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公開番号2025176552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-04
出願番号2024082787
出願日2024-05-21
発明の名称皮膚化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/73 20060101AFI20251127BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】安定性に優れ、塗布後に形成した膜が不飽和脂肪酸を含む混合皮脂に対しても高い吸着効果を示し、混合皮脂を吸着した後の膜を強い状態に維持する効果を有する、皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換された、セルロース骨格を有するポリマー、
(B)アルキルグリセリルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の界面活性剤、
(C)HLB9~20の非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上 0.005~8質量%、
(D)水
を含有する皮膚化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換された、セルロース骨格を有するポリマー、
(B)アルキルグリセリルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の界面活性剤、
(C)HLB9~20の非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上 0.005~8質量%、
(D)水
を含有する皮膚化粧料。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、0.05~10である請求項1記載の皮膚化粧料。
【請求項3】
成分(A)に対する成分(B)の質量割合(B)/(A)が、0.1~10である請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項4】
成分(C)が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤、N-アシルグルタミン酸塩から選ばれる1種又は2種以上を含む、請求項1又は2記載の皮膚化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚化粧料に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、皮脂の中でも、オレイン酸、8Z-オクタデセン酸、ペトロセリン酸、バクセン酸、パルミトレイン酸をはじめとした不飽和脂肪酸による肌への影響として、微弱炎症、鱗屑や皮むけなどを含む表面荒れ、滑らかさの欠如、毛穴等の凹凸目立ち、化粧崩れ、べたつき、赤みムラ、くすみ、くすみ感、明るさの欠如、透明感の欠如、経皮水分蒸散量の増加などが知られている。このような不飽和脂肪酸による肌への影響を改善するため、種々の検討がなされている。
例えば、特許文献1には、特定のセルロース骨格を有するポリマー、2価アルコールと、スフィンゴシン、スフィンゴシンの塩、擬似スフィンゴシン、擬似スフィンゴシンの塩、アニオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有する乳化組成物が、皮脂による肌荒れ抑制効果が高いことが記載されている。
特許文献2には、特定のセルロース骨格を有するポリマー、2価アルコール、カルボキシル基を有する水溶性ポリマーを含有する化粧料が、皮脂による肌荒れ抑制効果が高いことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-104616号公報
特開2022-104617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の化粧料は、オレイン酸などの不飽和脂肪酸そのものに対する吸着効果は高いものの、不飽和脂肪酸を含み、かつその他の実際の肌から分泌される皮脂成分も同時に含む混合皮脂に対しては、吸着効果が十分ではない。それゆえ、実際の肌から分泌される混合皮脂に対する吸着効果及びそれによって生じる肌改善効果は十分満足できるものではないことが懸念されていた。
一方、ヒドロキシプロピルセルロースやその誘導体は、従来、水溶性増粘剤として、医薬品や化粧料等に使用されている。
しかしながら、ヒドロキシプロピルセルロースを含有する化粧料は、経時でゲルや結晶が生じるなど、安定性に課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、特定のセルロース骨格を有するポリマーと、異なる2種以上の界面活性剤を組み合わせて用いることにより、安定性に優れ、塗布後に形成した膜が不飽和脂肪酸を含む混合皮脂に対しても高い吸着効果を示し、また、混合皮脂を吸着した後の膜を強い状態に維持することが可能な皮膚化粧料が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換された、セルロース骨格を有するポリマー、
(B)アルキルグリセリルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の界面活性剤、
(C)HLB9~20の非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上 0.005~8質量%、
(D)水
を含有する皮膚化粧料に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の皮膚化粧料は、安定性に優れ、塗布後に形成した膜が不飽和脂肪酸を含む混合皮脂に対しても高い吸着効果を示し、混合皮脂が吸着した後の膜を強い状態に維持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例において、製膜した膜への皮脂吸着評価の評価基準を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明で用いる成分(A)は、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換された、セルロース骨格を有するポリマーである。
成分(A)は、セルロースのヒドロキシル基に、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基から選ばれる置換基が、1グルコースあたり、2.4以上置換されたもの(置換度2.4以上)であり、置換度は、3以上が好ましい。
ここで、置換度は、1グルコースあたりの置換された水酸基の平均数である。ヒドロキシプロピル基等の置換基にも水酸基が含まれる場合、それら置換基の水酸基も反応途中にエーテル化され、1グルコースあたりの置換基の数であるモル置換度は、例えばヒドロキシプロピル基では3より大きくなる。
成分(A)としては、塗布後に形成した膜の不飽和脂肪酸を含む混合皮脂に対する吸着効果を向上させる観点から、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。
また、成分(A)のポリマーは、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基及びアミド基以外の置換基を有さないのが好ましい。
【0010】
また、成分(A)は、塗布後に形成した膜の不飽和脂肪酸を含む混合皮脂に対する吸着効果を向上させる観点から、平均分子量40,000~2,500,000であるのが好ましく、100,000~2,500,000がより好ましい。
ここで、平均分子量は、GPC(Gel Permeation Chromatograph)により測定される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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