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公開番号2025054033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023163209
出願日2023-09-26
発明の名称オレフィンスルホン酸又はその塩の製造方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類C07C 303/06 20060101AFI20250331BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明は、オレフィンスルホン酸又はその塩の色相の悪化を抑制できる、オレフィンスルホン酸又はその塩の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のオレフィンスルホン酸又はその塩の製造方法は、反応装置内で、アルキルエーテル及びアルキルベンゼンから選ばれる1種以上と三酸化硫黄とを反応させ、反応物を取り出す工程(工程A);工程A後に、炭素数8以上16以下の脂肪族アルコールを含有するアルコールを前記反応装置に流通させる流通工程(工程B);工程B後に、オレフィンと三酸化硫黄とを前記反応装置内で反応させてオレフィンスルホン化物を得るスルホン化工程(工程C);を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
反応装置内で、アルキルエーテル及びアルキルベンゼンから選ばれる1種以上と三酸化硫黄とを反応させ、反応物を取り出す工程(工程A);
工程A後に、炭素数8以上16以下の脂肪族アルコールを含有するアルコールを前記反応装置に流通させる流通工程(工程B);
工程B後に、オレフィンと三酸化硫黄とを前記反応装置内で反応させてオレフィンスルホン化物を得るスルホン化工程(工程C);を含む、
オレフィンスルホン酸又はその塩の製造方法。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記アルキルエーテルが下記一般式(1-1)で表される、請求項1に記載のオレフィンスルホン酸又はその塩の製造方法。


-(OA)

-OH (1-1)
(式中、R

はアルキル基であり、Aは炭素数2以上4以下のアルキレン基であり、pはOAの数である。)
【請求項3】
前記アルキルベンゼンが下記一般式(2-1)で表される、請求項1又は2に記載のオレフィンスルホン酸又はその塩の製造方法。


-Ph (2-1)
(式中、R

はアルキル基であり、Phは置換基を有していてもよいフェニル基である。)
【請求項4】
前記オレフィンの炭素数が10以上22以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載のオレフィンスルホン酸又はその塩の製造方法。
【請求項5】
前記オレフィンが内部オレフィンである、請求項1~4のいずれか1項に記載のオレフィンスルホン酸又はその塩の製造方法。
【請求項6】
前記工程Aで使用する三酸化硫黄が、三酸化硫黄ガスである、請求項1~5のいずれか1項に記載のオレフィンスルホン酸又はその塩の製造方法。
【請求項7】
前記スルホン化工程Cで使用する三酸化硫黄が、三酸化硫黄ガスである、請求項1~6のいずれか1項に記載のオレフィンスルホン酸又はその塩の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はオレフィンスルホン酸又はその塩の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
アルキルエーテル、アルキルベンゼン及びオレフィンなどの有機化合物原料を三酸化硫黄でスルホン化又は硫酸エステル化して得られる生成物をアルカリで中和したものは、種々のアニオン界面活性剤として用いられている。
【0003】
有機化合物原料の硫酸エステル化又はスルホン化においては、反応装置内にカーボン状の固形の汚れが付着しやすいという問題がある。
【0004】
当該問題を解決するために、特許文献1では、有機化合物原料をスルホン化または硫酸エステル化装置に供給して三酸化硫黄ガスでスルホン化または硫酸エステル化する工程を含むアニオン界面活性剤の製造方法において、スルホン化または硫酸エステル化装置に、高級アルコール類以外の有機化合物原料を供給した後に、高級アルコール類を供給することを特徴とするアニオン界面活性剤の製造方法が提案されている。
【0005】
また、特許文献2では、有機化合物を三酸化硫黄ガスでスルホン化または硫酸エステル化するスルホン化または硫酸エステル化装置に付着した汚れを、高級アルコール類によって洗浄することを特徴とするスルホン化または硫酸エステル化装置の洗浄方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-136398号公報
特開2000-129293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
通常、有機化合物原料のスルホン化又は硫酸エステル化は、製造効率を向上させる観点から、種々の有機化合物原料を反応装置に順次供給して連続的に行われている。
【0008】
しかし、アルキルエーテル、アルキルベンゼン又はこれらの混合物を反応装置に供給して三酸化硫黄で硫酸エステル化又はスルホン化してアルキルエーテル硫酸、アルキルベンゼンスルホン酸又はこれらの混合物を製造した後、引き続きオレフィンを反応装置に供給して三酸化硫黄でスルホン化してオレフィンスルホン酸を製造すると、オレフィンスルホン酸又はその塩の色相が大きく悪化することが判明した。
【0009】
アルキルエーテルを反応装置に供給して三酸化硫黄で硫酸エステル化してアルキルエーテル硫酸を製造した後で、オレフィンを反応装置に供給して三酸化硫黄でスルホン化してオレフィンスルホン酸を製造すると、アルキルエーテルとオレフィンの相溶性が低いため析出物が発生し、そのためオレフィンと三酸化硫黄の反応が不均一になり、その結果、二重結合を多数有する多量体などの着色物質が生じてしまい、オレフィンスルホン酸又はその塩が着色してしまうものと推定している。
【0010】
また、アルキルベンゼンを反応装置に供給して三酸化硫黄でスルホン化してアルキルベンゼンスルホン酸を製造すると、アルキルベンゼン化合物とオレフィン化合物の反応性が極端に異なることから、オレフィン化合物と三酸化硫黄の反応が不均一になり、その結果、二重結合を多数有する多量体などの着色物質が生じてしまい、オレフィンスルホン酸又はその塩が着色してしまうものと推測している。
(【0011】以降は省略されています)

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