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公開番号2025074008
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2024176781
出願日2024-10-08
発明の名称食品組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A23L 33/19 20160101AFI20250502BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】ホエイタンパク質特有の不快味と乳化剤由来の不快味が抑制された食品組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ホエイタンパク質 50質量%以上82質量%以下
(B)乳脂質
(C)乳化剤
を含有し、成分(C)に対する成分(B)の含量質量比[(B)/(C)]が9以上である固形状食品組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ホエイタンパク質 50質量%以上82質量%以下
(B)乳脂質
(C)乳化剤
を含有し、成分(C)に対する成分(B)の含量質量比[(B)/(C)]が9以上である固形状食品組成物。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
成分(B)に対する成分(A)の含量質量比[(A)/(B)]が15以下である、請求項1記載の固形状食品組成物。
【請求項3】
成分(C)に対する成分(A)の含量質量比[(A)/(C)]が40以上である、請求項1又は2記載の固形状食品組成物。
【請求項4】
成分(B)の脂肪酸組成が、ミリスチン酸が5質量%以上15質量%以下、パルミチン酸が20質量%以上40質量%以下、ステアリン酸が5質量%以上15質量%以下及びオレイン酸が20質量%以上35質量%以下である請求項1又は2記載の固形状食品組成物。
【請求項5】
成分(C)がポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2記載の固形状食品組成物。
【請求項6】
成分(B)の含有量が5質量%以上50質量%以下である請求項1又は2記載の固形状食品組成物。
【請求項7】
成分(C)の含有量が2質量%以下である請求項1又は2記載の固形状食品組成物。
【請求項8】
次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ホエイタンパク質
(B)乳脂質
(C)乳化剤
を含有し、成分(C)に対する成分(B)の含量質量比[(B)/(C)]が9以上である食品組成物であって、
上記食品組成物中の固形分量に対する成分(A)及び成分(B)の含有量が以下:
(A)ホエイタンパク質 50質量%以上82質量%以下
(B)乳脂質 5質量%以上40質量%以下
である食品組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホエイタンパク質を含有する食品組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
高齢者の低栄養は、フレイルやサルコペニアを誘発する。低栄養対策としてタンパク質摂取は重要であり、特にホエイタンパク質はアミノ酸スコアや生体への吸収速度に優れる良質なタンパク質源のひとつであることから積極的な摂取が望まれている。
例えば、特許文献1には、低栄養状態な高齢者等が摂取することを目的とした水に容易に、かつ、透明に溶解することが可能な乳清たんぱくを含有する高たんぱく粉末栄養組成物が開示されている。また、特許文献2には、清涼感のあるすっきりした風味を持つ、酸性のホエイ蛋白質含有飲料が開示されている。
【0003】
高濃度にホエイタンパク質を含有する食品はタンパク質摂取の観点で優れる。しかしながら、ホエイタンパク質には特有の不快味が存在する(特許文献1参照)。また、ホエイタンパク質の溶解性向上を目的として、一般的に乳化剤が併用されるが(特許文献2参照)、食品に乳化剤を添加することで、乳化剤の不快味が課題になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-242308号公報
特開2022-57707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ホエイタンパク質と乳化剤を含有する食品組成物であって、ホエイタンパク質特有の不快味と乳化剤由来の不快味が抑制された食品組成物を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討したところ、乳脂質を含有させると共に、乳脂質と乳化剤を特定の量比とすれば、ホエイタンパク質特有の不快味と乳化剤由来の不快味を抑制できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の1)~2)に係るものである。
1)次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ホエイタンパク質 50質量%以上82質量%以下
(B)乳脂質
(C)乳化剤
を含有し、成分(C)に対する成分(B)の含有質量比[(B)/(C)]が9以上である固形状食品組成物。
2)次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ホエイタンパク質
(B)乳脂質
(C)乳化剤
を含有し、成分(C)に対する成分(B)の含有質量比[(B)/(C)]が9以上である食品組成物であって、
上記食品組成物中の固形分量に対する成分(A)及び成分(B)の含有量が以下:
(A)ホエイタンパク質 50質量%以上82質量%以下
(B)乳脂質 5質量%以上40質量%以下
である食品組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ホエイタンパク質特有の不快味と乳化剤由来の不快味が抑制された食品組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、(A)ホエイタンパク質、(B)乳脂質及び(C)乳化剤を含有し、成分(C)に対する成分(B)の含有質量比[(B)/(C)]が9以上である食品組成物に関する。本発明の食品組成物は上記構成を有することにより、ホエイタンパク質特有の不快味と乳化剤由来の不快味を抑制することができる。
本発明の食品組成物が上記効果を奏する理由については定かではないが、次のように考えられる。
食品組成物の風味は、様々な要因が関与することが知られているが、食品組成物中の成分(B)乳脂質と成分(C)乳化剤により、経口摂取した際の舌や口腔内への成分(A)ホエイたんぱく質の接触がしにくい表面状態になり成分(A)ホエイタンパク質特有の不快味が抑えられたと考えられる。さらに、成分(B)乳脂質と成分(C)乳化剤が適切な比率で両者が存在することで、成分(A)、(B)及び(C)がお互いに相互作用することで、成分(A)ホエイタンパク質特有の不快味が抑えつつ、成分(C)乳化剤の持つ不快味を抑制しにくい表面状態になったためと考えられる。
【0010】
〔態様1〕
本発明の一態様は、(A)ホエイタンパク質 50質量%以上82質量%以下、(B)乳脂質及び(C)乳化剤を含有し、成分(C)に対する成分(B)の含有質量比[(B)/(C)]が9以上である固形状食品組成物である。
本明細書において固形状食品組成物は、常温(20℃±15℃)において固体であればその形状は特に限定されず、粉体状(粉末状、顆粒状)、錠状、棒状、板状、ブロック状等の種々の形状とすることができる。また、本発明の食品組成物が固形状食品組成物の場合、その大きさは、食品組成物の形態に応じて適宜選択することができる。固形状の場合の食品組成物中の固形分量は通常95質量%以上、好ましくは97質量%以上である。なお、かかる固形分量の上限は特に限定されず、100質量%であってもよい。ここで、本明細書において「固形分量」とは、試料を105℃の電気恒温乾燥機で3時間乾燥して揮発物質を除いた残分の質量をいう。
本明細書において食品組成物には、一般食品の他、機能性を表示することができる食品(特定保健用食品、機能性表示食品等)が含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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