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公開番号2025122279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024017595
出願日2024-02-08
発明の名称固形入浴剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/19 20060101AFI20250814BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】湯中での炭酸ガス発泡時間が長く、且つ、湯面への泡の広がりが良好な固形入浴剤を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)炭酸塩
(B)有機酸
(C)HLB10以上のノニオン性界面活性剤
を含有する固形入浴剤であって、前記固形入浴剤中の前記成分(C)の含有量が0.10質量%以上5.5質量%以下である、固形入浴剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)炭酸塩
(B)有機酸
(C)HLB10以上のノニオン性界面活性剤
を含有する固形入浴剤であって、
前記固形入浴剤中の前記成分(C)の含有量が0.10質量%以上5.5質量%以下である、固形入浴剤。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記成分(C)が成分(C1):HLB14以上のノニオン性界面活性剤を含む、請求項1に記載の固形入浴剤。
【請求項3】
前記成分(C)が成分(C1):HLB14以上のノニオン性界面活性剤と、成分(C2):HLB10以上14未満のノニオン性界面活性剤とを含む、請求項2に記載の固形入浴剤。
【請求項4】
前記成分(C2)に対する前記成分(C1)の質量比[(C1)/(C2)]が3.0以上90以下である、請求項3に記載の固形入浴剤。
【請求項5】
前記固形入浴剤中に含まれる全ノニオン性界面活性剤の平均HLBが14以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の固形入浴剤。
【請求項6】
前記成分(C)がパルミチン酸スクロースを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の固形入浴剤。
【請求項7】
前記成分(A)に対する前記成分(C)の質量比[(C)/(A)]が0.10未満である、請求項1~4のいずれか1項に記載の固形入浴剤。
【請求項8】
前記成分(B)に対する前記成分(C)の質量比[(C)/(B)]が0.10未満である、請求項1~4のいずれか1項に記載の固形入浴剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固形入浴剤に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
炭酸塩と有機酸とを配合した入浴剤は、湯中で炭酸ガスの泡を発生し、炭酸ガスによる温まり感、血行促進効果が得られるとともに、炭酸ガスの発泡感を楽しめることが知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、特定の界面活性剤及び特定の油性成分を特定割合で含有し、且つ、炭酸塩、及び酸の合計配合量が50重量%以上である固形状バブルバス組成物が、浴湯に投入するだけでクリーミーな泡が浴湯面に広がり、入浴中に浴湯面の泡の感触が楽しめると同時に、浴後の肌にしっとり感を与え、肌をなめらかにする効果があることが開示されている。
特許文献2には、特定のHLB値を有する特定量の非イオン界面活性剤、有機酸、及び炭酸塩を含有し、前記非イオン界面活性剤の浴水中での濃度が特定量となるよう使用される固形発泡浴用剤組成物が、浴用剤の発泡挙動を調節し、湯面への浮上を抑制し、水中発泡時間/全溶解時間を高めることにより、炭酸ガスを浴水中に効率的に溶解せしめることが可能である旨開示されている。
特許文献3には、起泡性界面活性剤、有機酸及び水溶性高分子を含む造粒物と、炭酸ジアルカリ金属塩を特定量含む炭酸塩とを含有する粉末バブルバス組成物が、バブルバスとしての良好な使用感を保持しながら、優れた洗浄能と肌への良好なうるおい感の付与との両立を図ることができる旨開示されている。
特許文献4には、有機酸、炭酸塩、特定のHLB値を有する非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、及び増粘剤を含有し、前記非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、及び増粘剤の質量比が特定値以下の浴用剤組成物が、浴水面において微細な泡を発生させて、その泡を良好に保持して泡の持続性を高めることができ、肌に与える泡の感触を高めることができる旨開示されている。
また特許文献5には、有機酸、炭酸塩、及びアミノ酸系界面活性剤をそれぞれ特定量含む発泡性入浴剤が、ブリケット型でもよいこと、及び、微細な泡が生じるとともに、水中での発泡持続時間が長く、一度生成した泡の湯面の泡残りが抑制され、さらには肌への刺激を抑制できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-12443号公報
特開2011-190190号公報
特開2012-131739号公報
特開2015-113321号公報
特開2021-134149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
炭酸ガス発泡性の入浴剤において、入浴中の発泡感を向上させるためには、通常、入浴剤の湯中への溶解性を高め、短時間での炭酸ガスの発泡量を向上させることが有効である。
これに対し近年、湯中での炭酸ガス発泡時間を長くすることでより高いリラックス効果を得ることができ、さらに、湯面への泡の広がりが良好で、泡の感触を楽しむことができる入浴剤の開発が要望されている。該入浴剤は、より高いリラックス効果を得るとともに皮膚触刺激として炭酸ガス発泡による泡の感触を得る観点から、湯面に浮上して炭酸ガスを発泡するのではなく、湯中で炭酸ガスを発泡し、且つその発泡時間が長いことが好ましい。
【0006】
特許文献1~5の開示技術では、炭酸ガス発泡性の入浴剤における、湯中での炭酸ガス発泡時間の長時間化、又は、湯面における泡の広がり向上のいずれか一方については検討されているが、湯中での炭酸ガス発泡時間が長く、且つ、湯面における泡の広がりが良好な入浴剤は達成されていない。例えば特許文献3に開示されるような粉末状の入浴剤は湯中への溶解が速いため、湯中での炭酸ガス発泡時間を長くすることが困難である。
【0007】
本発明は、湯中での炭酸ガス発泡時間が長く、且つ、湯面への泡の広がりが良好な固形入浴剤の提供に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、炭酸塩、有機酸、及び、所定量のHLB10以上のノニオン性界面活性剤を含有する固形入浴剤が上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、下記に関する。
[1]次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)炭酸水素塩及び炭酸塩からなる群から選ばれる1種以上
(B)有機酸
(C)HLB10以上のノニオン性界面活性剤
を含有する固形入浴剤であって、前記固形入浴剤中の前記成分(C)の含有量が0.10質量%以上5.5質量%以下である、固形入浴剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、湯中での炭酸ガス発泡時間が長いためより高いリラックス効果を得ることができ、さらに、湯面への泡の広がりが良好であることにより、泡の感触を楽しむことができる固形入浴剤を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[固形入浴剤]
本発明の固形入浴剤(以下、単に「本発明の入浴剤」ともいう)は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)炭酸塩
(B)有機酸
(C)HLB10以上のノニオン性界面活性剤
を含有する固形入浴剤であって、前記固形入浴剤中の前記成分(C)の含有量が0.10質量%以上5.5質量%以下である。
なお、本発明において「固形入浴剤」とは、粉末状又は顆粒状を除く、25℃において固体の入浴剤を意味し、好ましくは錠剤型の入浴剤である。
(【0011】以降は省略されています)

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