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公開番号
2024143946
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023067467
出願日
2023-03-30
発明の名称
箱
出願人
個人
代理人
主分類
B65D
5/66 20060101AFI20241003BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】従来、箱の蓋体は、蓋正面板に蓋正面内側フラップを接着剤により接着しており、蓋正面内側フラップに接着剤を塗布したり、蓋正面内側フラップに塗布された接着剤が箱に付着しないか気を付けながら作業をしなければならず、作業性が悪く接着剤を必要とするという問題点があった。
い
【解決手段】箱の蓋体には開口部を開閉する蓋部と前面壁の上部を覆う覆い部とが形成されるとともに、覆い部の内面には前面壁から突出して折り曲げ形成された嵌合凸部が嵌合する嵌合凹部を形成したことで従来の問題点を解決している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
対面した前面壁及び後面壁、対面した右側面壁及び左側面壁、対面した蓋体及び底板を備え、前記前面壁及び後面壁、右側面壁及び左側面壁により形成された開口部を前記後面壁の上端に連結された前記蓋体で開閉する箱であって、前記蓋体には前記開口部を開閉する蓋部と前記前面壁の上部を覆う前面壁覆い部とが一体的に形成されるとともに、前記前面壁覆い部の内面には前記前面壁から突出して折り曲げ形成された嵌合凸部が嵌合する嵌合凹部が一体的に形成され、前記蓋体の両側面に一体的に形成された右側面覆い部と前記左側面覆い部の上端には前記前面壁覆い部と前記内側覆い部とで挟持される挟持部がそれぞれ一体的に形成されるとともに、前記前面壁覆い部の端縁から延出された内側前面壁覆い部と内側蓋部とを前記前面壁覆い部と前記蓋部に沿って折り返して形成した箱であって、前記蓋部と前記右側面覆い部及び前記左側面覆い部との境界部にそれぞれ第1スリットとして形成され、前記前面壁覆い部と前記内側覆い部とで挟持部を挟持するとともに、前記右側面覆い部及び前記左側面覆い部を前記蓋部に対して直交して折り曲げることで前記第1スリットが前記蓋部の両端に係合部として一体的に形成され、前記係合部に前記内側蓋部の両端に一体的に形成された突起部を係止したことを特徴とする箱。
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【請求項2】
前記嵌合凹部は、前記蓋部と前記覆い部に跨って所定間隔を空けて形成された1対の第2スリットと、前記第2スリット間を連結する連結スリットとで構成され、前記第2スリットと前記連結スリットにより形成された舌片の先端と前記覆い部の内面との間には前記嵌合凸部が係止する段差が形成されている請求項1に記載の箱。
【請求項3】
前記嵌合凸部は、前記嵌合凹部に嵌合する突出部と、前記突出部の両側に連接して形成され前記嵌合凹部の周囲に位置した覆い部に当接する平坦部が一体的に形成されており、前記嵌合凹部の幅よりも前記平坦部の幅を広くした請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の箱。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙や合成樹脂材のような薄肉で形成され、開閉ごとに音を発し蓋を固定する箱に関するものである。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の箱の蓋体は、蓋正面板に蓋正面内側フラップを接着剤により接着しており、蓋正面内側フラップに接着剤を塗布したり、蓋正面内側フラップに塗布された接着剤が箱に付着しないか気を付けながら作業をしなければならず、作業性が悪く接着剤を使用しないと成立しないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭60-47213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、蓋体の組み立てにおいて接着剤を不要とした箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の箱は、対面した前面壁及び後面壁、対面した右側面壁及び左側面壁、対面した蓋体及び底板を備え、前記前面壁及び後面壁、右側面壁及び左側面壁により形成された開口部を前記後面壁の上端に連結された前記蓋体で開閉する箱であって、前記蓋体には前記開口部を開閉する蓋部と前記前面壁の上部を覆う前面壁覆い部とが一体的に形成されるとともに、前記前面壁覆い部の内面には前記前面壁から突出して折り曲げ形成された嵌合凸部が嵌合する嵌合凹部が一体的に形成され、前記蓋体の両側面に一体的に形成された右側面覆い部と前記左側面覆い部の上端には前記前面壁覆い部と前記内側覆い部とで挟持される挟持部がそれぞれ一体的に形成されるとともに、前記前面壁覆い部の端縁から延出された内側前面壁覆い部と内側蓋部とを前記前面壁覆い部と前記蓋部に沿って折り返して形成した箱であって、前記蓋部と前記右側面覆い部及び前記左側面覆い部との境界部にそれぞれ第1スリットとして形成され、前記前面壁覆い部と前記内側覆い部とで挟持部を挟持するとともに、前記右側面覆い部及び前記左側面覆い部を前記蓋部に対して直交して折り曲げることで前記第1スリットが前記蓋部の両端に係合部として一体的に形成され、前記係合部に前記内側蓋部の両端に一体的に形成された突起部を係止したことを特徴とする。
