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公開番号
2025088945
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023203803
出願日
2023-12-01
発明の名称
皮膚洗浄方法
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
8/46 20060101AFI20250605BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】皮膚上の皮脂中の遊離の不飽和脂肪酸を選択的に除去する皮膚洗浄方法及び皮膚洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】
(A)炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩を0.5質量%以上15質量%以下含有する洗浄剤組成物を用いる、皮膚上の皮脂中の遊離の不飽和脂肪酸を選択的に除去する皮膚洗浄方法であって、下記方法で算出される不飽和脂肪酸以外の皮脂成分に対する不飽和脂肪酸の残存比が0.5以下となる皮膚洗浄方法。
不飽和脂肪酸以外の皮脂成分に対する不飽和脂肪酸の残存比の算出方法:不飽和脂肪酸としてオレイン酸及び不飽和脂肪酸以外の皮脂成分として綿実油を人工皮膚模型上に同量塗布し、被験洗浄剤組成物を指でマッサージして洗浄した後、水ですすいで光透過法を用いた油分計によりオレイン酸と綿実油の残存量をそれぞれ測定し、オレイン酸の残存量を、綿実油の残存量で除することにより不飽和脂肪酸残存比を算出する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩を0.5質量%以上15質量%以下含有する洗浄剤組成物を用いる、皮膚上の皮脂中の遊離の不飽和脂肪酸を選択的に除去する皮膚洗浄方法であって、下記方法で算出される不飽和脂肪酸以外の皮脂成分に対する不飽和脂肪酸の残存比が0.5以下となる皮膚洗浄方法。
不飽和脂肪酸以外の皮脂成分に対する不飽和脂肪酸の残存比の算出方法:不飽和脂肪酸としてオレイン酸及び不飽和脂肪酸以外の皮脂成分として綿実油を人工皮膚模型上に同量塗布し、被験洗浄剤組成物を指でマッサージして洗浄した後、水ですすいで光透過法を用いた油分計によりオレイン酸と綿実油の残存量をそれぞれ測定し、オレイン酸の残存量を、綿実油の残存量で除することにより不飽和脂肪酸残存比を算出する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記洗浄剤組成物が、さらに(B)成分として(A)以外のアニオン界面活性剤、(C)ノニオン界面活性剤及び(D)両性界面活性剤から選ばれる1種以上を含有する、請求項1記載の皮膚洗浄方法。
【請求項3】
総界面活性剤量(成分(A)+成分(B)+成分(C)+成分(D))中に占める成分(A)の質量比A/(A+B+C+D)が、0.05以上である請求項2記載の皮膚洗浄方法。
【請求項4】
成分(B)として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、N-アシルアミノ酸塩及びN-アシルタウリン塩から選ばれる1種以上、成分(C)として、ポリオキシエチレン付加型ノニオン界面活性剤、アルキルグリセリルエーテル、アルキルポリグルコシド、及びアルカノールアミドから選ばれる1種以上、又は成分(D)として、アミドプロピルベタイン及びスルホベタインから選ばれる1種以上を含有する請求項2又は3記載の皮膚洗浄方法。
【請求項5】
前記洗浄剤組成物を用いる皮膚洗浄方法が、前記洗浄剤組成物を泡として吐出し、吐出した泡で皮膚を洗浄する方法である請求項1~4のいずれか1項記載の皮膚洗浄方法。
【請求項6】
前記洗浄剤組成物が、ポンプフォーマーに充填されて泡として吐出される洗浄剤組成物である請求項5記載の皮膚洗浄方法。
【請求項7】
(A)炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩を0.5質量%以上15質量%以下含有する、皮膚上の皮脂中の遊離の不飽和脂肪酸を選択的に除去する皮膚洗浄剤組成物であって、下記方法で算出される不飽和脂肪酸以外の皮脂成分に対する不飽和脂肪酸の残存比を0.5以下とする皮膚洗浄剤組成物。
不飽和脂肪酸以外の皮脂成分に対する不飽和脂肪酸の残存比の算出方法:不飽和脂肪酸としてオレイン酸及び不飽和脂肪酸以外の皮脂成分として綿実油を人工皮膚模型上に同量塗布し、被験洗浄剤組成物を指でマッサージして洗浄した後、水ですすいで光透過法を用いた油分計によりオレイン酸と綿実油の残存量をそれぞれ測定し、オレイン酸の残存量を、綿実油の残存量で除することにより不飽和脂肪酸残存比を算出する。
【請求項8】
さらに(B)成分(A)以外のアニオン界面活性剤、(C)ノニオン界面活性剤及び(D)両性界面活性剤から選ばれる1種以上を含有する、請求項7記載の皮膚洗浄剤組成物。
【請求項9】
総界面活性剤量(成分(A)+成分(B)+成分(C)+成分(D))中に占める成分(A)の質量比A/(A+B+C+D)が、0.05以上である請求項8記載の皮膚洗浄剤組成物。
【請求項10】
