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公開番号
2025172313
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-26
出願番号
2024077734
出願日
2024-05-13
発明の名称
紙コート剤
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
D21H
19/62 20060101AFI20251118BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】撥水性及び耐油性に優れる塗工紙を得ることができる紙コート剤及び該紙コート剤の製造方法、並びに該紙コート剤を用いた塗工紙及び該塗工紙の製造方法を提供すること
【解決手段】非晶性ポリエステル系樹脂及びシリカ粒子を含有する樹脂粒子を含有する紙コート剤であって、前記樹脂粒子の多分散指数が、0.20以下である、紙コート剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
非晶性ポリエステル系樹脂及びシリカ粒子を含有する樹脂粒子を含有する紙コート剤であって、
前記樹脂粒子の多分散指数が0.20以下である、
紙コート剤。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記樹脂粒子が、前記非晶性ポリエステル系樹脂100質量部に対して、前記シリカ粒子を20質量部以上300質量部以下含有する、請求項1記載の紙コート剤。
【請求項3】
界面活性剤の含有量が、0.1質量%以下である、請求項1又は2に記載の紙コート剤。
【請求項4】
非晶性ポリエステル系樹脂が、非水溶性である、請求項1又は2に記載の紙コート剤。
【請求項5】
非晶性ポリエステル系樹脂の粒子とシリカ粒子とを合一し、樹脂粒子を作成する工程を含む紙コート剤の製造方法であって、
前記樹脂粒子の多分散指数が0.20以下である、
紙コート剤の製造方法。
【請求項6】
前記合一を超音波の照射により行う、請求項5に記載の紙コート剤の製造方法。
【請求項7】
前記シリカ粒子が中性及びアルカリ性安定型のコロイダルシリカの粒子である、請求項5又は6に記載の紙コート剤の製造方法。
【請求項8】
前記合一する前に非晶性ポリエステル系樹脂の粒子の水系分散体とシリカ粒子の水系分散体とを混合する工程を含み、
前記非晶性ポリエステル系樹脂の粒子の体積平均粒径(Dv)と前記シリカ粒子の体積平均粒径(Dv)との差が、150nm以下である、請求項5又は6に記載の紙コート剤の製造方法。
【請求項9】
紙基材の少なくとも片面に、請求項1に記載の紙コート剤由来の塗工層を有する塗工紙。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の紙コート剤を紙基材の少なくとも片面に塗工し、前記紙コート剤の層を形成する工程Iと、該工程Iで塗工された前記紙基材上の前記紙コート剤の層を加熱乾燥し、樹脂の塗工層を形成する工程IIとを含む、塗工紙の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙コート剤及び該紙コート剤の製造方法、並びに該紙コート剤を用いた塗工紙及び該塗工紙の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、撥水性及び耐油性が要求される紙製ラベルや包装、容器に使用することができる紙材料としては、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンといったプラスチックフィルムでラミネート処理した紙が利用されてきた。しかしながらプラスチックフィルムでラミネートした紙はリサイクルが困難であるため、近年の環境意識の高まりとともにラミネートに代わる撥水性や耐油性を付与する技術として、ポリマーを用いたコーティングの技術が検討されてきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、撥水性能が保持され、かつ、優れた防滑性を提供する紙用撥水組成物として、塗膜形成樹脂(A)およびワックス(B)を含む、紙用撥水組成物であって、前記塗膜形成樹脂(A)の溶解性パラメータSPAは、8.3~9.1の範囲内であり、前記ワックス(B)の軟化点は、40~95℃の範囲内であり、前記塗膜形成樹脂(A)およびワックス(B)の固形分質量比(A):(B)は、99:1~85:15の範囲内である、紙用撥水組成物が、記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-52397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
環境負荷の観点から、紙材料の高機能化には、従来技術であるラミネートよりもリサイクル性の高い、ポリマーコーティングが強く求められているが、特許文献1に記載される紙用撥水組成物は撥水性を発現する一方で、耐油性との両立は不十分であった。
本発明は、撥水性及び耐油性に優れる塗工紙を得ることができる紙コート剤及び該紙コート剤の製造方法、並びに該紙コート剤を用いた塗工紙及び該塗工紙の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、紙基材と水及び/又は油との接触を抑制する塗工層を設けることに着目し、塗工層を形成するための紙コート剤として、非晶性ポリエステル系樹脂及びシリカ粒子を含有する樹脂粒子を含有し、該樹脂粒子の多分散指数を特定の範囲とする紙コート剤が、前記課題を解決できることを見出した。
本発明は、以下の〔1〕~〔4〕に関する。
〔1〕 非晶性ポリエステル系樹脂及びシリカ粒子を含有する樹脂粒子を含有する紙コート剤であって、
前記樹脂粒子の多分散指数が0.20以下である、
紙コート剤。
〔2〕 非晶性ポリエステル系樹脂の粒子とシリカ粒子とを混合及び合一し、樹脂粒子を作成する工程を含む紙コート剤の製造方法であって、
前記樹脂粒子の多分散指数が0.20以下である、
紙コート剤の製造方法。
〔3〕 紙基材の少なくとも片面に、〔1〕に記載の紙コート剤由来の塗工層を有する、塗工紙。
〔4〕 〔1〕に記載の紙コート剤を紙基材の少なくとも片面に塗工し、前記紙コート剤の層を形成する工程Iと、該工程Iで塗工された前記紙基材上の前記紙コート剤の層を加熱乾燥し、樹脂の塗工層を形成する工程IIとを含む、塗工紙の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、撥水性及び耐油性に優れる塗工紙を得ることができる紙コート剤及び該紙コート剤の製造方法、並びに該紙コート剤を用いた塗工紙及び該塗工紙の製造方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の紙コート剤は、非晶性ポリエステル系樹脂及びシリカ粒子を含有する樹脂粒子を含有する紙コート剤であって、前記樹脂粒子の多分散指数が0.20以下である。
【0009】
[紙コート剤]
本発明の紙コート剤は、非晶性ポリエステル系樹脂及びシリカ粒子を含有する樹脂粒子を含有し、樹脂粒子の多分散指数が0.20以下である。
【0010】
ここで、「多分散指数」は、粒子径分布の幅を表す指標であり、値が小さいほど粒子径分布の幅が狭いことを示す。紙コート剤中の粒子の多分散指数は、得られる塗工紙の撥水性及び耐油性を向上させる観点から、0.20以下、好ましくは0.15以下、より好ましくは0.12以下である。
樹脂粒子の多分散指数は、実施例に記載の方法により測定される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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