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公開番号2025037178
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143991
出願日2023-09-05
発明の名称口腔用エアゾール剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/34 20060101AFI20250310BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】二酸化炭素を含有する噴射剤とともに、高級アルコール及び含フッ素化合物を含有する原液を用いつつも、優れた保存安定性を有し、歯磨き用器具のブラシ部上において良好な保持性を発現する口腔用エアゾール剤に関する。
【解決手段】原液(X)と噴射剤(Y)とを含む口腔用エアゾール剤であって、原液(X)が次の成分(a)、(b)、及び(c):
(a)炭素数12以上22以下の一価のアルコール
(b)炭素数12以上22以下の炭化水素基を有するアニオン界面活性剤
(c)含フッ素化合物
を含有し、
原液(X)中における成分(b)の含有量と成分(c)のフッ素原子換算による含有量との質量比((b)/(c))が0.285以上2500以下である口腔用エアゾール剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
原液(X)と噴射剤(Y)とを含む口腔用エアゾール剤であって、原液(X)が次の成分(a)、(b)、及び(c):
(a)炭素数12以上22以下の一価のアルコール
(b)炭素数12以上22以下の炭化水素基を有するアニオン界面活性剤
(c)含フッ素化合物
を含有し、
原液(X)中における成分(b)の含有量と成分(c)のフッ素原子換算による含有量との質量比((b)/(c))が0.285以上2500以下である口腔用エアゾール剤。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
原液(X)中における成分(c)のフッ素原子換算による含有量が、0.001質量%以上0.7質量%以下である請求項1に記載の口腔用エアゾール剤。
【請求項3】
成分(a)が、セタノール、及びステアリルアルコールである請求項1又は2に記載の口腔用エアゾール剤。
【請求項4】
成分(c)のフッ素原子換算による含有量と成分(a)の含有量との質量比((c)/(a))が、0.0001以上0.4以下である請求項1~3のいずれか1項に記載の口腔用エアゾール剤。
【請求項5】
原液(X)中における成分(a)の含有量が、0.6質量%以上10質量%以下である請求項1~4のいずれか1項に記載の口腔用エアゾール剤。
【請求項6】
原液(X)が、さらにノニオン界面活性剤(d)を含有する請求項1~5のいずれか1項に記載の口腔用エアゾール剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔用エアゾール剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、口腔用組成物として、ペースト状や液体等、種々の剤型による特徴を生かした製品が多々知られている。そうしたなか、口腔用組成物とともに、液化ガスや二酸化炭素等を用いた噴射剤をエアゾール容器に充填させてなる製剤も種々開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、イソプロピルメチルフェノール含有の歯磨組成物が噴射剤とともにエアゾール容器に充填されてなるエアゾールタイプの製剤が開示されており、バイオフィルム殺菌効果を高めている。また特許文献2には、薬効成分を含有する原液と二酸化炭素を含有する噴射剤を含む泡状歯肉退縮予防改善剤が開示されており、歯肉退縮の予防又は改善を図っている。
一方、特許文献3には、フィルム形成成分を含み、さらに窒素や二酸化酸素等の気体を含む噴射剤、界面活性剤、及び泡安定剤としてセチルアルコール等の高級アルコールを含み得る発泡性歯科用組成物が開示されており、歯の表面上における保持性コーティングの形成を試みている。
【0004】
ところで、フッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ素を含有する化合物、いわゆる含フッ素化合物は、歯表面にフッ素を吸着させて再石灰化の進行促進を図ることができる有用な成分として知られており、上記特許文献のいずれにおいても用い得る成分として記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-256125号公報
特開2017-95382号公報
特表2009-522003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、口腔内へ適用するための原液とともに、噴射剤を用いたエアゾール剤を構成するにあたり、かかる原液に、泡性能等を考慮してセチルアルコール等の高級アルコールを含有させつつ含フッ素化合物を含有させると、製剤の保存安定性が損なわれ、歯磨き用器具のブラシ部上での保持性が低下するおそれがあり、改善を要するものであることが新たに判明した。
【0007】
したがって、本発明は、噴射剤とともに、高級アルコール及び含フッ素化合物を含有する原液を用いつつも、優れた保存安定性を有し、歯磨き用器具のブラシ部上において良好な保持性を発現する口腔用エアゾール剤に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで本発明者は、種々検討したところ、原液と噴射剤とを含む口腔用エアゾール剤において、特定の一価のアルコールとともに特定のアニオン界面活性剤を含有しつつ、かかるアニオン界面活性剤との間で特定の質量比となる含フッ素化合物を含有する原液を用いることにより、剤全体の保存安定性を効果的に図ることのできる口腔用エアゾール剤が得られることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、原液(X)と噴射剤(Y)とを含む口腔用エアゾール剤であって、原液(X)が次の成分(a)、(b)、及び(c):
(a)炭素数12以上22以下の一価のアルコール
(b)炭素数12以上22以下の炭化水素基を有するアニオン界面活性剤
(c)含フッ素化合物
を含有し、
原液(X)中における成分(b)の含有量と成分(c)のフッ素原子換算による含有量との質量比((b)/(c))が0.285以上2500以下である口腔用エアゾール剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の口腔用エアゾール剤であれば、保存後において、原液(X)が過度に増粘することなく適度な粘性を保持することを可能とし、剤全体における優れた保存安定性を確保することができる。そのため、容器からの良好な噴射性も保持することができ、また歯磨き用器具のブラシ部上での保持性にも優れ、快適な使用感をもたらすことができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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