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公開番号2025042983
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150226
出願日2023-09-15
発明の名称貯蔵サイロ
出願人個人
代理人個人
主分類B65G 65/46 20060101AFI20250321BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】貯蔵槽内に含水汚泥等の含水物を貯蔵する場合でも、簡単な構成により含水物の圧密状態ないしブリッジの発生を確実に防止することができる貯蔵サイロを提供する。
【解決手段】縦型の円筒形状をなし含水物を貯蔵する貯蔵槽11を備え、該貯蔵槽11の下部を、周壁12が下方の底面部14に向かって鉛直方向より外側に拡がり漸次拡径するテーパー状に形成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
含水物を貯蔵するための貯蔵サイロにおいて、
縦型の円筒形状をなし含水物を貯蔵する貯蔵槽を備え、該貯蔵槽の下部を、周壁が下方の底面部に向かって鉛直方向より外側に拡がり漸次拡径するテーパー状に形成したことを特徴とする貯蔵サイロ。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記貯蔵槽内で鉛直な軸心に沿った回転軸により前記底面部上に回転可能に支持され、回転に伴い含水物を前記底面部にある排出口に送り込む回転羽根を備えることを特徴とする請求項1に記載の貯蔵サイロ。
【請求項3】
前記貯蔵槽内で前記回転軸により前記回転羽根上で一体に回転可能に支持され、前記回転軸を軸心とする円錐形状をなし、外周面に回転に伴い含水物を下方へ押しやる螺旋状の突条が設けられた回転体を備えることを特徴とする請求項2に記載の貯蔵サイロ。
【請求項4】
前記貯蔵槽の底面部の下方で前記排出口に連通する位置に、前記排出口に送り込まれた含水物を外部へ排出する排出手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載の貯蔵サイロ。
【請求項5】
前記回転体の頂端の高さを、前記貯蔵槽の周壁で上部からの寸胴形状から傾斜し始める下部との境界の高さに合わせると共に、前記貯蔵槽の下部の周壁が外側に傾斜する角度を、前記回転体の外周面の傾斜に合わせて構成したことを特徴とする請求項4に記載の貯蔵サイロ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、含水物を貯蔵するための貯蔵サイロに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、被処理物を貯蔵するサイロとしては様々なものが知られている。通常、含水物として例えば含水汚泥(含水率:85%前後)等を貯蔵する場合は、ブリッジを起こしにくく、取り出しと供給がし易い角型のタンク、いわゆるホッパーと称するものが使用されている。これは、ブリッジブレーカー等の機械が取り付け易く、また下部にスクリューコンベアー等を設置し易く含水汚泥等を取り出し供給し易いためである。
【0003】
ただし、ホッパー本体は、巾・長さ(奥行)・高さに制限がある。この制限の理由は、巾に関しては、ブリッジブレーカーの取り付け巾が大きくなると、その巾に対応できない強度的な問題があり、長さ(奥行)に関しても、ブリッジブレーカーは回転機構のため一定の長さを超えることが困難だからである。また、高さに関しては、本体が高くなると、角隅に含水汚泥が付着すると同時に、ブリッジブレーカーの台数が比例して増えるため現実的でなく、また、角張っているため、強度的に数多くの補強が必要となるからである。
【0004】
このように、ホッパー本体が大きくなると、その製作工場からの追増設が不可能となり、現地調達となるため、製作費が膨大となる。よって、角型のタンクであるホッパー本体の大きさは、18~20m

前後が限界とされ、大量の含水汚泥を貯蔵する場合は、複数台のホッパーが必要となり、その設置のために大きな敷地面積も必要となるという問題があった。
【0005】
そこで、前述した角型のタンクではなく、例えば特許文献1に記載された円筒型のサイロを採用すれば、前述した問題点はほぼ解消することかできる。かかる円筒型のサイロによれば、乾燥面の物体を貯蔵する場合には、物体の水分がほぼ10%以下であれば、物体そのもの同士が体着性また粘性がなく流動性があるため、その貯蔵に関して特に問題はないと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-35250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述した特許文献1に記載された円筒型のサイロでは、含水汚泥を貯蔵する場合には、汚泥同士の体着性ないし粘性等があるため、高さ寸法が大きくなる場合は、次のような問題が生じていた。すなわち、サイロ内における上部からの含水汚泥の重量による圧力で、含水汚泥が圧縮され含水汚泥内の水分を圧搾するため、含水汚泥が圧密状態となる可能性が高い。
【0008】
また、サイロ内における上部からの圧力により、サイロの内壁に側圧がかかり、下部に行くほど内壁にかかる側圧が大きくなる。そのため、含水汚泥が下部に落下しようとする力がなくなり、底面部のブリッジブレーカーの上方で含水汚泥が完全に固化するブリッジが発生することがあった。従って、含水汚泥を底面部の下方のスクリューコンベアーにより排出できなくなる事態も起こり得る。
【0009】
本発明は、前述したような従来の技術が有する問題点に着目してなされたものであり、貯蔵槽内に含水汚泥等の含水物を貯蔵する場合でも、簡単な構成により含水物の圧密状態ないしブリッジの発生を確実に防止することができる貯蔵サイロを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達成するため、本発明の一態様は、
含水物を貯蔵するための貯蔵サイロにおいて、
縦型の円筒形状をなし含水物を貯蔵する貯蔵槽を備え、該貯蔵槽の下部を、周壁が下方の底面部に向かって鉛直方向より外側に拡がり漸次拡径するテーパー状に形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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