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公開番号2025144113
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043730
出願日2024-03-19
発明の名称界面活性剤組成物
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C11D 1/37 20060101AFI20250925BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】界面活性剤組成物の濃度に応じて起泡性の制御を可能とし(具体的には、界面活性剤組成物の濃度が高い時には、起泡性を高く制御し、かつ界面活性剤組成物の濃度が低い時には、起泡性を低く制御することを可能とし)、濯ぎ時には消泡性に優れる界面活性剤組成物を提供する。
【解決手段】成分(A)アニオン性界面活性剤、成分(B)重量平均分子量が500以上の分子内にカチオン性基を有する高分子化合物、及び水を含有する界面活性剤組成物であって、所定の方法で測定した泡高さが、界面活性剤組成物中、成分(A)の濃度が5,000ppmの条件(条件1)で20mm以上、かつ成分(A)の濃度が50ppmの条件(条件2)で10mm以下である、界面活性剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
成分(A)アニオン性界面活性剤、
成分(B)重量平均分子量が500以上の分子内にカチオン性基を有する高分子化合物、及び

を含有する界面活性剤組成物であって、
下記の方法で測定した泡高さが、界面活性剤組成物中、成分(A)の濃度が5,000ppmの条件(条件1)で20mm以上、かつ成分(A)の濃度が50ppmの条件(条件2)で10mm以下である、界面活性剤組成物。
<泡高さの測定>
界面活性剤組成物30mLを、マルエムスクリュー管No.8(胴径40mm)に充填し、スクリュー管中の界面活性剤組成物が25℃の状態で、Vortexミキサー(iuchi社製「HM-10H」)を用い、スクリュー管をVortexミキサーの回転面に対する垂直軸から10度傾けた状態で2,800rpmで10秒間振とうさせ、5秒後の液面に接して存在する泡の最下面から最上面までの泡の高さ(泡高さ)を測定する。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
下記式により求めた泡高さの比率が0.40以下である、請求項1に記載の界面活性剤組成物。
泡高さの比率=〔条件2での泡高さ(mm)〕/〔条件1での泡高さ(mm)〕
【請求項3】
成分(A)が、スルホコハク酸アルキルエステル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸塩、及びポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1に記載の界面活性剤組成物。
【請求項4】
成分(B)が、ポリエチレンイミン、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリル酸共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/マレイン酸共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/マレイン酸/二酸化硫黄共重合体、カチオン化セルロース、メタアクリロイルオキシエチルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート含有高分子、及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル付加ポリエチレンイミンからなる群から選ばれる1種以上である、請求項1に記載の界面活性剤組成物。
【請求項5】
成分(A)の含有量が0.5質量%以上20質量%以下である、請求項1に記載の界面活性剤組成物。
【請求項6】
成分(B)の有効カチオン性基のモル量(β)に対する、成分(A)のアニオン性基のモル量(α)のモル比率(α/β)が、0.10以上50以下である、請求項1に記載の界面活性剤組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の界面活性剤組成物を用いた、起泡性と消泡性の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、界面活性剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
衣料用洗浄剤、食器用洗浄剤、住居用洗浄剤、及び皮膚用洗浄剤などは、洗浄基剤としてアニオン性界面活性剤を含有する組成物が利用され、様々な検討が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、食器手洗いに用いるのに適した石鹸泡体積及び石鹸泡保持性を増大した液体洗剤組成物であって、a)有効量の、第四級窒素含有単量体単位又は両性イオン性単量体単位を含有する高分子石鹸泡増進剤、b)有効量の洗浄性界面活性剤並びにc)残余キャリヤ及びその他の添加剤成分を含有する組成物が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、(A)成分:アニオン性界面活性剤と、(B)成分:アミンオキシド型界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種と、(C)成分:カチオン性高分子化合物と、(D)成分:キレート剤と、(E)成分:3~6価アルコールのプロピレンオキシド付加物と、を含有する食器用洗浄剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-309292号公報
特開2022-63462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
衣料用洗浄剤、食器用洗浄剤、及び皮膚用洗浄剤などを用いて洗浄する場合には、洗浄時に豊かな泡立ち性を有しながら、濯ぎ時には、より少量の水で又はより短時間で消泡することが、使用感、地球環境への負荷軽減及び経済性の観点から望ましい。
【0007】
しかしながら、特許文献1~2では、界面活性剤濃度が異なる条件での洗浄時の起泡性と、濯ぎ時の消泡性とを両立させる観点からは、改良の余地があった。
【0008】
そこで、本発明は、界面活性剤組成物の使用時の異なる濃度に応じて起泡性の制御を可能とし、具体的には、界面活性剤組成物の濃度が高い時には、起泡性を高くし、かつ界面活性剤組成物の濃度が低い時には、起泡性を低くすることを可能とし、濯ぎ時には、より少量の水で又はより短時間で消泡性に優れる界面活性剤組成物を提供することを課題とする。
なお、上記の使用時とは、界面活性剤組成物を洗浄剤として使用する場合には、洗浄時又は濯ぎ時の場面を意味する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、アニオン性界面活性剤と、特定の高分子化合物と、水とを含有する界面活性剤組成物において、特定の異なる濃度条件1、2でそれぞれ起泡させた界面活性剤組成物を、特定の方法で測定した泡高さが特定範囲であることにより、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、次の〔1〕を提供する。
〔1〕成分(A)アニオン性界面活性剤、成分(B)重量平均分子量が500以上の分子内にカチオン性基を有する高分子化合物、及び水を含有する界面活性剤組成物であって、下記の方法で測定した泡高さが、界面活性剤組成物中、成分(A)の濃度が5,000ppmの条件(条件1)で20mm以上、かつ成分(A)の濃度が50ppmの条件(条件2)で10mm以下である、界面活性剤組成物。
<泡高さの測定>
界面活性剤組成物30mLを、マルエムスクリュー管No.8(胴径40mm)に充填し、スクリュー管中の界面活性剤組成物が25℃の状態で、Vortexミキサー(iuchi社製「HM-10H」)を用い、スクリュー管をVortexミキサーの回転面に対する垂直軸から10度傾けた状態で2,800rpmで10秒間振とうさせ、5秒後の液面に接して存在する泡の最下面から最上面までの泡の高さ(泡高さ)を測定する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、界面活性剤組成物の使用時の異なる濃度に応じて起泡性の制御を可能とし(具体的には、界面活性剤組成物の濃度が高い時には、起泡性を高くし、かつ界面活性剤組成物の濃度が低い時には、起泡性を低くすることを可能とし)、濯ぎ時にはより少量の水で又はより短時間で消泡性に優れる界面活性剤組成物を提供することができる。
なお、上記の使用時とは、界面活性剤組成物を洗浄剤として使用する場合には、洗浄時又は濯ぎ時の場面を意味する。一般的な界面活性剤は高濃度で泡立ち、低濃度では抑泡する傾向にあるが、本発明では、100倍希釈程度の濃度変化という、使用時想定では少量の水の添加において、起泡から抑泡へのスイッチを可能とする。このような本発明の特徴は、図1に示される実施例3と比較例1との対比からも分かる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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