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公開番号
2024127669
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023045159
出願日
2023-03-22
発明の名称
圧縮収納袋
出願人
個人
代理人
個人
主分類
B65D
81/20 20060101AFI20240912BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】被収納物を入れた袋内から空気を排気でき、袋を圧縮して真空状態にした後に容易に空気を袋内に給気できるシンプルな構造の圧縮収納袋を提供することを課題とする。
【解決手段】開口部を形成するチャック部と、空気を流出入可能な孔の周縁辺に気密接着で固定した、排気又は給気可能な可撓性及び非通気性を有する軟質部材からなる排気・給気弁体部とを備え、排気・給気弁体部は、上端部に開口部を形成し下端部に薄厚シートに気密接着した平円環状のフランジ部を有する円筒状枠体部と、円筒状枠体部の内周壁部に、薄厚シート表面から離隔した高さで、かつ円筒状枠体部の外周面から指で摘まめる高さの部位に円周方向に沿って一体的に突設された、円周方向に沿って所定の範囲に切目を設けた天井部を支持する天井部支持部と、を備える圧縮収納袋により課題解決ができた。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
可撓性及び非通気性を有する軟質部材からなる2枚の薄厚シートが重ね合わされた状態で、前記薄厚シートの周縁部に被収納物を挿入出可能な開口部を形成した袋状の圧縮収納袋であって、
前記圧縮収納袋は、
前記開口部を形成した部位の2枚の前記薄厚シートにそれぞれ融着された、前記開口部と同じ長さの凸状部と、前記凸状部を嵌装可能な凹状溝部とを有して前記開口部の封止を可能にする、可撓性及び非通気性を有する軟質部材からなるチャック部と、
前記薄厚シートの所定の位置に設けた、空気を流出入可能な孔の周縁部に気密接着で固定した、前記薄厚シートから突出状態で排気又は給気可能な、可撓性及び非通気性を有する軟質部材からなる排気・給気弁体部と、を備え、
前記排気・給気弁体部は、
上端部に半径方向で厚みのある円形状の開口部を形成し、下端部に前記薄厚シートに気密接着した平円環状のフランジ部を有する、略円筒状の円筒状枠体部と、
前記円筒状枠体部の内周壁部に、前記薄厚シート表面から離隔した高さで、かつ前記円筒状枠体部の外周面から指で摘まめる高さの部位に円周方向に沿って一体的に突設された、平面視で円環状の天井部支持部、及び、前記天井部支持部が形成する穴を半径方向で覆う、前記天井部支持部と一体的に形成され円周方向に沿って所定の範囲に切目を設けた天井部を有する弁体部と、を備え、
前記弁体部は、半径方向の挟圧により変形させて空気を流動可能に開状態にでき、前記挟圧の解放により元の形状に復帰して空気の流動を遮断可能に閉状態に可変できることを特徴とする圧縮収納袋。
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【請求項2】
前記弁体部の形態が、
前記薄厚シート表面から離隔しかつ前記円筒状枠体部の外周面から指で摘まめる高さの部位に下端部を円周方向に沿って一体的に連結され、上方かつ内側に向かうにしたがって縮径し、前記顎部から下方の高さで所定の大きさに縮径した略半円錐状の天井部支持部と、前記天井部支持部の上端部の開口部を半径方向で覆う、円周方向に沿って所定の範囲に切目を設け前記切目以外の部位は前記天井部支持部の上端部と一体的に形成した天井部とを有する略半円錐状形態、又は、前記薄厚シート表面から離隔し前記顎部の下方の高さで、かつ前記円筒状枠体部の外周面から指で摘まめる高さの部位に円周方向に沿って一体的に略水平方向に突設された、円環状の天井部支持部と、前記天井部支持部の開口部を半径方向で覆う、円周方向に沿って所定の範囲に切目を設け、前記切目以外の部位は前記天井部支持部の周縁部と一体的に形成した天井部とを有する略円板状形態であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮収納袋。
【請求項3】
前記切目の箇所が前記天井部の周縁部の円周方向に沿って1又は2か所であり、
前記切目の側面視の傾きの形態が、
半径方向で外側から内側になるにしたがって下方に傾斜した形態、又は、略水平方向である形態であることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮収納袋。
【請求項4】
