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公開番号2025088819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203549
出願日2023-12-01
発明の名称空洞充填材
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 24/12 20060101AFI20250605BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】ブリーディングが抑制された空洞充填材を提供する。
【解決手段】
アミンオキシドを含む増粘剤、シリコーン系消泡剤、水硬性粉体を含む粉体、及び水を含有し、水/粉体の質量比が40質量%以上200質量%以下、20℃におけるフロー値が200mm以上470mm以下、空気量が7.5体積%以下である、空洞充填材を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アミンオキシドを含む増粘剤、シリコーン系消泡剤、水硬性粉体を含む粉体、及び水を含有し、水/粉体の質量比が40質量%以上200質量%以下、20℃におけるフロー値が200mm以上470mm以下、空気量が7.5体積%以下である、空洞充填材。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
アミンオキシドが下記一般式(1)で表される2種以上の化合物から選ばれる、請求項1に記載の空洞充填材。
JPEG
2025088819000008.jpg
29
170
〔式中、Xは、R
1a
又はR
1b
-[CONH-CH

CH

CH



-で表される基であり、ここでR
1a
は、炭素数14以上22以下のアルキル基又は炭素数14以上22以下のアルケニル基であり、R
1b
は、炭素数13以上21以下のアルキル基又は炭素数13以上21以下のアルケニル基である。nは1以上3以下の整数である。R

及びR

は、それぞれ独立に、炭素数1以上4以下のアルキル基又は-(C



O)

Hで表される基である。pは、平均付加モル数であり、R

及びR

の合計で0以上5以下の数である。〕
【請求項3】
シリコーン系消泡剤の有効分の含有量が、増粘剤の有効分の含有量に対して0.5質量%以上15質量%以下である、請求項1又は2に記載の空洞充填材。
【請求項4】
増粘剤の有効分の含有量が、水に対して0.03質量%以上10質量%以下である、請求項1~3のいずれかに記載の空洞充填材。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の空洞充填材を、滞留水が存在する空洞にポンプで圧送して充填して固化させる、空洞充填方法。
【請求項6】
空洞が地下に埋設された管渠もしくは地盤中に存在する空洞である、請求項5に記載の空洞充填方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空洞充填材に関する。また、本発明は、該空洞充填材を、水が存在する空洞にポンプで圧送して充填し、固化させる、空洞充填方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
地中に埋設された水道管やガス管は、一定の年月を経てその役割が終了して廃止管となると、その一部が破損し内部に土砂が流入して路面を陥没させる等の弊害をもたらす。そのため、埋設された廃止管を掘り起こして、撤去処分するのが原則である。しかし、その廃止管が、例えば道路の下に埋設されている場合等には、それを掘り起こすために一旦道路の通交を遮断し、短時間のうちに迅速に撤去を完了させねばならない。
そこで、廃止管を撤去せずに、埋設されたまま、充填材等を流し込み、そのまま廃止管内で固化させる方法が開発されている。
しかし、この方法では、廃止管内を完全に充填させることは困難であり、一部に空洞の残る危惧がある。また、このような廃止管中には、滞留水が存在することが多い。従来充填材として用いられているエアミルクやエアモルタルは、滞留水と接触するとセメント粒子が飛散してしまい、品質の確保が不十分であったり、充填材中に含まれる空気が破泡すること等によって材料分離(ブリーディング)すること等の課題により、廃止管中の隅々までむらなく充填することが、極めて困難である。そのため、滞留水存在下でも水と分離せず、かつブリーディングが抑制され、かつ空気量が少ない充填材の開発が求められている。
【0003】
ブリーディングを抑制する組成物として、界面活性剤であるアミンオキシド類を含む組成物が開示されている。
特許文献1には、アルキル基が炭素数8~22のアルキルアミンオキシドと高性能減水剤とを含有するコンクリート組成物においてコンクリートのスランプフロー値が50cm以上である自己充填性コンクリート組成物が開示されている。
【0004】
特許文献2には、水と、水硬性粉体と、アルケニル基を有するアミンオキシドを少なくとも1種含む2種以上のアミンオキシドを含有する地盤注入用水硬性組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-133805号公報
特開2021-169389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、廃止管を充填するために用いられる充填材には、ブリーディングの抑制が求められる。ブリーディングとは、水硬性組成物の混錬の際に使用した水が、分離して浮き上がる現象をいう。短時間でブリーディングが起こると、充填材を小分けにして混錬する必要があり、工数が増加し、工期が長期化する。また、充填材を廃止管に充填した後にブリーディングが起こると、充填した上層に水が分離した状態となり、水が分離した部分の強度が他の部分と異なるおそれがある。また、空気量が多い充填材でも同様の弊害が起こり、また廃止管中の隅々まで均一にむらなく充填することの妨げとなる。
【0007】
本発明は、滞留水の存在下でも打設が可能であり、かつブリーディングが抑制された空洞充填材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、アミンオキシドを含む増粘剤、シリコーン系消泡剤、水硬性粉体を含む粉体、及び水を含有し、水/粉体の質量比が40質量%以上200質量%以下、20℃におけるフロー値が200mm以上470mm以下、空気量が7.5体積%以下である、空洞充填材に関する。
【0009】
また、本発明は、該空洞充填材を、滞留水が存在する空洞にポンプで圧送して充填し固化させる、空洞充填方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、滞留水の存在下でも打設が可能であり、かつブリーディングが抑制された空洞充填材が提供される。また、本発明の空洞充填材を用いた、水硬性組成物のブリーディングが抑制された廃止管等の充填方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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