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公開番号2025155560
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024145649
出願日2024-08-27
発明の名称硬質表面用拭浄シート
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類A01N 33/08 20060101AFI20251002BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】保存前後(例えば、室温で1年以上の保存)でのpH低下による影響を改善し、洗浄力を維持することができ、更にウイルス不活化効果の低下を抑制して、良好な洗浄性とウイルス不活化効果を得ることができる、硬質表面用拭浄シート、及びそれを用いたウイルスの不活化方法を提供する。
【解決手段】(a)有機アミン(以下、(a)成分という)を0.5質量%以上、水、及び任意に(a)成分以外のアルカリ剤(以下、(c)成分という)を含有し、25℃におけるpHが9以上14以下である水性組成物と、
ポリエステル系繊維の含有量が20質量%以上80質量%以下である不織布又は織布と、を含んでなる、硬質表面用拭浄シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)有機アミン(以下、(a)成分という)を0.5質量%以上、水、及び任意に(a)成分以外のアルカリ剤(以下、(c)成分という)を含有し、25℃におけるpHが9以上14以下である水性組成物と、
ポリエステル系繊維の含有量が20質量%以上80質量%以下である不織布又は織布と、を含んでなる、硬質表面用拭浄シート。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
(a)成分がモノエタノールアミンである、請求項1に記載の硬質表面用拭浄シート。
【請求項3】
前記水性組成物が、更に(b)第4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤を含有する、請求項1又は2に記載の硬質表面用拭浄シート。
【請求項4】
前記水硬性組成物が、更に(g)芳香族アルコールを含有する、請求項1又は2に記載の硬質表面用拭浄シート。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の硬質表面用拭浄シートを、ウイルスが存在する、又はウイルスが存在すると考えられる硬質表面を拭く、ウイルスの不活化方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬質表面用拭浄シート、及びそれを用いたウイルスの不活化方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
器具、器機等の殺菌洗浄、病院施設又は介護施設等の衛生管理が必要な施設の床や壁の清掃消毒などにおいて、殺菌剤を含む洗浄液を噴霧又は塗布して乾燥又は布帛で拭き取るか、あるいは当該洗浄液を不織布又は織布に含浸させた拭浄シートで拭くことが行われている。特に病院施設では、感染対策ガイドラインで、日常的に手が接触する環境表面に対して、1日1回以上清掃することが記載されており、簡便性の面から当該洗浄液を不織布又は織布に含浸させた拭浄シートで拭くことが多く行われている。
【0003】
特許文献1には、液体の保持が可能な基材シートに対して水性除菌剤が含浸された清掃用シートにおいて、前記水性除菌剤が(A)成分として第四級アンモニウム塩型界面活性剤、(B)成分として無機電解質、有機酸、有機酸塩より選ばれた少なくとも1種、(C)成分としてアミノカルボン酸型キレート剤、(D)成分として水を含有していて、基材シートに含浸されている水性除菌剤のpHが4.8以上、8.0以下であり、前記基材シートが、再生繊維、合成系繊維、天然繊維より選ばれた少なくとも1種を含むことを特徴とする、細菌やカビに対する除菌性、ウイルスの不活性化効果だけではなく、薬剤を基材シートに含浸させた場合の除菌効果の低下が少なく、基材シートへの薬剤偏在の防止や防カビ性に優れた清掃用シートが開示されている。
特許文献2には、液体の保持が可能な基材シートに対して水性除菌剤が含浸された清掃用シートにおいて、前記水性除菌剤が(A)成分として第四級アンモニウム塩型界面活性剤、(B)成分として水酸化カリウム、(C)成分としてアミノカルボン酸型キレート剤、(D)成分として水を含有していて、基材シートに含浸されている水性除菌剤のpHが10.5以上、13.5以下であり、前記基材シートが、再生繊維、合成系繊維、天然繊維より選ばれた少なくとも1種を含むことを特徴とする、除菌性に優れるとともにウイルス不活化効果を有し、抗菌持続性、抗ウイルス持続性に優れ、清拭後の拭き取り痕を軽減できる清掃用シートが記載されている。
特許文献3には、液体の保持が可能な基材シートに対して水性除菌剤が含浸された除菌用シートにおいて、前記水性除菌剤が(A)成分として第四級アンモニウム塩型界面活性剤、(B)成分として無機電解質及び/又はクエン酸塩、(C)成分として(B)成分を除くアルカリ剤、(D)成分として水を含有していて、基材シートに含浸されている水性除菌剤のpHが8.1以上、12.0以下であり、前記基材シートが、再生繊維、合成系繊維、天然繊維より選ばれた少なくとも1種を含むことを特徴とする、細菌に対する除菌性だけではなく、除菌剤に対して強い抵抗性を示すウイルスに対する除ウイルス性を有し、基材シートに含浸させた際の除菌・除ウイルス効果やその持続性が低下する虞のない除菌用シートが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-090564号公報
特開2019-112342号公報
特開2018-027916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
硬質表面の清掃消毒などに用いられる拭浄シートは、水性組成物を不織布又は織布に含浸させたものであり、不織布又は織布には、セルロース系繊維などの天然系繊維が用いられるが、拭浄した際の剛性感に乏しいため、その改善のために不織布又は織布にポリエステル系繊維を混紡したものが用いられる。
また水性組成物をアルカリ性にすることは硬質表面の油汚れ等に対する洗浄性を高める上で有効であるだけでなく、殺菌、抗菌及びウイルス不活化効果を上げるためには、不織布又は織布に含浸させる水性組成物をアルカリ性にする必要がある。しかしながら、アルカリ性の水性組成物を、ポリエステル系繊維を混紡した不織布又は織布に含浸させた拭浄シートは保存後の経時的変化により、該拭浄シートのウイルス不活化効果が低下することを、本発明者は発見した。
【0006】
本発明は、保存前後(例えば、室温で1年以上の保存)でのpH低下による影響を改善し、洗浄力を維持することができ、更にウイルス不活化効果の低下を抑制して、良好な洗浄性とウイルス不活化効果を得ることができる、硬質表面用拭浄シート、及びそれを用いたウイルスの不活化方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、(a)有機アミン(以下、(a)成分という)を0.5質量%以上、水、及び任意に(a)成分以外のアルカリ剤(以下、(c)成分という)を含有し、25℃におけるpHが9以上14以下である水性組成物と、
ポリエステル系繊維の含有量が20質量%以上80質量%以下である不織布又は織布と、を含んでなる、硬質表面用拭浄シートに関する。
【0008】
また本発明は、本発明の硬質表面用拭浄シートを、ウイルスが存在する、又はウイルスが存在すると考えられる硬質表面を拭く、ウイルスの不活化方法に関する。
【0009】
本発明において、ウイルスの不活化とは、ウイルスを死滅させる又はウイルスの感染性を失わせることであってよい。また、ウイルス不活化効果とは、ウイルスの一部若しくは全部を死滅させること、又はウイルスの感染力や毒性等の活性を失わせることをいう。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、保存前後(例えば、室温で1年以上の保存)での洗浄力の低下を抑制し、更にウイルス不活化効果の低下を抑制して、良好な洗浄性とウイルス不活化効果を得ることができる、硬質表面用拭浄シート、及びそれを用いたウイルスの不活化方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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