又、本発明の箱は、前記嵌合凹部は、前記蓋部と前記覆い部に跨って所定間隔を空けて形成された1対の第2スリットと、前記第2スリット間を連結する連結スリットとで構成され、前記第2スリットと前記連結スリットにより形成された舌片の先端と前記覆い部の内面との間には前記嵌合凸部が係止する段差が形成されているのが望ましい。
又、本発明の箱は、前記嵌合凸部は、前記嵌合凹部に嵌合する突出部と、前記突出部の両側に連接して形成され前記嵌合凹部の周囲に位置した覆い部に当接する平坦部が一体的に形成されており、前記嵌合凹部の幅よりも前記平坦部の幅を広くしているのが望ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の箱は、対面した前面壁及び後面壁、対面した右側面壁及び左側面壁、対面した蓋体及び底板を備え、前記前面壁及び後面壁、右側面壁及び左側面壁により形成された開口部を前記後面壁の上端に連結された前記蓋体で開閉する箱であって、前記蓋体には前記開口部を開閉する蓋部と前記前面壁の上部を覆う前面壁覆い部とが一体的に形成されるとともに、前記前面壁覆い部の内面には前記前面壁から突出して折り曲げ形成された嵌合凸部が嵌合する嵌合凹部が一体的に形成され、前記蓋体の両側面に一体的に形成された右側面覆い部と前記左側面覆い部の上端には前記前面壁覆い部と前記内側覆い部とで挟持される挟持部がそれぞれ一体的に形成されるとともに、前記前面壁覆い部の端縁から延出された内側前面壁覆い部と内側蓋部とを前記前面壁覆い部と前記蓋部に沿って折り返して形成した箱であって、前記蓋部と前記右側面覆い部及び前記左側面覆い部との境界部にそれぞれ第1スリットとして形成され、前記前面壁覆い部と前記内側覆い部とで挟持部を挟持するとともに、前記右側面覆い部及び前記左側面覆い部を前記蓋部に対して直交して折り曲げることで前記第1スリットが前記蓋部の両端に係合部として一体的に形成され、前記係合部に前記内側蓋部の両端に一体的に形成された突起部を係止したことを特徴とするものであるから、嵌合凸部が嵌合凹部に嵌合するとき、手指の感触のみならず、嵌合音が発生し嵌合が確実に完了したことを報知することができ、蓋体の嵌合不良などの浮き上がり、隙間の発生の防止をすることができるという効果がある。更に、蓋体を接着することなく組み立てることが出来、作業性が良いという効果がある。
又、請求項2のように、前記嵌合凹部は、前記蓋部と前記覆い部に跨って所定間隔を空けて形成された1対の第2スリットと、前記第2スリット間を連結する連結スリットとで構成され、前記第2スリットと前記連結スリットにより形成された舌片の先端と前記覆い部の内面との間には前記嵌合凸部が係止する段差が形成されているものは、嵌合凸部が嵌合凹部に嵌合するとき、手指の感触のみならず、嵌合音が発生し嵌合が確実に完了したことを報知することができ、蓋体の嵌合不良などの浮き上がり、隙間の発生と埃などの異物の侵入防止をすることができるという効果がある。
又、請求項3のように、前記嵌合凸部は、前記嵌合凹部に嵌合する突出部と、前記突出部の両側に連接して形成され前記嵌合凹部の周囲に位置した覆い部に当接する平坦部が一体的に形成されており、前記嵌合凹部の幅よりも前記平坦部の幅を広くしているものは、前記突出部が前記嵌合凹部の中への入り込みを防ぎ、前記突出部が毎回の開閉時に指定位置に留め置くことが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の箱の展開図。
同上の箱の開封時の外観斜視図。
同上の箱の閉封時の外観斜視図。図。
同上の図3要部拡大図。
同上の箱の開封時の断面図。
同上の箱の閉封時の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明の実施の形態を図1乃至図6に基づいて詳述する。
【0009】
箱1は、上質厚紙でできており、対面した前面壁2及び後面壁3、対面した右側面壁4及び左側面壁5、対面した蓋体6及び底板7を備え、前面壁2及び後面壁3、右側面壁4及び左側面壁5により形成された開口部8を後面壁3の上端に連結された蓋体6で開閉する箱であって、蓋体6には開口部8を開閉する蓋部9と前面壁2の上部を覆う前面壁覆い部10とが一体的に形成されるとともに、前面壁覆い部10の内面には前面壁2から突出して折り曲げ形成された嵌合凸部11が嵌合する嵌合凹部12が一体的に形成されている。箱1は、上質厚紙でできている例について説明したが、合成樹脂のシートで形成していても構わないものである。嵌合凸部11が嵌合する嵌合凹部12は、中央部に1個ある実施例について説明したが、複数個あっても構わないものである。箱1は、前面壁2及び後面壁3は、横幅が145ミリメートル、高さが175ミリメートル、奥行きが55ミリメートルに形成されている。
【0010】
蓋体6は、後面壁3に蓋部9と前面壁覆い部10とが一体的に形成されるとともに、前面壁覆い部10を折り返して内側覆い部13と内側蓋部14とを延出して形成し、内側前面壁覆い部13と内側蓋部14とを前面壁覆い部13と蓋部に沿って折り返している。嵌合凹部12は、内側覆い部13と内側蓋部14に跨って所定間隔を空けて平行に形成された1対の第2スリット15と、第2スリット15間を連結する連結スリット16とで構成され、第2スリット15と連結スリット16により形成された長方形形状の舌片17は前面壁覆い部10の内面との間に嵌合凸部11が嵌合する段差18を形成している。嵌合凹部12は、横幅が18ミリメートル、高さが9ミリメートルに形成されており、1ミリメートルの寸法分内側蓋部14に第2スリット15が食い込んで形成されることで舌片17が内側蓋部14から延出されることになって第2スリット15の長さよりも短くなり段差18が形成される。
(【0011】以降は省略されています)
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