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公開番号
2025154535
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057592
出願日
2024-03-29
発明の名称
衣料用液体洗浄剤
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C11D
17/08 20060101AFI20251002BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】洗浄時に適度に泡立ち、撹拌が停止した場合には、速やかに泡が消える衣料用液体洗浄剤を提供する。
【解決手段】下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び水を含有する、衣料用液体洗浄剤。
(a)成分:スルホン酸塩基を有するアニオン界面活性剤、硫酸エステル塩基を有するアニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤
(b)成分:炭素数12の脂肪酸の含有割合が32質量%以上97質量%以下である炭素数10以上18以下の脂肪酸又はその塩
(c)成分:下記(c1)成分及び(c2)成分から選ばれ、(c1)成分及び(c2)成分を含む2種以上の化合物
(c1)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第4級アンモニウム塩
(c2)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第3級アミン又はその塩
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び水を含有する、衣料用液体洗浄剤。
(a)成分:(a1)スルホン酸塩基を有するアニオン界面活性剤〔以下、(a1)成分という〕、(a2)硫酸エステル塩基を有するアニオン界面活性剤〔以下、(a2)成分という〕及び(a3)ノニオン界面活性剤〔以下、(a3)成分という〕から選ばれる1種以上の界面活性剤
(b)成分:炭素数12の脂肪酸の含有割合が32質量%以上97質量%以下である炭素数10以上18以下の脂肪酸又はその塩
(c)成分:下記(c1)成分及び(c2)成分から選ばれ、(c1)成分及び(c2)成分を含む2種以上の化合物
(c1)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第4級アンモニウム塩
(c2)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第3級アミン又はその塩
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記洗浄剤中の(a)成分の含有量が10質量%以上70質量%以下であり、(b)成分の含有量が0.1質量%以上15質量%以下であり、(c)成分の含有量が0.1質量%以上10質量%以下である、請求項1に記載の衣料用液体洗浄剤。
【請求項3】
(a)成分は、(a1)成分、(a2)成分及び(a3)成分から選ばれる2種以上の界面活性剤を含み、前記界面活性剤は、(a1)成分に該当する化合物群、(a2)成分に該当する化合物群、又は(a3)成分に該当する化合物群のうち異なる群に該当する界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の衣料用液体洗浄剤。
【請求項4】
(a)成分は、アニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の衣料用液体洗浄剤。
【請求項5】
(b)成分1質量部に対する(c)成分の質量が、0.1質量部以上10質量部以下である、請求項1又は2に記載の衣料用液体洗浄剤。
【請求項6】
(c1)成分1質量部に対する(c2)成分の質量は、0.005質量部以上5質量部以下である、請求項1又は2に記載の衣料用液体洗浄剤。
【請求項7】
下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び水を含有する衣料用液体洗浄剤中の、(b)成分の消泡作用を増強するための(c)成分の使用。
(a)成分:(a1)スルホン酸塩基を有するアニオン界面活性剤、(a2)硫酸エステル塩基を有するアニオン界面活性剤及び(a3)ノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤
(b)成分:炭素数12の脂肪酸の含有割合が32質量%以上97質量%以下である炭素数10以上18以下の脂肪酸又はその塩
(c)成分:下記(c1)成分及び(c2)成分から選ばれ、(c1)成分及び(c2)成分を含む2種以上の化合物
(c1)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第4級アンモニウム塩
(c2)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第3級アミン又はその塩
【請求項8】
下記(a)成分と(b)成分を含む衣料用液体洗浄剤に、消泡成分としての(c)成分を配合して、(b)成分の消泡作用を増強する、衣料用液体洗浄剤の消泡方法。
(a)成分:(a1)スルホン酸塩基を有するアニオン界面活性剤、(a2)硫酸エステル塩基を有するアニオン界面活性剤及び(a3)ノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤
(b)成分:炭素数12の脂肪酸の含有割合が32質量%以上97質量%以下である炭素数10以上18以下の脂肪酸又はその塩
(c)成分:下記(c1)成分及び(c2)成分から選ばれ、(c1)成分及び(c2)成分を含む2種以上の化合物
(c1)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第4級アンモニウム塩
(c2)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第3級アミン又はその塩
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣料用液体洗浄剤及び該衣料用液体洗浄剤の消泡方法、並びに脂肪酸又はその塩の消泡作用を増強するための第4級アンモニウム塩及び第3級アミン又はその塩の使用に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、アニオン界面活性剤、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩、例えば二重結合をオレフィン鎖の末端ではなく内部に有する内部オレフィンを原料として得られる内部オレフィンスルホン酸塩、あるいはノニオン界面活性剤、例えば炭素数2~3のオキシアルキレン基を含むノニオン界面活性剤などは、家庭用及び工業用の洗浄成分として広く用いられている。また、衣料用洗浄剤の消泡剤として脂肪酸が広く用いられている。更に、抗菌剤として脂肪族アルキル基を有する第4級アンモニウム化合物が用いられている。脂肪酸又はその塩は、洗濯時又は濯ぎ時の泡立ちを調整する剤として、衣料用液体洗浄剤に用いられている。
