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公開番号2025149271
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049813
出願日2024-03-26
発明の名称乳化化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/37 20060101AFI20251001BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】塗布中の伸びが良く、肌の凹凸のカバー力に優れ、経時でテカリにくい乳化化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)25℃で固体の脂肪酸エステル、
(B)アミノ変性シリコーン処理された体質顔料、
(C)非イオン性界面活性剤
を含有する乳化化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
次の成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）：
（Ａ）２５℃で固体の脂肪酸エステル、
（Ｂ）アミノ変性シリコーン処理された体質顔料、
（Ｃ）非イオン性界面活性剤
を含有する乳化化粧料。
続きを表示（約 260 文字）【請求項２】
成分（Ａ）が、２５℃で固体のグリセリン脂肪酸エステルである請求項１記載の乳化化粧料。
【請求項３】
成分（Ａ）の含有量が０．１～１０質量％、成分（Ｂ）の含有量が０．０２～２０質量％、成分（Ｃ）の含有量が０．２～１２質量％である請求項１又は２記載の乳化化粧料。
【請求項４】
成分（Ｂ）に対する成分（Ａ）の質量割合（Ａ）／（Ｂ）が、０．０３～２０である請求項１又は２記載の乳化化粧料。
【請求項５】
さらに、炭化水素油を含有する請求項１又は２記載の乳化化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、乳化化粧料に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、化粧もちや感触に優れた乳化化粧料を得るため、様々な検討がなされている。
例えば、特許文献１には、シリコーン樹脂球状弾性粉体、有機シリコーン樹脂、酸化亜鉛、２５℃で固体のグリセリン脂肪酸エステルを含有する油中水型乳化化粧料が、毛穴の目立ちが気になる女性が、毛穴の開きを目立ちにくくし、毛穴黒ずみをカバーすることができ、しかも、長時間経過しても、毛穴の開きを目立ちにくくし、毛穴黒ずみをカバーすることができ、毛穴にファンデーションが溜まらず、さらに、高温安定性にも優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－６６０９２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の乳化化粧料は、塗布中の伸びが悪く、肌の凹凸カバー力に劣り、経時でテカリやすいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明者は、２５℃で固体の脂肪酸エステル、アミノ変性シリコーン処理された体質顔料、非イオン性界面活性剤を組合わせて用いることにより、皮溝や毛穴を埋めるのではなく、皮丘にアミノ変性シリコーン処理された体質顔料が付着することで、肌への付着性が高まり、塗布中の伸びが良く、肌の凹凸のカバー力に優れ、経時でテカリにくい乳化化粧料が得られることを見出した。
【０００６】
本発明は、次の成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）：
（Ａ）２５℃で固体の脂肪酸エステル、
（Ｂ）アミノ変性シリコーン処理された体質顔料、
（Ｃ）非イオン性界面活性剤
を含有する乳化化粧料に関する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の乳化化粧料は、塗布中の伸びが良く、肌の凹凸のカバー力に優れ、経時でテカリにくいものである。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
本発明で用いる成分（Ａ）は、２５℃で固体の脂肪酸エステルである。２５℃で固体とは、２５℃において半固体～固体の性状を示すことをいう。
成分（Ａ）の脂肪酸エステルとしては、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
２５℃で固体のグリセリン脂肪酸エステルとしては、トリエステルが好ましく、塗布中の伸び、肌の凹凸のカバー力に優れ、経時でテカリを抑制する観点から、炭素数２０～２８の脂肪酸のトリグリセライドがより好ましく、炭素数２０～２４の脂肪酸のトリグリセライドがさらに好ましく、トリベヘニンを含むのがよりさらに好ましい。
また、炭素数１４～２２の脂肪酸と炭素数１４～２６のアルコールとのモノエステルが挙げられ、例えば、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ステアリル、ミリスチン酸ベヘニル、パルミチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸ステアリル、パルミチン酸アラキル、パルミチン酸ベヘニル、ステアリン酸ミリスチル、ステアリン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸アラキル、ステアリン酸ベヘニル、ベヘン酸ミリスチル、ベヘン酸セチル、ベヘン酸ステアリル、ベヘン酸アラキル、ベヘン酸ベヘニル等が挙げられ、炭素数１４～１８の脂肪酸と炭素数１４～１８のアルコールとのモノエステルが好ましい。
【０００９】
成分（Ａ）としては、２５℃で固体のグリセリン脂肪酸エステルが好ましく、トリベヘニンを含むのがより好ましい。
【００１０】
成分（Ａ）は、１種又は２種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、塗布中の伸び、肌の凹凸のカバー力に優れ、経時でテカリを抑制する観点から、全組成中に０．１質量％以上であるのが好ましく、０．４質量％以上がより好ましく、０．８質量％以上がさらに好ましく、１０質量％以下が好ましく、７質量％以下がより好ましく、４質量％以下がさらに好ましい。また、成分（Ａ）の含有量は、全組成中に０．１～１０質量％であるのが好ましく、０．４～７質量％がより好ましく、０．８～４質量％がさらに好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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