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公開番号2025095376
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211329
出願日2023-12-14
発明の名称洗浄剤組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類C11D 10/02 20060101AFI20250619BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】高い保存安定性が得られ、かつ高い発泡性を有するために使用感の良好な洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】有機酸、炭酸塩、及び界面活性剤を含有する洗浄剤組成物であって、前記有機酸がラクトン酸を90質量%以上含む、洗浄剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
有機酸、炭酸塩、及び界面活性剤を含有する洗浄剤組成物であって、
前記有機酸がラクトン酸を90質量%以上含む、洗浄剤組成物。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記ラクトン酸がアスコルビン酸及びイソアスコルビン酸からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】
前記洗浄剤組成物が前記界面活性剤を2質量%以上含む、請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
【請求項4】
前記炭酸塩が、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムからなる群から選ばれる1種以上である、請求項1~3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【請求項5】
前記洗浄剤組成物が前記ラクトン酸を26質量%以上40質量%以下含む、請求項1~4のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【請求項6】
前記洗浄剤組成物が前記炭酸塩を10質量%以上60質量%以下含む、請求項1~5のいずれかに記載の洗浄剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
炭酸塩と有機酸の混合物は少量の水を加えることで炭酸ガスを発生する。この性質を利用し、炭酸ガスの微細な泡を発生させる化粧品の技術が報告されている(特許文献1)。しかしながら、炭酸塩と有機酸との混合物は、微量でも水が存在すると保存中に炭酸ガスを発生し、また反応により副生成物として水が発生するため連鎖的に反応が起こり、その結果包材が膨れてしまったり、使用時に発泡性が低下するという課題がある。
【0003】
この課題に対して、保存安定性を向上させる技術が報告されている。例えば、特許文献2には、ポリエチレングリコール及びポリビニルピロリドンを含有することで保存安定性を向上させたブリケット製剤が開示されている。
また、特許文献3には、次の成分(A)~(C):(A)粒子径が180μm以上の粒子が50%以上である炭酸アルカリ金属塩25~55質量%、(B)粒子径が180μm以上の粒子が50%以上である有機酸40~70質量%、及び(C)難水溶性金属酸化物0.01~10質量%を含有することで保存安定性を良好なものとした浴用剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平1-290615号公報
特開2018-76263号公報
特開2009-155213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、浴用剤と洗浄剤では技術分野も求められる機能・効果も異なり、これらの技術を洗浄剤に適用すると、例えば、ポリエチレングリコール等の常温で固体の高分子化合物を使用すると、保存安定性は高まるが洗浄剤の即時溶解性が低下することにより使用時の手触りが悪化したり、泡立ちが遅れること、また難水溶性金属酸化物を洗浄剤に配合すると洗浄剤の発泡性が悪化することから、洗浄剤としての洗浄性及び使用感が損なわれることが判明した。
従って、本発明は、高い保存安定性が得られ、かつ洗浄剤としての洗浄性を確保できる発泡性良好な洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明者らは、炭酸塩と有機酸と界面活性剤により発泡する洗浄剤の技術について種々検討した結果、驚くべきことに、洗浄剤組成物が含有する有機酸がラクトン酸を含むことで、洗浄剤組成物の保存安定性が担保でき、かつ即時溶解性を低下させないため高い発泡性を有することを見出した。
すなわち本発明は、
有機酸、炭酸塩、及び界面活性剤を含有する洗浄剤組成物であって、
前記有機酸がラクトン酸を90質量%以上含む、洗浄剤組成物に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の洗浄剤組成物を用いれば、高い保存安定性を有し、発泡性が良好な洗浄剤が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[洗浄剤組成物]
本発明の洗浄剤組成物は、有機酸、炭酸塩、及び界面活性剤を含有し、有機酸がラクトン酸を90質量%以上含む、固体の洗浄剤組成物である。
本発明の洗浄剤組成物は上記構成とすることにより、高い保存安定性を有し、洗浄剤組成物に水を加え溶解することで、手のひらでこする等の泡立てる操作を行うことなく、発泡した洗浄剤を得ることができる。
以下、本明細書において、洗浄剤組成物に水を加えることで発泡した洗浄剤を「発泡洗浄剤」ともいう。
【0009】
本発明の洗浄剤組成物が、高い保存安定性を有し、かつ高い発泡性を有する理由については定かではないが、次のように考えられる。
本発明の洗浄剤組成物は、界面活性剤を含有するため、水に溶解させた際に界面活性剤の水溶液を形成する。また、洗浄剤組成物は、炭酸塩及び有機酸も含有するため、水に溶解させた際に、界面活性剤の水溶液中で炭酸ガスを発生する。このため、発生した炭酸ガスが、界面活性剤の水溶液の膜で即座に包まれることできめ細かな泡を大量に生じ、発泡洗浄剤での洗浄時に良好な使用感を与えるものと考えられる。
また、本発明の洗浄剤組成物が含有する有機酸はラクトン酸を含む。ラクトン酸は空気中に含まれる水分と反応すると加水分解してヒドロキシカルボン酸となるため吸湿剤として働き、洗浄剤組成物の保存中の炭酸ガスの発生を抑制するために、本発明の洗浄剤組成物は高い保存安定性を有すると考えられる。また、ヒドロキシカルボン酸は、難水溶性金属酸化物等の吸湿剤とは異なり使用時に発泡性を損なうことがなく、本発明の洗浄剤組成物は高い発泡性を有し使用感が良好な洗浄剤が得られると考えられる。
【0010】
<有機酸>
本発明の洗浄剤組成物は、有機酸を含有し、有機酸はラクトン酸を含む。ラクトン酸とは、少なくとも一つのヒドロキシ基を有する共役不飽和ラクトン構造を有し、該ヒドロキシ基がプロトンを放出した後の共役塩基が共鳴構造を有するものを意味する。
ラクトン酸としては、アスコルビン酸、イソアスコルビン酸、及びこれらの誘導体が好ましく、アスコルビン酸及びイソアスコルビン酸からなる群から選ばれる1種以上がより好ましい。本発明において、アスコルビン酸及びイソアスコルビン酸は、その鏡像体を含む。また、ラクトン酸としての、アスコルビン酸、イソアスコルビン酸の誘導体としては、アスコルビン酸又はイソアスコルビン酸の2位、5位、及び6位の水酸基のいずれか1つ以上のエステル化体及び/又はエーテル化体である。
(【0011】以降は省略されています)

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