態とされた場合に前記切欠き部を介して容器の被係止部に係止状態とされるロック片と、前記上部片と前記ロック片とを連結する側部壁とを備え、
前記ロック片が前記切欠き部に挿入された状態の前記蓋体同士を積重ねた場合に、下段側の前記蓋体の前記ロック部材の少なくとも一部が、上段側の前記蓋体の前記切欠き部に対して相対的に挿入され、かつ、上段側の前記蓋体の前記ロック部材に対して上下に重なって配置されるように構成されていることを特徴とする蓋体。
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【請求項2】
前記取付部の上方には、前記蓋本体の外周縁部に沿った方向において少なくとも前記切欠き部の形成範囲を含むようにして延在し、前記取付部と連結される突条部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蓋体。
【請求項3】
前記蓋本体は、前記蓋本体の外周縁部に沿って前記蓋本体の上面側の複数個所から上方に突出する凸部を備え、
前記取付部は、前記凸部の間において設けられ、
前記突条部は、前記凸部間を連結するようにして設けられ、
前記突条部の少なくとも一部から水平方向に延出する延出部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の蓋体。
【請求項4】
前記突条部の上端部は、前記凸部の上端部よりも下方に位置することを特徴とする請求項3に記載の蓋体。
【請求項5】
前記ロック部材は、前記上部片から上方に突出する操作突部を備え、
前記蓋体同士を積重ねた場合に、下段側の前記蓋体の前記操作突部は、上段側の前記蓋体の前記切欠き部の形成範囲内に収まり得るように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の蓋体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の開口部を開閉させる蓋体に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、上方に開口する容器本体と、容器本体の開口部を開閉させる蓋体とを備える容器において、蓋体を容器本体に被せ、蓋体に設けられたロック部材をロック状態とすることにより、蓋体が容器本体から不用意に外れてしまうことを防止するといった技術が知られている(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-169021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、特許文献1に記載の容器に関し、容器本体は、その上縁部から容器本体の外方側に突出するフランジ部を備え、蓋体は、容器本体に被せられた状態において、フランジ部を囲うようにして配置されるスカート部を備えている。さらに、ロック部材は、蓋体の外周縁部の所定位置に対応して設けられ、蓋体の外周縁部に対する内外方向においてスライド変位可能に構成されている。加えて、スカート部には、ロック部材の保持片を挿入可能な孔部が設けられ、保持片が孔部に挿入されることで、保持片がフランジ部の下面側に係止され、容器本体に対する蓋体の上方への相対変位が規制される。
【0005】
また、物品が収容されていない状態の複数の容器を運搬・保管等する場合に、容器本体と、蓋体とに分別して、容器本体同士、及び、蓋体同士を積重ねることが知られている。ところで、特許文献1に記載のように、蓋体にロック部材が設けられている場合には、蓋体同士を積重ねる場合に、ロック部材に関する構成が干渉してしまうことが懸念される。
【0006】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、蓋体同士を積重ねた場合の高さを極力低くすることのできる蓋体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0008】
手段1.容器の開口部を閉鎖可能な蓋本体と、ロック状態とロック解除状態とに状態変化可能に構成されるロック部材とを備える蓋体において、
前記蓋本体は、当該蓋本体の外周縁から下方に延びるスカート部と、前記蓋本体の上面側の外周縁部の所定位置に設けられ、前記ロック部材を取付可能な取付部とを備え、
前記スカート部には、前記取付部に対応する位置において、当該スカート部の下縁部から上方に延在する切欠き部が設けられ、
前記ロック部材は、前記取付部に対し、前記蓋本体の外周縁部に対する内外方向においてスライド変位可能、又は、回動変位可能に支持される上部片と、前記ロック状態とされた場合に前記切欠き部を介して容器の被係止部に係止状態とされるロック片と、前記上部片と前記ロック片とを連結する側部壁とを備え、
前記ロック片が前記切欠き部に挿入された状態の前記蓋体同士を積重ねた場合に、下段側の前記蓋体の前記ロック部材の少なくとも一部が、上段側の前記蓋体の前記切欠き部に対して相対的に挿入され、かつ、上段側の前記蓋体の前記ロック部材に対して上下に重なって配置されるように構成されていることを特徴とする蓋体。
【0009】
手段1によれば、ロック部材を蓋本体の上面側の外周縁部に設置する構成を採用しつつ、ロック片が切欠き部に挿入された状態の蓋体同士を積重ねた(段積した)場合に、例えば、下段側の蓋体のロック部材が、上段側の蓋体のスカート部の下縁部に当接するような構成に比べ、段積された蓋体の高さを低くすることができる。従って、容器(容器本体)の基本的な形状(上方に開口する容器本体の上縁部から容器本体の外方側に突出するフランジ部を備える構成)に合わせて(容器本体の形状を複雑化させることなく)ロック機構を設けることが可能な上、ロック部材の厚みを必要以上に薄くすることもなく、蓋体を段積した場合の高さを極力低くすることができる。結果として、蓋体を効率的に段積して、効率的に運搬・保管等することができる。
【0010】
尚、「前記蓋体は、前記蓋体同士を積重ねた場合に、上段側の前記蓋体の当接部が、下段側の前記蓋体の被当接部に当接し、上段側の前記蓋体が下段側の前記蓋体に支持される構成であり、前記ロック部材は、前記当接部及び前記被当接部には含まれないように構成されていること」としてもよい。この場合、蓋体を段積した場合に、下段側の蓋体のロック部材が、上段側の蓋体(ロック部材を含む)とは圧接しないようにすることができる。従って、下段側の蓋体のロック部材と、上段側の蓋体との干渉が回避され、ロック部材や取付部周辺部の損傷及び変形等を回避しつつ、蓋体を段積した場合の高さを低くするといった作用効果がより確実に奏される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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