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公開番号2025077273
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189344
出願日2023-11-06
発明の名称温熱具
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 7/03 20060101AFI20250512BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】保存前後のいずれにおいても、発熱特性に優れる温熱具を提供すること。
【解決手段】温熱具1は、少なくとも一方が通気性シートである二枚のシート31,32間に発熱層33が配置されてなるシート状発熱部3を備える。シート状発熱部3が、発熱に伴って該発熱部3から蒸気を発生するように構成されている。発熱層33が、被酸化性金属の粉末、炭素材料の粉末、精製セルロースの粉末、及び水を含む。被酸化性金属の粉末の含有量に対する精製セルロースの粉末の含有量の質量比が0.005以上0.35以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも一方が通気性シートである二枚のシート間に発熱層が配置されてなるシート状発熱部を備え、
前記シート状発熱部が、発熱に伴って該発熱部から蒸気を発生するように構成されている温熱具であって、
前記発熱層が、被酸化性金属の粉末、炭素材料の粉末、精製セルロースの粉末、及び水を含み、
前記被酸化性金属の粉末の含有量に対する前記精製セルロースの粉末の含有量の質量比が0.005以上0.35以下である、温熱具。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記発熱層における水分率が12%以上30%以下である、請求項1に記載の温熱具。
【請求項3】
発熱前の状態での前記発熱部の曲げ荷重ピークが1.5N以下である、請求項1又は2に記載の温熱具。
【請求項4】
前記精製セルロースの粉末の粒径が10μm以上200μm以下である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の温熱具。
【請求項5】
被酸化性金属の粉末、炭素材料の粉末、精製セルロースの粉末、及び水を含むスラリーを第1のシート上に塗布して塗布層を形成し、
前記塗布層上に通気性を有する第2のシートを配置し、
加熱によって前記塗布層に含まれている水を除去し、
第2のシートを通じて前記塗布層に電解質水溶液を供給する、シート状発熱部の製造方法。
【請求項6】
前記発熱部において、水の含有量に対する鉱酸及びその塩の含有量の質量比が、0.04以下となるようにする、請求項5に記載のシート状発熱部の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は温熱具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
被酸化性金属の酸化反応による発熱を利用した温熱具が種々知られている。このような温熱具のなかには、発熱に伴い多量の蒸気が発生するように設計されているものがある。そのような温熱具としては、例えば特許文献1において、被酸化性金属、吸水剤及び水を含有する粉体組成物の発熱層を備えた温熱具が提案されている。
特許文献2には、被酸化性金属、吸水剤及び水を含有する発熱層と、吸水シートから形成される保水層とが積層されてなる発熱部を備えた温熱具が提案されている。
特許文献3には、被酸化性金属、炭素材料、多孔性物質、及び水を含有する粉体組成物の発熱層を備え、該発熱層がシート状物である温熱具が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-131088号公報
特開2013-146555号公報
国際公開第2021-215089号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1ないし3に記載の温熱具においては、発熱を安定的に生じさせて、蒸気の発生量をできるだけ一定化させることが望ましい。しかし、温熱具の保存環境によっては、保存後の温熱具の発熱特性が保存前に比べて変化してしまうことがあり、そのことに起因して安定して蒸気を発生させらない場合がある。
したがって本発明の課題は、保存前後のいずれにおいても、発熱特性に優れる温熱具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、少なくとも一方が通気性シートである二枚のシート間に発熱層が配置されてなるシート状発熱部を備え、
前記シート状発熱部が、発熱に伴って該発熱部から蒸気を発生するように構成されている温熱具であって、
前記発熱層が、被酸化性金属の粉末、炭素材料の粉末、精製セルロースの粉末、及び水を含み、
前記被酸化性金属の粉末の含有量に対する前記精製セルロースの粉末の含有量の質量比が0.005以上0.35以下である、温熱具を提供するものである。
【0006】
また本発明は、被酸化性金属の粉末、炭素材料の粉末、精製セルロースの粉末、及び水を含むスラリーを第1のシート上に塗布して塗布層を形成し、
前記塗布層上に通気性を有する第2のシートを配置し、
加熱によって前記塗布層に含まれている水を除去し、
第2のシートを通じて前記塗布層に電解質水溶液を供給する、シート状発熱部の製造方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、保存後前後のいずれにおいても、発熱特性に優れる温熱具が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の温熱具に好適に用いられる発熱部の構造を示す模式図である。
図2は、本開示の温熱具の一実施形態を示す模式図である。
図3は、発熱部の別の実施形態を示す模式図である。
図4は、本開示の温熱具の別の実施形態を示す模式図である。
図5は、本開示の温熱具の別の実施形態を示す模式図である。
図6は、本開示の温熱具の別の実施形態を示す模式図である。
図7は、本開示の温熱具の別の実施形態を示す模式図である。
図8は、温熱具から発生する水蒸気の量を測定する装置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本開示の温熱具は、その使用時に加熱対象体に当接させて、該加熱対象体に温熱を付与するために用いられる。
加熱対象体としては、例えばヒトの眼、口、鼻及びその周囲の皮膚や粘膜、あるいは、喉、顔、頭皮、首、腕、肩、脚、膝、腹部、背部、腰部、臀部等の部位における皮膚や粘膜等であり得るが、これらに限定されず、ヒトの身体の他の部位にも適用可能である。また、ヒト以外の加熱対象体に本発明の温熱具を適用することもできる。
【0010】
本開示の温熱具としては、例えば以下の態様(a)ないし(e)が挙げられるが、これらの態様に限られない。
(a)眼及びその周囲に保持可能に構成されたアイマスクの形態。
(b)ヒトの首、腕、肩、脚、肘、膝、額、腹部、背部又は腰部に保持可能に構成された貼付形態。
(c)口、鼻及びその周囲、又は顔全域に保持可能に構成されたフェイスマスクの形態。
(d)口、鼻及びその周囲に当接可能に構成されたカップの形態。
(e)下着等の衣服に保持可能に構成された貼付形態。
本明細書におけるすべての開示は、上述した(a)ないし(e)の態様のすべてに適用可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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