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公開番号
2025067170
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023176915
出願日
2023-10-12
発明の名称
トナー用結着樹脂組成物
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
9/087 20060101AFI20250417BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】長期保管後も優れた低温定着性を維持することができるトナー用結着樹脂組成物、及び該結着樹脂組成物を含有した静電荷像現像用トナーに関すること。
【解決手段】結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶性ポリエステル樹脂Aを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがエチレングリコールを含有するアルコール成分と炭素数12以上16以下の脂肪族ジカルボン酸系化合物を含有するカルボン酸成分との重縮合物であり、前記非晶性ポリエステル樹脂Aが、3価以上のモノマーを13モル%以上30モル%以下含有する原料モノマーの重縮合物であり、前記非晶性ポリエステル樹脂Aの軟化点が90℃以上115℃以下である、トナー用結着樹脂組成物、及び該結着樹脂組成物を含有した静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶性ポリエステル樹脂Aを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがエチレングリコールを含有するアルコール成分と炭素数12以上16以下の脂肪族ジカルボン酸系化合物を含有するカルボン酸成分との重縮合物であり、前記非晶性ポリエステル樹脂Aが、3価以上のモノマーを13モル%以上30モル%以下含有する原料モノマーの重縮合物であり、前記非晶性ポリエステル樹脂Aの軟化点が90℃以上115℃以下である、トナー用結着樹脂組成物。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
非晶性ポリエステル樹脂Aの重量平均分子量が、30,000以上150,000以下である、請求項1記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項3】
非晶性ポリエステル樹脂Aのガラス転移温度が、45℃以上60℃以下である、請求項1又は2記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項4】
非晶性ポリエステル系樹脂Aの数平均分子量が、1,000以上2,000以下である、請求項1~3いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項5】
結晶性ポリエステル樹脂Cのカルボン酸成分が、さらに、炭素数12以上28以下の脂肪族モノカルボン酸系化合物を含有する、請求項1~4いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項6】
さらに、軟化点が130℃以上150℃以下の非晶性樹脂Bを含有する、請求項1~5いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物を含有する、静電荷像現像用トナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられるトナー用結着樹脂組成物及び該結着樹脂組成物を含有した静電荷像現像用トナーに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真の分野においては、電子写真システムの発展に伴い、高画質化及び高速化に対応した静電荷像現像用トナー(以下、単に「トナー」ともいう)の開発が求められている。例えば、マシンの高速化によって、定着時に記録紙に塗工されたトナーへ加わる熱量が低下するため、トナーにより優れた低温定着性が要求されている。
【0003】
そこで、トナーの低温定着性の向上に有効な結晶性ポリエステル樹脂を非晶性ポリエステル樹脂と組み合わせた結着樹脂が種々検討されている(特許文献1~4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-7496号公報
特開2010-282122号公報
特開2018-54803号公報
特開2020-109530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、トナー中で非晶性ポリエステル樹脂に相溶した結晶性ポリエステル樹脂は長期保管後に分散径が大きい状態で再結晶化し、非晶性ポリエステル樹脂と非相溶化する。分散径が大きい結晶性ポリエステル樹脂は非晶性ポリエステル樹脂との接触面積が少なく、定着時の熱による非晶性ポリエステル樹脂との再相溶化が困難になるため、長期保管後のトナーは製造直後のトナーに比べ低温定着性が悪化するという課題を有する。
【0006】
本発明は、長期保管後も優れた低温定着性を維持することができるトナー用結着樹脂組成物、及び該結着樹脂組成物を含有した静電荷像現像用トナーに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
〔1〕 結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶性ポリエステル樹脂Aを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがエチレングリコールを含有するアルコール成分と炭素数12以上16以下の脂肪族ジカルボン酸系化合物を含有するカルボン酸成分との重縮合物であり、前記非晶性ポリエステル樹脂Aが、3価以上のモノマーを13モル%以上30モル%以下含有する原料モノマーの重縮合物であり、前記非晶性ポリエステル樹脂Aの軟化点が90℃以上115℃以下である、トナー用結着樹脂組成物、並びに
〔2〕 前記〔1〕記載のトナー用結着樹脂組成物を含有する、静電荷像現像用トナー
に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明のトナー用結着樹脂組成物は、長期保管後も優れた低温定着性を維持することができるという効果を奏するものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のトナー用結着樹脂組成物は、エチレングリコールと長鎖脂肪族ジカルボン酸系化合物を用いて得られる結晶性ポリエステル樹脂Cと、3価以上のモノマーを所定量用い、かつ軟化点の低い非晶性ポリエステル樹脂Aとを含有している点に大きな特徴を有する。本発明のトナー用結着樹脂組成物を含有する静電荷像現像用トナーが、長期保管後も優れた低温定着性を維持することができる理由は定かではないが、以下のように推察される。なお、下記メカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
【0010】
結晶性ポリエステル樹脂Cにエチレングリコールを用いることで、凝集力の高いエステル基が近接するため、結晶核を形成しやすくなる。さらに、3価以上のモノマーにより3次元網目構造を形成した非晶性ポリエステル樹脂Aは結晶性ポリエステル樹脂Cの運動性を束縛することにより、部分的に結晶性ポリエステル樹脂Cの濃度を高くすることができ、結晶核の生成を大幅に促進させることが可能となる。
その結果、長期保管後のトナー中の結晶性ポリエステル樹脂Cは従来に比べ結晶核が多い状態で再結晶化することが可能となるため、再結晶化後の結晶性ポリエステル樹脂Cが高微分散化した状態となる。これにより、結晶性ポリエステル樹脂Cは、非晶性ポリエステル樹脂Aとの接触面積が多い状態を維持でき、長期保管後も良好な低温定着性を維持することができる。
さらに、結晶性ポリエステル樹脂Cの高微分散化により、非晶性ポリエステル部位と結晶性ポリエステル部位の屈折率差が小さくなるため、得られた印字物の保管後の光沢性悪化が抑制され、また、結晶核が多いことで、結晶性ポリエステル樹脂Cは高速で再結晶化し、トナーの耐熱性能が良好となるため、高温高湿下の耐久性も良好とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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