前記円筒状枠体部の前記弁体部の上方の部位から突設させた、前記上端部の開口部に嵌挿可能な、前記開口部の直径より先端部は直径を小さく根元部は直径を大きくした側面が傾斜状態の略円柱状の嵌入栓部を略先端部に有する帯状の帯状体部と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮収納袋。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品等の被収納物を収納し真空状態で保管し、開封して被収納物を取り出すことができる可撓性を有する圧縮収納袋に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、収納物を出し入れする開口を開閉するファスナー付きの袋体に取り付けた状態で使用され、前記袋体の内部から外部への空気の流出を可能にしながら、前記袋体の外部から内部への空気の流入を防止する逆流防止機能を有する脱気弁であって、排気孔が中央部又は中央部近傍に形成された底板及び前記底板の端縁から立起する側板からなる基体と、凹凸嵌合部が中央下面に形成されるとともに、排気孔が形成され、前記基体の上端部に取り付けられる蓋体と、前記蓋体の凹凸嵌合部に嵌合する凹凸嵌合部が中央上面に形成された、可撓性を有する円盤状の開閉弁部を有する弁体とを備え、前記蓋体の凹凸嵌合部に前記弁体の凹凸嵌合部を嵌合させ、前記蓋体を前記基体の上端部に取り付けた状態では、前記弁体の開閉弁部が前記底板の排気孔の周囲に上方から当接して弾性変形した状態となり、前記開閉弁部により前記底板の排気孔が塞がれることを脱気弁が開示されている。
【0003】
特許文献2には、気密性の脱気包装袋に開口形成された装着口に固定され、脱気包装袋内の空気を吸引し、吸引後に止栓、密閉される吸気バルブであって、装着口内周縁に固定される取付盤に、脱気包装袋の内方に窪んでいて、外側に位置する大径の有底筒状の蓋押え筒と、この蓋押え筒の底部から脱気包装袋の外方へ突出していて、内側に位置する小径の有底筒状の吸気筒とを内外に二重筒状に配設し、天部がある吸気筒上部近傍には、そのほぼ横断方向に沿う開閉スリットを切目状に形成した脱気包装袋用の吸気バルブが開示されている。
【0004】
特許文献3には、外層シートと、マットと、マット内に充填された緩衝体との組み合わせにバルブを有する宅配便用物品梱包袋であって、前記外層シートは、マットの表面保護カバーであり、前記マットは、2つ折りに折曲して少なくとも1面が開放されたホルダーを形成するも のであり、マット内には緩衝体が充填され、前記緩衝体は、マット内の空気が抜き取られてマットの容積が減少したときに、ホルダーに格納された物品の形状になじんで充填密度が増大し、物品の表面形状を象って固化し、外部から受ける衝撃を緩和させる機能を有するものであり、 前記バルブは、逆止弁と吸気弁との組み合せであり、前記逆止弁は、マット内の脱気に際し、ポンプの吸引力が作用したときに開弁し、脱気 後は閉弁してマット内への外気の導入を阻止するものであり、前記吸気弁は、押しボタン操作により開弁し、脱気されたマット内への外気の導入を可能にするものであり、逆止弁と吸気弁とは、マットに取付けられた弁箱内に組み込まれ、弁箱は、ポンプまたはポンプに接続されたホースの吸い口に装着されたカプラーと脱着可能に結合される宅配便用物品梱包袋が開示されている。
【0005】
特許文献4には、上部を開口し下部に可動の底部とを有する円筒状の給排気部と、該給排気部の外側に可撓性を有する連結バンドを介して連結した栓部とから成り、袋体内に空気を注入、排出するための空気栓であって、前記栓部は、前記連結バンドに連結する円板状の頂面部と、該頂面部の裏面に設け封止時に前記給排気部内に挿入する円筒部と、前記頂面部の前記連結バンドからの接続個所に対して前記頂面部から直角方向であって、前記頂面部の表面と平行するように両側に耳状に張り出した一対の摘み片とを備えることを特徴とする空気栓が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実用新案登録第3173542号公報
実開平5-35776号公報
特開2010-132323号公報
特開2017-46949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1及び特許文献2の発明は、袋内の空気を吸いだして真空状態にした後に袋を開封するときに、真空で2枚のシートが密着した部位を開くのは特に指の力が弱い高齢者や子供にとって無理で困難であるという問題があった。この場合にはハサミ等で袋を切断して被収納物を取り出すので袋の再利用ができないという問題があった。
【0008】
特許文献3の発明は、袋内の排気と、空気を抜いた後に空気を給気可能な構造にしているので、袋の再利用ができるが、構造が複雑であるので、高価格になり手軽に活用できないという問題があった。
【0009】
特許文献4の発明は、収納袋内に空気を抜かずに収納した被収納物と収納袋のシートとが密着していない状態で使用する場合には弁部を指で摘まめるが、収納袋内に被収納物が収納されて、被収納物と収納袋のシートとが密着状態で使用する場合には、弁部が前記シートにほぼ接するので指で摘まめないので弁部を開にできないという問題があった。
【0010】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、被収納物を入れ開口部をチャックした袋内から空気を排気でき、袋を圧縮して真空状態にした後に容易に空気を袋内に給気でき容易にチャック部を開にすることができ、シンプルな構造の圧縮収納袋を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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