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公開番号2025066655
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2024166489
出願日2024-09-25
発明の名称静電荷像現像用トナー
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/087 20060101AFI20250416BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】スメア性及び耐久性のいずれにも優れた静電荷像現像用トナーに関すること。
【解決手段】結晶性ポリエステル樹脂C、非晶性ポリエステル系樹脂A、及び離型剤を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがアルコール成分とカルボン酸成分の重縮合物であり、該アルコール成分がエチレングリコールを含有及び/又は該カルボン酸成分が炭素数4のα,ω-ジカルボン酸系化合物を含有し、前記結晶性ポリエステル樹脂Cのエステル基濃度が5.5mmol/g以上9.0mmol/g以下であり、前記離型剤が2種のエステルワックスを含有し、該エステルワックスの合計含有量が結晶性ポリエステル樹脂Cと非晶性ポリエステル系樹脂Aの合計量100質量部に対し、1質量部以上10質量部以下である、静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結晶性ポリエステル樹脂C、非晶性ポリエステル系樹脂A、及び離型剤を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがアルコール成分とカルボン酸成分の重縮合物であり、該アルコール成分がエチレングリコールを含有及び/又は該カルボン酸成分が炭素数4のα,ω-ジカルボン酸系化合物を含有し、前記結晶性ポリエステル樹脂Cのエステル基濃度が5.5mmol/g以上9.0mmol/g以下であり、前記離型剤が2種のエステルワックスを含有し、該エステルワックスの合計含有量が結晶性ポリエステル樹脂Cと非晶性ポリエステル系樹脂Aの合計量100質量部に対し、1質量部以上10質量部以下である、静電荷像現像用トナー。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
2種のエステルワックスのいずれかが、カルナウバワックスである、請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項3】
カルナウバワックスの含有量が、離型剤中、50質量%以上である、請求項2記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項4】
2種のエステルワックスのいずれかが、合成エステルワックスである、請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項5】
2種のエステルワックスが、カルナウバワックスと合成エステルワックスである、請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項6】
カルナウバワックスの合成エステルワックスに対する質量比が、50/50以上99/1以下である、請求項5記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項7】
非晶性ポリエステル系樹脂Aの結晶性ポリエステル樹脂Cに対する質量比が、60/40以上98/2以下である、請求項1~6いずれか記載の静電荷像現像用トナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真の分野においては、電子写真システムの発展に伴い、高画質化及び高速化に対応した静電荷像現像用トナー(以下、単に「トナー」ともいう)の開発が求められている。例えば、マシンの高速化によって、定着時に記録紙に塗工されたトナーへ加わる熱量が低下するため、トナーにより優れた低温定着性が要求されている。
【0003】
そこで、トナーの結着樹脂として、結晶性ポリエステル樹脂がトナーの低温定着性向上に有効であることが知られており、非晶性ポリエステル樹脂との併用が検討されている。さらに、高温域での定着性改善等の観点から、離型剤についても種々検討されている(特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-109704号公報
特開2013-142712号公報
国際公開第2017/179357号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
離型剤は、トナーが熱定着される際にトナー表面にブリードアウトすることで、トナーの定着ローラーへの付着を抑制するとともに、定着画像表面に存在することで、スメア性(印字物の耐擦過性)を付与する。しかしながら、トナー用離型剤として汎用されているエステルワックスは溶融時に低粘度化するため、少量では印字物表面への残存性が低くスメア性が不十分となりやすい。一方、エステルワックスを増量することで、スメア性は向上するが、トナー表面のワックス量が増すことで、現像工程の現像ブレードへのフィルミングが起こりやすくなり、耐久性が悪化(黒ベタ画像印字における白スジ発生)する。そのため、スメア性と耐久性の両立は困難である。
【0006】
本発明は、スメア性及び耐久性のいずれにも優れた静電荷像現像用トナーに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、結晶性ポリエステル樹脂C、非晶性ポリエステル系樹脂A、及び離型剤を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがアルコール成分とカルボン酸成分の重縮合物であり、該アルコール成分がエチレングリコールを含有及び/又は該カルボン酸成分が炭素数4のα,ω-ジカルボン酸系化合物を含有し、前記結晶性ポリエステル樹脂Cのエステル基濃度が5.5mmol/g以上9.0mmol/g以下であり、前記離型剤が2種のエステルワックスを含有し、該エステルワックスの合計含有量が結晶性ポリエステル樹脂Cと非晶性ポリエステル系樹脂Aの合計量100質量部に対し、1質量部以上10質量部以下である、静電荷像現像用トナーに関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の静電荷像現像用トナーは、スメア性と耐久性において優れた効果を奏するものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の静電荷像現像用トナーは、特定の原料モノマーを用い、エステル基濃度を制御した結晶性ポリエステル樹脂と2種のエステルワックスを含む点に大きな特徴を有する。本発明の静電荷像現像用トナーが、スメア性と耐久性を両立できる理由は定かではないが、以下のように推察される。なお、下記メカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
【0010】
本発明においては、2種のエステルワックスを併用することで、両者が混ざり合い、ワックス自体の結晶性が適度に弱まる。同時に、エステル基量が多く、部分的にエステル基間が近接した構造の結晶性ポリエステル樹脂Cを用いることで、エステルワックスのエステル基との相互作用が強化され、熱定着時にエステルワックスの定着ローラー側への過度な移行が抑制され、トナー表面に残存しやすくなる。その結果、離型剤を過度に増量することなく、トナーの耐久性と印刷物のスメア性を両立できるものと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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