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公開番号2025071065
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2024184188
出願日2024-10-18
発明の名称肌タイプの分類方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類C12Q 1/6881 20180101AFI20250424BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】皮膚からの生体情報を用いて、化粧品ユーザである被検者の肌タイプを分類する方法を提供する。
【解決手段】被検者の肌を分類する方法であって、該分類は複数の健常者の皮膚表上脂質に含まれる遺伝子の発現状態を基にクラスタ解析して分割した2つのクラスタから生成された肌タイプへの分類であり、
被検者の皮膚から生体情報を取得する工程、及び
当該生体情報から当該被検者が前記肌タイプのいずれに分類されるかを決定する工程、を含む、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
被検者の肌を分類する方法であって、該分類は複数の健常者の皮膚表上脂質に含まれる遺伝子の発現状態を基にクラスタ解析して分割した2つのクラスタから生成された肌タイプへの分類であり、
被検者の皮膚から生体情報を取得する工程、及び
当該生体情報から当該被検者が前記肌タイプのいずれに分類されるかを決定する工程、を含む、方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
複数の健常者の皮膚表上脂質に含まれる遺伝子の発現状態を基にクラスタ解析して2つのクラスタに分割し、それぞれのクラスタから肌タイプを生成する準備工程を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記遺伝子が、skin development(GO:0043588)、epidermis development(GO:0008544)、immune system process(GO:0002376及びresponse to cytokine(GO:0034097)から選ばれる少なくとも1つのGOタームでアノテーションされた遺伝子を含む、請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
皮膚からの生体情報が、被検者の皮膚表上脂質に含まれる遺伝子の発現状態である、請求項1~3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記遺伝子の発現状態が、skin development(GO:0043588)、epidermis development(GO:0008544)、immune system process(GO:0002376及びresponse to cytokine(GO:0034097)から選ばれる少なくとも1つのGOタームでアノテーションされた遺伝子の発現状態である、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記遺伝子の発現状態が、ASPRV1、KRT17、KRT80、KRT79、DNASE1L2、SPRR1A、DSP、CDSN、CST6、LCP1、KRT6B、LCE1C、CALML5、CD83、JUP、TYROBP、SPINT1、CNFN、TMSB4X、NFKB1、B2M、MSN、CXCL16、CD58及びKRT72の25遺伝子より選択される少なくとも1つの遺伝子の発現状態である、請求項4記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚からの生体情報を用いた肌タイプの分類方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、化粧品ユーザの肌特性や肌悩みに応じた様々な化粧品が提供されている。例えば、乾燥肌用、混合肌用、脂性肌用といった肌のタイプに応じた化粧品、しみ、たるみ、しわ等の肌悩みを解決するための化粧品の他、紫外線遮断用化粧品等、多様な化粧品が存在している。
【0003】
従来、ユーザ個人の肌特性にあった化粧料を提供するためには、ユーザの自己診断によるアンケート結果や、キメ、皮膚バリア機能、水分含量、弾性、粘性などの肌情報の測定結果に基づいてカウンセリングすることが行われている。
しかしながら、ユーザの自己診断は、あくまで主観的な判断であり、ユーザの肌特性を正確に反映しているとはいえない。また、機器により測定された客観的情報は、日々変化しうる肌状態について、測定可能な肌状態を一時的に数値化しているにすぎない。
【0004】
近年では、生体試料中のDNAやRNA等の核酸の解析によりヒトの生体内の現在さらには将来の生理状態を調べる技術が開発され、SNP解析により遺伝要素に基づいてヒトの肌特性を評価する方法が報告されている(特許文献1)。
【0005】
一方、皮膚表上脂質(skin surface lipids;SSL)に含まれるRNAが生体の解析用の試料として使用できることが見出され、SSLから表皮、汗腺、毛包及び皮脂腺のマーカー遺伝子が検出できることが報告されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2021/029332号
国際公開第2018/008319号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、皮膚からの生体情報を用いて、化粧品ユーザである被検者の肌タイプを分類する方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、複数の女性健常人からSSLを採取し、SSL中に含まれるRNAの発現状態に基づいてクラスタ解析を実施して、2つのクラスタに分類したところ、それぞれのクラスタに特徴的な遺伝子発現があることを明らかにした。さらに、それらに基づいて化粧品ユーザである被検者の肌タイプを分類できることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下に係るものである。
被検者の肌を分類する方法であって、該分類は複数の健常者の皮膚表上脂質に含まれる遺伝子の発現状態を基にクラスタ解析して認められた2つのクラスタから生成された肌タイプへの分類であり、
被検者の皮膚から生体情報を取得する工程、及び
当該生体情報から当該被検者が前記肌タイプのいずれに分類されるかを決定する工程、を含む、方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、化粧品ユーザの肌を分類でき、各肌タイプに最適な化粧品選択あるいはカスタマイズされた化粧品提供に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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