【0003】
特許文献1には、カチオン系抗菌剤及び特定の分子量を有するポリカルボキシレートポリマーを含有し、殺菌性、汚れ再付着防止性、及び液安定性に優れた液体洗浄剤組成物が記載されている。特許文献2には、カチオン系抗菌剤、特定の陰イオン界面活性剤、及び両性界面活性剤や非イオン界面活性剤を含有し、殺菌性、汚れ再付着防止性、及び液安定性に優れた液体洗浄剤組成物が記載されている。特許文献3には、特定構造の陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、特定鎖長の炭化水素基を有する第4級アンモニウム化合物、炭素数4以上12以下であり、2価以上4価以下のカルボン酸又はその塩、及び水酸基を1つ以上有する有機溶剤を含有し、抗菌性や外観に優れる衣料用液体洗浄剤組成物が記載されている。いずれの特許文献にも任意成分として脂肪酸を含むことが記載されている。特許文献4には、特定鎖長の内部オレフィンスルホン酸塩、ノニオン界面活性剤、特定のアニオン界面活性剤、特定鎖長の脂肪酸又はその塩、水酸基を有する有機溶剤及び水を含有し、凍結回復性に優れる衣料用液体洗浄剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-152199号公報
特開2001-152200号公報
特開2017-25208号公報
特開2020-109145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
衣料用液体洗浄剤と水を混合して得られる洗浄液は、洗濯機での洗浄工程での撹拌などの機械力によって適度に泡立つことで、衣料に付着した汚れを落とし易くすることが求められている。しかしながら、泡が安定になりすぎると、洗濯工程の次のすすぎ工程で、いつまでも泡が消えずにすすぎに使用する水の量が増える課題があることが知られている。すすぎ時の泡立ちを抑制する為に、脂肪酸を使用することが知られている。一方で、すすぎ時のみならず、洗浄工程での撹拌などの機械力が洗浄液に与えられた時には、適度に泡がたっても、撹拌が停止した直後から2分程度の短い時間で、速やかに泡が消えることが求められることが明らかとなった。一般的に使用される脂肪酸を含む衣料用洗浄剤を使用した場合は、すすぎ時の泡立ちを抑制することができるが、界面活性剤の濃度が高く低温の洗浄液で生成した泡を、より短い時間で消えることが求められていた。
【0006】
本発明は、衣料用液体洗浄剤を水に添加して得られた5℃程度の低温の洗浄液において、撹拌などの機械力がかかる洗浄時には、適度な泡立つ一方で、撹拌が停止した場合には、速やかに泡が消えることができる衣料用液体洗浄剤及び該衣料用液体洗浄剤の消泡方法を提供する。また、本発明は、衣料用液体洗浄剤において、脂肪酸又はその塩の消泡作用を増強するための特定の第4級アンモニウム化合物及び第3級アミン又はその塩の使用を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び水を含有する、衣料用液体洗浄剤に関する。
(a)成分:(a1)スルホン酸塩基を有するアニオン界面活性剤、(a2)硫酸エステル塩基を有するアニオン界面活性剤及び(a3)ノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤
(b)成分:炭素数12の脂肪酸の含有割合が32質量%以上97質量%以下である炭素数10以上18以下の脂肪酸又はその塩
(c)成分:下記(c1)成分及び(c2)成分から選ばれ、(c1)成分及び(c2)成分を含む2種以上の化合物
(c1)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第4級アンモニウム塩
(c2)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第3級アミン又はその塩
【0008】
また、本発明は、下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び水を含有する衣料用液体洗浄剤中の、(b)成分の消泡作用を増強するための(c)成分の使用に関する。
(a)成分:(a1)スルホン酸塩基を有するアニオン界面活性剤、(a2)硫酸エステル塩基を有するアニオン界面活性剤及び(a3)ノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤
(b)成分:炭素数12の脂肪酸の含有割合が32質量%以上97質量%以下である炭素数10以上18以下の脂肪酸又はその塩
(c)成分:下記(c1)成分及び(c2)成分から選ばれ、(c1)成分及び(c2)成分を含む2種以上の化合物
(c1)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第4級アンモニウム塩
(c2)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第3級アミン又はその塩
【0009】
また、本発明は、下記(a)成分と(b)成分を含む衣料用液体洗浄剤に、消泡成分としての(c)成分を配合して、(b)成分の消泡作用を増強する、衣料用液体洗浄剤の消泡方法に関する。
(a)成分:(a1)スルホン酸塩基を有するアニオン界面活性剤、(a2)硫酸エステル塩基を有するアニオン界面活性剤及び(a3)ノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤
(b)成分:炭素数12の脂肪酸の含有割合が32質量%以上97質量%以下である炭素数10以上18以下の脂肪酸又はその塩
(c)成分:下記(c1)成分及び(c2)成分から選ばれ、(c1)成分及び(c2)成分を含む2種以上の化合物
(c1)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第4級アンモニウム塩
(c2)成分:炭素数6以上8以下の脂肪族炭化水素基を2つ有する第3級アミン又はその塩
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、衣料用液体洗浄剤を水に添加して得られた5℃程度の低温の洗浄液に、撹拌などの機械力がかかる洗浄時には、適度な泡立つ一方で、撹拌が停止した場合には、速やかに泡が消えることができる衣料用液体洗浄剤及び該衣料用液体洗浄剤の消泡方法が提供される。また、本発明によれば、衣料用液体洗浄剤において、脂肪酸又はその塩の消泡作用を増強するための特定の第4級アンモニウム化合物及び第3級アミン又はその塩の使用が提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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