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公開番号2025062377
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171400
出願日2023-10-02
発明の名称液体皮膚外用剤組成物
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 47/32 20060101AFI20250407BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】優れた殺菌性を有し、皮膚に対するべたつき抑制効果にも優れる液体皮膚外用剤組成物を提供する。
【解決手段】ポリマーで増粘された液体皮膚外用剤組成物であって、水素結合相互作用を有する少なくとも2種のポリマー、エタノール及び/又はイソプロパノール(成分(C))、及び水を含有し、特定の方法で測定したタック力の差分ΔFを、下記式により求めた値が5.0gf以下である、液体皮膚外用剤組成物。
タック力の差分ΔF(gf)=(最大のタック力Fmax(gf))-(測定1回目のタック力F1(gf))
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリマーで増粘された液体皮膚外用剤組成物であって、
水素結合相互作用を有する少なくとも2種のポリマー、エタノール及び/又はイソプロパノール(成分(C))、及び水を含有し、
下記の方法で測定したタック力の差分ΔFを、下記式により求めた値が5.0gf以下である、液体皮膚外用剤組成物。
タック力の差分ΔF(gf)=(最大のタック力F
max
(gf))-(測定1回目のタック力F
1
(gf))
<タック力の測定>
タック試験機(レスカ製「TAC-1000」)を用い、測定試料0.8gを0.05g/cm

となるように塗布された豚皮表面に対して、0.2cm

の平らな円面を先端に有するステンレス製プローブを150gfの押付け荷重で2mm/sの速度で1秒間押付けた後、該プローブを0.5mm/sの速度で、プローブを押し付ける前の位置(豚皮表面)より5mmの距離まで引き上げる操作を行い、タック力F(gf)を測定した。タック力の測定は1分毎に行い、タック力が0gfになるまで測定を行った。
ここで、測定1回目のタック力をF
1
とし、測定終了までに得られたタック力のうち、最大のタック力をF
max
とした。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記水素結合相互作用を有する少なくとも2種のポリマーが、増粘性ポリマー(成分(A))、及び成分(A)と水素結合可能なノニオン性ポリマー(成分(B))であり、
成分(A)及び成分(B)の合計含有量が0.2質量%以上1.0質量%以下であり、成分(A)に対する成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.3以上1.0以下であり、25℃における粘度が10mPa・s以上10,000mPa・s以下である、請求項1に記載の液体皮膚外用剤組成物。
【請求項3】
増粘性ポリマー(成分(A))、成分(A)と水素結合可能なノニオン性ポリマー(成分(B))、エタノール及び/又はイソプロパノール(成分(C))、及び水を含有し、
成分(A)及び成分(B)の合計含有量が0.2質量%以上1.0質量%以下であり、成分(A)に対する成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.3以上1.0以下であり、25℃における粘度が10mPa・s以上10,000mPa・s以下である、液体皮膚外用剤組成物。
【請求項4】
成分(C)の含有量が40質量%以上90質量%以下である、請求項1又は3に記載の液体皮膚外用剤組成物。
【請求項5】
成分(A)及び成分(B)の合計含有量が0.5質量%以上である、請求項2~4のいずれかに記載の液体皮膚外用剤組成物。
【請求項6】
さらに、炭素数12以上18以下の親油基を有し、HLB(親水性-親油性のバランス;Hydrophilic-Lypophilic Balance)が8.0以上17.0以下であるノニオン性界面活性剤(成分(D))を含有し、
成分(D)の含有量が0.01質量%以上2.0質量%以下である、請求項2~5のいずれかに記載の液体皮膚外用剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体皮膚外用剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
人の日常生活、公共施設、医療及び介護の現場における菌又はウイルスの感染経路としては、手指を介した接触感染が多いことから、接触感染を予防する方法として、例えば、手指にアルコール系消毒剤を適用して殺菌消毒する方法が知られている。アルコール系消毒剤の剤型としては、一般的には、液剤、及びジェル剤が知られているが、ハンドリング性の観点からはジェル剤が受け入れられ、様々な検討が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、低級アルコールを主成分とし、さらにカルボキシビニルポリマーを含有することを特徴とする粘性すり込み用消毒剤が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン及び特定の単量体を重合した重量平均分子量5000~5000000のMPC共重合体0.001~5質量%と、重量平均分子量10000~3000000の無水マレイン酸含有重合体0.01~2質量%と、塩基性物質0.001~3質量%と、低級アルコール50質量%以上と、水とを含むことを特徴とする消毒用速乾性透明ローションが開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、液体及びその液体中に溶解された高分子量ポリマー・ゲル化剤を含んで成る皮膚障害の治療のためのゲル形態の医薬組成物であって、その組成物が、その組成物の全重量に基づき90重量%を上廻る低級アルカノール及びその組成物の全重量に基づき10重量%未満の水を含んで成ることを特徴とするような医薬組成物が開示されている。
【0006】
また、特許文献4には、有効成分として殺菌消毒薬を含有するアルコール溶液に、カルボキシビニルポリマーおよびセルロース系水溶性高分子化合物の組み合わせからなる増粘剤を配合したことを特徴とする速乾性ゲルタイプ手指消毒剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平5-255078号公報
特開2008-115125号公報
特表平9-510468号公報
特開平6-199700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
アルコール系消毒剤の使用法としては、手掌にとったあと、乾燥するまで手指に擦り込んで消毒するラビング法(擦式法)が知られている。ラビング法は、特別な手洗い設備を必要としないため、簡便に手洗いができる方法として、CDC手指衛生ガイドライン(2002年)の発表以来注目されている方法である。
【0009】
しかしながら、アルコール系消毒剤の剤型がジェル剤の場合、アルコール系消毒剤をラビング法に適用すると、ラビングしている途中でジェル化に用いたポリマーが手指等の皮膚に残留し、強いべたつきを感じることが分かった。
特許文献1~4においては、優れた殺菌性とべたつき抑制効果を両立する観点からは、更なる改良の余地があった。
【0010】
そこで、本発明は、優れた殺菌性を有し、皮膚に対するべたつき抑制効果にも優れる液体皮膚外用剤組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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