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公開番号2025165274
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-04
出願番号2024069292
出願日2024-04-22
発明の名称トナー用結着樹脂組成物
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/087 20060101AFI20251027BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】耐久性に優れたトナー用結着樹脂組成物、及び該結着樹脂組成物を含有した静電荷像現像用トナーに関すること。
【解決手段】非晶性ポリエステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂を含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記非晶性ポリエステル樹脂が、脂環式ジオールを15モル%以上50モル%以下含有するアルコール成分と炭素数8以上15以下の炭化水素基で置換されたコハク酸誘導体を20モル%以上45モル%以下含有するカルボン酸成分の重縮合物である非晶性ポリエステル樹脂Aを含有する、トナー用結着樹脂組成物、及び該結着樹脂組成物を含有した静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
非晶性ポリエステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂を含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記非晶性ポリエステル樹脂が、脂環式ジオールを15モル%以上50モル%以下含有するアルコール成分と炭素数8以上15以下の炭化水素基で置換されたコハク酸誘導体を20モル%以上45モル%以下含有するカルボン酸成分の重縮合物である非晶性ポリエステル樹脂Aを含有する、トナー用結着樹脂組成物。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
非晶性ポリエステル樹脂Aのアルコール成分が、さらに、脂肪族ジオールを50モル%以上85モル%以下含有する、請求項1記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項3】
非晶性ポリエステル樹脂Aのカルボン酸成分が、さらに、芳香族ジカルボン酸系化合物を50モル%以上80モル%以下含有する、請求項1又は2記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項4】
脂環式ジオールが、水素添加ビスフェノールA及び/又は1,4-シクロヘキサンジメタノールである、請求項1又は2記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項5】
非晶性ポリエステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂の合計含有量が、80質量%以上である、請求項1又は2記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項6】
結着樹脂として、請求項1又は2記載のトナー用結着樹脂組成物を含有する、静電荷像現像用トナー。
【請求項7】
非晶性ポリエステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂の合計含有量が、トナー用結着樹脂組成物中、80質量%以上である、請求項6記載の静電荷像現像用トナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられるトナー用結着樹脂組成物及び該結着樹脂組成物を含有した静電荷像現像用トナーに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年の環境意識の高まりとともに、電子写真方式のプリンタや複写機においては低温定着可能なトナーを用いることによる省エネルギー化に加えて、環境負荷低減のための高耐久なトナーによる現像システムの高寿命化が求められている。そのため、トナーの主成分である結着樹脂において、低温定着性に加えて高耐久化にも対応することが求められている。
【0003】
特許文献1には、結着樹脂、顔料、結晶性樹脂及び非晶性樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、該顔料に対する該結晶性樹脂の吸着率A1及び該非晶性樹脂の吸着率A2が特定の関係にあり、且つ、所定の相溶化度が70%以下であることを特徴とするトナーが開示されており、低温定着性、耐久性、及び着色力に優れるとされている。
【0004】
特許文献2には、撹拌槽内に第1樹脂粒子を含む第1分散液を導入し、撹拌翼により第1分散液を撹拌している状態で、第2樹脂粒子を含む第2分散液を撹拌槽の内壁に接触させることで、粗大粒子の形成が抑制される撹拌装置及び凝集粒子の製造方法が開示されている。
【0005】
特許文献3には、ポリエステルからなるトナーバインダーにおいて、該ポリエステルの測定周波数100kHzにおける誘電正接(tanδ)が8×10
-3
以下であることを特徴とするトナーバインダーが開示されており、低温定着性及び耐ホットオフセット性に優れ、かつ、環境安定性に優れたトナーを与えるトナーバインダーが提供できるとされている。
【0006】
特許文献4には、トナーバインダー、ワックス、及び着色剤からなり、トナーバインダーが炭素数8以上の炭化水素基を1~50重量%含有する樹脂からなり、かつ、トナーバインダーのヘイズ値が70以下であることを特徴とするカラートナーが開示されており、耐熱保存性、低温定着性、及び耐ホットオフセット性のいずれにも優れるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2016-157107号公報
特開2019-28158号公報
特開2000-29246号公報
特開2000-250264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
トナーの低温定着性の向上に有効な結着樹脂として、結晶性ポリエステル樹脂を用いることが知られているが、トナー中で結晶性ポリエステル樹脂が十分に分散せず偏析などしてしまうことで、低温定着性が向上しても偏析した結晶性ポリエステル樹脂のために耐久性が大きく低下してしまう課題がある。
【0009】
特許文献1に記載のトナーでは、結晶性樹脂として結晶性ポリエステル樹脂が用いられているが、結着樹脂としてはスチレンアクリル樹脂が用いられており、非晶性樹脂として結晶性ポリエステル樹脂と親和性が高い非晶性ポリエステル樹脂が用いられているものの、配合量が少ないため、耐久性が十分とは言えない。加えて、結晶性ポリエステル樹脂の配合量も少なく、低温定着性のために結晶性ポリエステル樹脂を増量した際の耐久性が不十分と考えられる。
【0010】
特許文献2に記載のトナーは、結晶性ポリエステル樹脂と非晶性ポリエステル樹脂を含むものの、非晶性ポリエステル樹脂の疎水性が低く、結晶性ポリエステル樹脂との親和性が十分でないため、耐久性に課題が生じるものと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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