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公開番号
2025077265
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189331
出願日
2023-11-06
発明の名称
吹付工法
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20250512BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】ノロの発生を抑制する、吹付工法を提供する。
【解決手段】乾燥時に30質量%以上100質量%以下のスメクタイトを含み、含水率が0質量%以上10質量%以下の粘土鉱物を、水と水硬性粉体と骨材を含む水硬性組成物に混合した混合物を対象表面に吹き付ける、吹付工法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)乾燥時に30質量%以上100質量%以下のスメクタイトを含み、含水率が0質量%以上10質量%以下の粘土鉱物を、水と水硬性粉体と骨材を含む水硬性組成物に混合した混合物を対象表面に吹き付ける、吹付工法。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記混合物を、湿度80%RH以上の環境下で対象表面に吹き付ける、吹付工法。
【請求項3】
前記粘土鉱物の膨潤度が10mL/2g以上50mL/2g以下である、請求項1又は2に記載の吹付工法。
【請求項4】
前記粘土鉱物と、前記水硬性組成物と、をそれぞれ空気圧送して混合する、請求項1~3の何れか1項に記載の吹付工法。
【請求項5】
前記混合物を対象表面に吹き付ける空気の圧力が、0.2MPa以上1.0MPa以下である、請求項1~4の何れか1項に記載の吹付工法。
【請求項6】
前記混合物を対象表面に吹き付ける空気流量aと対象表面に吹き付けられる水硬性組成物の流量bの体積比a/bが、10以上100以下である、請求項1~5の何れか1項に記載の吹付工法。
【請求項7】
前記粘土鉱物と前記水硬性組成物の混合部から前記混合物を吐出する吐出口までの距離Lと当該吐出口の内径dとの比率L/dが、1以上200以下である、請求項1~6の何れか1項に記載の吹付工法。
【請求項8】
(A)乾燥時に30質量%以上100質量%以下のスメクタイトを含み、含水率が0質量%以上10質量%以下の粘土鉱物を、水と水硬性粉体と骨材を含む水硬性組成物に混合し、混合して得られた吹付用水硬性組成物を対象表面に吹き付ける、吹付用水硬性組成物のノロ発生抑制方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吹付工法及び吹付用水硬性組成物のノロ発生抑制方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
トンネル掘削等露出した地山の崩落を防止するために、急結剤をコンクリートに配合した急結性コンクリートや急結性モルタルを用いた吹付工法が行われている。この工法は、通常、掘削工事現場に設置した、セメント、骨材及び水の計量混合プラントで吹付コンクリートを調製し、それをアジテータ車で運搬・吹付け機に移送する。そして、吹付コンクリートと急結剤を、吹付け機のポンプで吹付コンクリートを吐出口まで空気圧送するラインと、その途中に設けた合流管で急結剤を他方から空気圧送するラインとで合流混合し、急結性吹付コンクリートとして地山面に所定の厚みになるまで吹き付ける工法である。
【0003】
特許文献1には、含水粘土鉱物とカルシウムアルミネート類を含有してなるセメントコンクリート及び該セメントコンクリートと急結剤を含有してなる吹付材料が開示されている。
また、特許文献2には、タルク、ベントナイト、セルロースエーテル、デュータンガム、ポリアクリルアミド、及び所定の消泡剤を所定量で含有してなる粉末状の粉じん低減剤、並びに該粉末状の粉じん低減剤を添加した吹付けコンクリートが開示されている。
特許文献3には、(A)膨潤度が15mL/2g以上50mL/2g以下の粘土鉱物、(B)セメント鉱物系急結剤及びアルミニウム系急結剤から選ばれる1種以上の急結剤、セメント、水、骨材を含む、吹付用水硬性組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-68809号公報
特開2014-125389号公報
特開2021-70611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
吹付用水硬性組成物は、強い圧力で地山などに吹付けられるため、高圧衝撃によりノロが発生するおそれがある。ノロとは、モルタル等の水硬性組成物から分離した粉体と水、すなわちペースト成分のことであり、水分量を多く含むことが多い。ノロの発生により、局所的に水量が増加し、強度の低いコンクリート等が生じると、コンクリート等の剥落の原因や地山の変形に耐えられない原因となるおそれがある。
本発明は、ノロの発生を抑制する吹付工法及び吹付用水硬性組成物のノロ発生抑制方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、(A)乾燥時に30質量%以上100質量%以下のスメクタイトを含み、含水率が0質量%以上10質量%以下の粘土鉱物〔以下、(A)成分という。〕を、水と水硬性粉体と骨材を含む水硬性組成物に混合した混合物を対象表面に吹き付ける、吹付工法に関する。
【0007】
また、本発明は、(A)成分を、水と水硬性粉体と骨材を含む水硬性組成物に混合し、混合して得られた吹付用水硬性組成物を対象表面に吹き付ける、吹付用水硬性組成物のノロ発生抑制方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ノロの発生を抑制する吹付工法及び吹付用水硬性組成物のノロ発生抑制方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、吹付用水硬性組成物を対象表面に吹き付ける吹付工法に関し、特に、道路、鉄道及び導水路等のトンネルや、地山掘削、盛土などにより形成される法面において、急結コンクリートや急結モルタル等を吹付ける際に使用するセメント組成物を用いた吹付工法に関する。なお、本発明でいう吹付用水硬性組成物はセメントモルタルやセメントコンクリートを総称するものである。
【0010】
本発明の吹付工法が、ノロの発生を抑制する機構は定かではないが、以下のように推察される。
水硬性組成物に混合される粘土鉱物が所定の割合でスメクタイトを含むことで、水硬性粉体とヘテロ凝集を促進し、吹付け吐出圧によって凝集構造が崩壊した後でも、凝集構造の回復速度が促進され、モルタル成分からノロが分離するまでにノロ成分が固定される。また、当該粘土鉱物として所定の含水率のものを用いることで、スメクタイトの吸水速度が増加し、ノロの固定を速めることができる。これにより、吹付用水硬性組成物を対象表面に吹き付けたときのノロの発生を抑制できると推察される。
なお、本発明の吹付工法及び吹付用水硬性組成物のノロ発生抑制方法は、上記の作用機構に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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