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公開番号
2025162280
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-27
出願番号
2024065468
出願日
2024-04-15
発明の名称
練歯磨組成物
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
8/73 20060101AFI20251020BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】口腔内における硬質組織表面と軟質組織表面とで、刷掃性に差異をもたらすことにより、軟質組織表面への不要な損傷を抑制しつつ、硬質組織表面に対して高い清掃効果を発揮することのできる練歯磨組成物に関する。
【解決手段】次の成分(A)~(B):
(A)粉末セルロース
(B)20℃における水への溶解度が40質量%以上の糖アルコール(b1)、及び多価アルコール(b2) 合計で14質量%以上60質量%以下
を含有し、かつ成分(A)以外の水不溶性粉体(X)の含有量が10質量%未満である練歯磨組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)~(B):
(A)粉末セルロース
(B)20℃における水への溶解度が40質量%以上の糖アルコール(b1)、及び多価アルコール(b2) 合計で14質量%以上60質量%以下
を含有し、かつ成分(A)以外の水不溶性粉体(X)の含有量が10質量%未満である練歯磨組成物。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
成分(X)が、含水ケイ酸、無水ケイ酸、シリカゲル、アルミノシリケート、ジルコノシリケート、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、ゼオライト、ピロリン酸カルシウム、及び酢酸マグネシウムから選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の練歯磨組成物。
【請求項3】
成分(B)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((B)/(A))が、0.1以上160以下である請求項1又は2に記載の練歯磨組成物。
【請求項4】
成分(X)の含有量が、0.05質量%以上9.5質量%以下である請求項1又は2に記載の練歯磨組成物。
【請求項5】
成分(B)の含有量と成分(X)の含有量との質量比((B)/(X))が、4以上350以下である請求項4に記載の練歯磨組成物。
【請求項6】
さらに、粘結剤(C)を含有する請求項1又は2に記載の練歯磨組成物。
【請求項7】
20℃における水への溶解度が40質量%未満の糖アルコールの含有量が、30質量%以下である請求項1又は2に記載の練歯磨組成物。
【請求項8】
さらに、アニオン界面活性剤(D)を含有する請求項1又は2に記載の練歯磨組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、練歯磨組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
歯磨きとは、練歯磨組成物等を載置した歯ブラシを用いて口腔内の組織表面を刷掃する手段であり、口腔を清潔に保ち、むし歯や歯周病等の口腔内疾患を予防するうえでの重要な手段である。かかる刷掃時において、歯牙等に付着した歯垢や着色物等を除去するといった清掃効果を発揮することが練歯磨組成物に求められており、こうした効果を発揮する成分として粉末セルロースを練歯磨組成物へ含有させることが知られている。
例えば、特許文献1には、歯垢及び着色の除去効果を発揮させるべく特定量の粉末セルロースを含有させるとともに、メントール、界面活性剤、ソルビトールを各々特定量で含有させた歯磨組成物が開示されており、刺激感や不快な味の抑制を試みている。また、特許文献2では、研磨性無機粉体、特定の有機樹脂粉末と特定のセルロース粉末を特定量で含有する歯磨剤組成物が開示されており、着色除去効果の向上を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-69985号公報
特開2009-249305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、こうした歯垢や着色物等を除去する清掃効果を発揮させるべき口腔内の組織は、歯のような硬質組織と、かえって過度な刷掃により不要な損傷等を与えかねない歯肉のような軟質組織とにより構成されている。そのため、歯の表面と歯肉表面の両方をブラッシングする歯磨きにおいては、各々の組織の性質に応じた適切な刷掃性の発揮が望まれるところである。
しかしながら、上記いずれの特許文献においても、本来こうした口腔内における硬質組織表面と軟質組織表面とで、刷掃性に差異を要することには全く着目しておらず、未だ充分に改善の余地がある。
【0005】
したがって、本発明は、口腔内における硬質組織表面と軟質組織表面とで、刷掃性に差異をもたらすことにより、軟質組織表面への不要な損傷を抑制しつつ、硬質組織表面に対して高い清掃効果を発揮することのできる練歯磨組成物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、粉末セルロースとともに、合計含有量を制御しつつ糖アルコール及び多価アルコールを含有し、水不溶性粉体の含有を制限することにより、口腔内における硬質組織表面と軟質組織表面とで、刷掃性に差異をもたらすことができる練歯磨組成物を見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、次の成分(A)~(B):
(A)粉末セルロース
(B)20℃における水への溶解度が40質量%以上の糖アルコール(b1)、及び多価アルコール(b2) 合計で25質量%以上45質量%以下
を含有し、かつ成分(A)以外の水不溶性粉体(X)の含有量が10質量%未満である練歯磨組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の練歯磨組成物であれば、口腔内における歯表面のような硬質組織表面においては、高い刷掃性を発揮する一方、歯茎等の軟質組織表面では、優れた摺動性を発現して過度な清掃効果の発揮を適度に抑制し、不要な損傷等を与えることを有効に回避することができる。
したがって、本発明の練歯磨組成物を用いれば、歯ブラシ等によるブラッシングでの清掃において、口腔内における硬質組織や軟質組織に応じた刷掃性の発揮を制御することが可能となり、快適な使用感をもたらすことができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本発明において、口腔内を構成する「硬質組織表面」とは、歯、人工歯、義歯や歯列矯正器具等(以下、「歯等」とも称する)の器官組織における表面を意味する。また、口腔内を構成する「軟質組織表面」とは、歯茎や歯肉のほか、硬質組織の周辺に位置する口蓋、舌、及び口底等(以下、「歯茎等」とも称する)の器官組織における表面を意味する。
さらに、「清掃効果」とは、口腔内の硬質組織表面に固着又は付着した歯垢や着色汚れを除去する効果を意味し、練歯磨組成物を載置した清掃用専用器具(歯ブラシ)を用いて口腔内の組織表面を刷掃した際に発揮する清掃効果を「刷掃性」と称する。また、「優れた摺動性」とは、練歯磨組成物を載置した清掃用専用器具(歯ブラシ)を用いて口腔内の組織表面を刷掃した際に、かかる表面において発現し得る性質であって、口腔内の組織表面において過度な抵抗を及ぼすことなく滑らかに清掃用専用器具(歯ブラシ)を動作させることができる性質である。
【0010】
本発明の練歯磨組成物は、成分(A)として、粉末セルロースを含有する。かかる成分(A)を含有することにより、硬質組織表面において高い刷掃性を発揮することができる。
成分(A)としては、具体的には、例えば、パルプ粉末、不溶性粉末セルロース、粉末α-セルロース、及びパルプ等のセルロース類を化学処理により不溶化したものを粉砕した粉末等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
より具体的には、粉末セルロースの平均重合度は、硬質組織表面において刷掃性を充分に発揮する観点から、好ましくは350以上であり、より好ましくは350~2250であり、さらに好ましくは440~2250である。また、粉末セルロースの平均粒径は、好ましくは10~300μmであり、より好ましくは10~50μmである。さらに、コスト面の観点から、非造粒物の粉末セルロースであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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