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公開番号
2025088211
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023202760
出願日
2023-11-30
発明の名称
皮膚化粧料
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
8/55 20060101AFI20250604BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】油剤を比較的多量に、小さい平均粒子径を維持しながら安定に含有することができ、塗布後の肌がしっとりとして、長時間の皮膚柔軟化作用を有する皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)(a)リン脂質、(b)ステロール類、(c)液状のエステル油を含み、平均粒子径1~200nmの微粒子、
(B)2価アルコール、
(C)水
を含有する皮膚化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)(a)リン脂質、(b)ステロール類、(c)液状のエステル油を含み、平均粒子径1~200nmの微粒子、
(B)2価アルコール、
(C)水
を含有する皮膚化粧料。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
(a)リン脂質を、全組成中に0.05~0.7質量%含有する請求項1記載の皮膚化粧料。
【請求項3】
(b)ステロール類を、全組成中に0.03~0.5質量%含有する請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項4】
(a)リン脂質に対する(b)ステロール類の質量割合(b)/(a)が、0.05~1である請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項5】
さらに、(D)多糖類を含有する請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項6】
さらに、(E)アクリル酸系ポリマーを含有する請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚化粧料に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
リン脂質は細胞の脂質二分子膜を構成する成分であり、1分子内に疎水基と親水基をもつ、いわば生体由来の界面活性剤である。そのため生体と高い親和性をもつと考えられ、長年にわたって化粧品に応用する研究が行われてきた。
【0003】
従来、エモリエント効果のある油剤をローションに高配合する際には、多量のポリオキシエチレン系界面活性剤を使用することが一般的である。例えば、特許文献1には、「リン脂質、オキシエチレンの平均付加モル数が15~50のポリオキシエチレンステロールエーテル及び/又はオキシエチレンの平均付加モル数が15~50のポリオキシエチレンスタノールエーテル、分岐鎖を有する炭素数12~24の1価の脂肪族アルコール、多価アルコール、水、ステロール、油分、オキシエチレンの平均付加モル数が5~30のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有する皮膚化粧料組成物」が、油分を比較的多量に含むことができ、透明性及び保存安定性に優れることが記載されている。
また、リン脂質以外の界面活性剤に依存せずに油剤を配合することも検討されている。例えば、特許文献2には、「主分散剤としてのリン脂質と、ステロールと、常温下かつ未分散の状態において固形状又はペースト状である油剤由来の成分と、多価アルコールと、水を含む透明又は半透明である液状の化粧料用組成物」が、固形状又はペースト状の油剤由来の成分を安定的に分散できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/066895号
特開2022-114409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ポリオキシエチレン系界面活性剤に代え、植物由来のリン脂質を用いて乳化すると、乳化粒子径が大きくなり、エマルジョンのように乳白色の外観となってしまうという課題があった。また、乳化粒子を安定化するために増粘剤を多く加えると、粘度が上がってしまうため、油剤を高配合しながら液状のローション形態をとることは困難であった。
また、特許文献2のように、リン脂質以外の界面活性剤に依存せずに油剤を配合した組成物では、油剤を高配合することができず、特に、液状の油剤を安定的に配合することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、(a)リン脂質、(b)ステロール類、(c)液状のエステル油を含む油性成分を微粒子として分散させることにより、液状の油剤を細かい平均粒子径を維持しながら高配合しつつ、安定性に優れ、肌の柔軟化効果が維持される皮膚化粧料が得られることを見出した。
【0007】
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)(a)リン脂質、(b)ステロール類、(c)液状のエステル油を含み、平均粒子径1~200nmの微粒子、
(B)2価アルコール、
(C)水
を含有する皮膚化粧料に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の皮膚化粧料は、機能性油剤を比較的多量に、小さい平均粒子径を維持しながら安定に含有することができ、塗布後の肌がしっとりとして、長時間の皮膚柔軟化作用を有するものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明で用いる成分(A)は、(a)リン脂質、(b)ステロール類、(c)液状のエステル油を含み、平均粒子径1~200nmの微粒子である。
成分(a)のリン脂質としては、小さい平均粒子径を維持しながら安定性を向上させる観点、塗布後の肌のしっとり感を向上させる観点、塗布後の肌の長時間の皮膚柔軟化作用を向上させる観点から、ホスファチジルコリン含有量が60質量%以上であるのが好ましく、64質量%以上がより好ましく、68質量%以上がさらに好ましく、70質量%以上がよりさらに好ましい。ホスファチジルコリン以外のリン脂質成分としては、ホスファチジン酸、ホスファチジルセリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール等が挙げられる。
【0010】
本発明で用いられるリン脂質は、動植物から抽出、精製した天然物であっても、化学合成したものであってもよく、水素添加、水酸化処理などの加工を施したものであってもよい。天然物としては、小さい平均粒子径を維持しながら安定性を向上させる観点から、大豆又は卵黄からの抽出物又はその精製物であるリン脂質が好ましく、水素添加又は水酸化処理されたリン脂質がより好ましい。具体的には、大豆レシチン、卵黄レシチン、大豆レシチン水素添加物、卵黄レシチン水素添加物が好適に挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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