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公開番号2025173217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-27
出願番号2024078696
出願日2024-05-14
発明の名称皮膚化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/86 20060101AFI20251119BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】浸透感があり、肌になじませたときに、上滑り感がなく、なじみ始めが早く、徐々に指が重くなる感じがあり、塗布後の肌のべたつきがなく、保湿感(しっとり感)が得られ、その保湿感が持続する皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)アルキレンオキシド誘導体、
(B)2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体、
(C)数平均分子量1800～40000のポリエチレングリコール、
(D)水
を含有する皮膚化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
次の成分（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）及び（Ｄ）：
（Ａ）アルキレンオキシド誘導体、
（Ｂ）２－メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体、
（Ｃ）数平均分子量１８００～４００００のポリエチレングリコール、
（Ｄ）水
を含有する皮膚化粧料。
続きを表示（約 320 文字）【請求項２】
２５℃における粘度が、１０００ｍＰａ・ｓ以下である請求項１記載の皮膚化粧料。
【請求項３】
さらに、（Ｅ）ＨＬＢ１０～２０の非イオン性界面活性剤を含有する請求項１又は２記載の皮膚化粧料。
【請求項４】
さらに、（Ｆ）成分（Ａ）、（Ｃ）以外の多価アルコールを含有する請求項１又は２記載の皮膚化粧料。
【請求項５】
成分（Ｃ）に対する成分（Ａ）の質量割合（Ａ）／（Ｃ）が、０．１～５０である請求項１又は２記載の皮膚化粧料。
【請求項６】
成分（Ｃ）に対する成分（Ｂ）の質量割合（Ｂ）／（Ｃ）が、０．００１～０．５である請求項１又は２記載の皮膚化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、皮膚化粧料に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、べたつきがなく優れた使用感で、保湿効果に優れた化粧料が検討されている。
例えば、特許文献１には、酸性ムコ多糖類、アルキレンオキシド誘導体、２～４価のアルコールを含有する皮膚化粧料が、きしみやべたつきを感じ難く優れた使用感を有し、保湿効果に優れることが記載されている。
特許文献２には、トリメチルグリシン、水溶性で２５℃において液状のアルキレンオキシド誘導体、多価アルコールを含有する保湿化粧料が、塗布時の肌なじみに優れ、きしみ感なく延展させることができ、塗布後のべた付き感を低減して優れた保湿効果を付与することが記載されている。
特許文献３には、平均分子量が１０万～１００万のメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体と、平均分子量が１０万～５００万のポリエチレングリコールを配合するスキンケア組成物が、皮膚への塗布時ののびが良好でべたつかず、滑らかな皮膚触感を付与することが記載されている。
特許文献４には、トリプロピレングリコール、２－メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの単独重合体若しくは共重合体、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド、水を含有する組成物が、べたつきのなさ、保湿の持続、肌の透明感の向上をもたらすことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１５－１２４１９３号公報
特開２０１３－１４５４０号公報
特開２０１０－４３０１８号公報
特開２０１８－１８８４２３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の化粧料は、浸透感が感じられず、肌になじませたときに、上滑りしてなじみ難いという課題があった。また、塗布後の肌がべたついたり、保湿感についても十分満足できるものではなかった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明者は、アルキレンオキシド誘導体、２－メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体、数平均分子量１８００～４００００のポリエチレングリコールを組合わせて用いることにより、浸透感があり、肌になじませたときに、上滑り感がなく、なじみ始めが早く、徐々に指が重くなる感じがあり、塗布後の肌のべたつきがなく、保湿感（しっとり感）が得られ、その保湿感が持続する皮膚化粧料が得られることを見出した。
【０００６】
本発明は、次の成分（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）及び（Ｄ）：
（Ａ）アルキレンオキシド誘導体、
（Ｂ）２－メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体若しくは共重合体、
（Ｃ）数平均分子量１８００～４００００のポリエチレングリコール、
（Ｄ）水
を含有する皮膚化粧料に関する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の皮膚化粧料は、浸透感があり、肌になじませたときに、上滑り感がなく、なじみ始めが早く、徐々に指が重くなる感じがあり、塗布後の肌のべたつきがなく、保湿感（しっとり感）が得られ、その保湿感が持続する。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
本発明で用いる成分（Ａ）のアルキレンオキシド誘導体としては、一般式（１）で表されるものが挙げられる。
【０００９】
TIFF
2025173217000001.tif
7
170
【００１０】
（式中、ｎは、１～１０の整数を示し、Ｚは、水素原子又は炭素数１～３０のヒドロキシ化合物からｎ個のヒドロキシ基を除去することによって得られる基を示し、ＥＯは、エチレンオキシド基を示し、ＰＯは、プロピレンオキシド基を示し、ＡＯは、炭素数２～５のアルキレンオキシド基を示し、ａ、ｂ及びｃは、各アルキレンオキシド基の平均付加モル数を示し、独立して０～２００である。ただし、ａ、ｂ及びｃの全てが０となることはない。Ｚが水素原子のとき、ｎは１である。
なお、[ ]内において、各アルキレンオキシド基は、ランダム状に付加していてもブロック状に付加していてもよい）
（【００１１】以降は省略されています）

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