成分(B)として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、N-アシルアミノ酸塩及びN-アシルタウリン塩から選ばれる1種以上、成分(C)として、ポリオキシエチレン付加型ノニオン界面活性剤、アルキルグリセリルエーテル、アルキルポリグルコシド、及びアルカノールアミドから選ばれる1種以上、又は成分(D)として、アミドプロピルベタイン及びスルホベタインから選ばれる1種以上を含有する請求項9記載の皮膚洗浄剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚洗浄方法及び皮膚洗浄剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、乾燥悩みだけでなく、痒み悩み、色ムラ、ニキビなど、身体の部位に様々な肌悩みを持つヒトが増えており、肌に対してよりマイルドな皮膚洗浄剤が求められている。そのためには、皮膚にとって刺激となる成分は落とすことが必要である。肌にとって刺激となる成分として、特に、不飽和脂肪酸が知られている。これは分泌された皮脂中に含まれるトリグリセリドが、常在菌によって分解されることで生成する成分である。
【0003】
皮膚洗浄剤において、特定の脂質成分を選択的に除去する洗浄剤が報告されている。例えば、角質中のコレステロールやセラミドなどの細胞間脂質の溶出を抑制する洗浄剤が報告されている(特許文献1~3)。また、皮膚上の易酸化性皮脂成分であるスクワレンを選択的に除去するために、ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウムなどを含有する洗浄剤が報告されている(特許文献4)。
【0004】
しかし、これらの皮膚洗浄剤は、皮脂中の成分のうち、炎症の発現、皮膚バリア機能の低下、アクネ菌やマラセチア菌の増殖の原因である、遊離の不飽和脂肪酸を除去するものではない。ニキビの原因となる遊離脂肪酸を選択的に除去する皮膚化粧料として、炭酸水素ナトリウムなどの弱塩基を主成分とし、pHを8.5~9.5の範囲内とする皮膚化粧料が報告されている(特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6567808号公報
特許第7222164号公報
特開2022-176277号公報
特開2003-306426号公報
国際公開第2022/224700号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献5記載の化粧料は、弱アルカリ性であり、界面活性剤の配合量が少ないため、全身洗浄料として使用するには泡性能に課題があった。
本発明の課題は、上記課題を解決し、皮膚上の皮脂中の遊離の不飽和脂肪酸を選択的に除去する皮膚洗浄方法及び皮膚洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明者は、遊離の不飽和脂肪酸の代表としてオレイン酸、及び他の皮脂成分の代表としてトリグリセリドである綿実油を塗布した人工皮膚模型を用いて洗浄操作を行い、不飽和脂肪酸を選択的に除去できる組成物をスクリーニングしたところ、炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩を0.5質量%以上15質量%以下含有する洗浄剤組成物が、不飽和脂肪酸以外の皮脂成分に対する不飽和脂肪酸の残存比を0.5以下とすることができ、皮膚上の皮脂中の遊離の不飽和脂肪酸を選択的に除去可能な皮膚洗浄剤であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、(A)炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩を0.5質量%以上15質量%以下含有する洗浄剤組成物を用いる、皮膚上の皮脂中の遊離の不飽和脂肪酸を選択的に除去する皮膚洗浄方法であって、下記方法で算出される不飽和脂肪酸以外の皮脂成分に対する不飽和脂肪酸の残存比が0.5以下となる皮膚洗浄方法を提供するものである。
不飽和脂肪酸以外の皮脂成分に対する不飽和脂肪酸の残存比の算出方法:不飽和脂肪酸としてオレイン酸及び不飽和脂肪酸以外の皮脂成分として綿実油を人工皮膚模型上に同量塗布し、被験洗浄剤組成物を指でマッサージして洗浄した後、水ですすいで光透過法を用いた油分計によりオレイン酸と綿実油の残存量をそれぞれ測定し、オレイン酸の残存量を、綿実油の残存量で除することにより不飽和脂肪酸残存比を算出する。
【0009】
また、本発明は、(A)炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩を0.5質量%以上15質量%以下含有する、皮膚上の皮脂中の遊離の不飽和脂肪酸を選択的に除去する皮膚洗浄剤組成物であって、下記方法で算出される不飽和脂肪酸以外の皮脂成分に対する不飽和脂肪酸の残存比を0.5以下とする皮膚洗浄剤組成物を提供するものである。
不飽和脂肪酸以外の皮脂成分に対する不飽和脂肪酸の残存比の算出方法:不飽和脂肪酸としてオレイン酸及び不飽和脂肪酸以外の皮脂成分として綿実油を人工皮膚模型上に同量塗布し、被験洗浄剤組成物を指でマッサージして洗浄した後、水ですすいで光透過法を用いた油分計によりオレイン酸と綿実油の残存量をそれぞれ測定し、オレイン酸の残存量を、綿実油の残存量で除することにより不飽和脂肪酸残存比を算出する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の皮膚洗浄方法又は皮膚洗浄剤組成物を用いれば、皮膚上の皮脂中の遊離の不飽和脂肪酸を選択的に除去することができ、皮膚の種々のトラブル防止が可能となる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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