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公開番号2025042616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-27
出願番号2024158510
出願日2024-09-12
発明の名称有益物質送達粒子
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類B01J 13/16 20060101AFI20250319BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】繊維製品に対する有益物質送達粒子の提供。
【解決手段】(a)赤外線水分計による水分量0.1質量%以上20質量%以下の水溶性固体担体〔以下(a)成分〕に、(b)有益物質〔以下(b)成分〕を担持させた有益物質送達粒子。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（ａ）赤外線水分計による水分量０．１質量％以上２０質量％以下の水溶性固体担体〔以下（ａ）成分〕に、（ｂ）有益物質〔以下（ｂ）成分〕を担持させた有益物質送達粒子。
続きを表示（約 640 文字）【請求項２】
前記水溶性固体担体が水溶性無機塩である、請求項１記載の有益物質送達粒子。
【請求項３】
前記水溶性固体担体が水溶性無機硫酸塩である、請求項１又は２に記載の有益物質送達粒子。
【請求項４】
（ａ）成分の含有量が５０質量％以上９９質量％以下である、請求項１又は２に記載の有益物質送達粒子。
【請求項５】
（ｂ）成分が香料である請求項１又は２に記載の有益物質送達粒子。
【請求項６】
（ａ）赤外線水分計による水分量０．１質量％以上２０質量％以下の水溶性固体担体〔以下（ａ）成分〕及び（ｂ）有益物質〔以下（ｂ）成分〕を混合する、有益物質送達粒子の製造方法。
【請求項７】
水溶性固体担体を乾燥させて（ａ）成分を調製した後、前記（ａ）成分と（ｂ）成分を混合する、請求項６記載の有益物質送達粒子の製造方法。
【請求項８】
赤外線水分計による水分量２０質量％超である水溶性固体担体を成形後、乾燥させて（ａ）成分を調製する、請求項６又は７に記載の有益物質送達粒子の製造方法。
【請求項９】
容器回転型造粒機を用いて（ａ）成分と（ｂ）成分を混合する請求項６又は７に記載の有益物質送達粒子の製造方法。
【請求項１０】
繊維製品の洗濯工程において、請求項１又は２に記載の有益物質送達粒子を添加する、繊維製品の賦香方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、有益物質送達粒子、有益物質送達粒子の製造方法、及び繊維製品の賦香方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、衣類の洗濯時に洗剤以外の補助成分を用いて衣類に香り、殺菌性、除菌性、抗菌性、及び紫外線防御性等の機能を有する有益物質を付与する技術が研究されている。特に有益物質を固体担体に担持した顆粒状の組成物、即ち有益物質送達粒子を、洗剤とは別に洗濯時に添加し、有益物質成分を衣類に付着させる試みがなされている。
【０００３】
特許文献１には、香料や香料を内包したマイクロカプセルを固体担体に担持させた造粒粉末の技術が開示されている。特許文献２には、無水硫酸マグネシウムに香料乳化物を含侵させた香料粉末の技術が開示されている。特許文献３には、ポリエチレングリコール、及び水溶性フィラーと香料成分を含有する香料含有粒子の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０－５１２４５２号公報
特開平１－１８８５９７号公報
特開２０２１－５２９８６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
このような有益物質送達粒子は、洗濯工程で用いる場合、洗浄時に洗浄成分により汚れを除去する工程や洗浄成分を除去するすすぎ工程を経ても、有益物質が繊維製品にとどまることが必要である。このため、洗浄成分が存在する場面では有益物質送達粒子は溶解せず、すすぎの段階で有益物質送達粒子が溶解する方法が望まれる。前記有益物質送達粒子において、洗濯終了時に溶け残りが発生するという課題が生じる一方、洗濯工程時に有益物質送達粒子の溶解が早すぎると、洗濯終了時に有益物質が繊維製品に残りにくい。従って、洗濯終了時には有益物質が繊維製品に十分残る技術が求められる。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、（ａ）赤外線水分計による水分量０．１質量％以上２０質量％以下の水溶性固体担体〔以下（ａ）成分〕に（ｂ）有益物質〔以下（ｂ）成分〕を担持させた有益物質送達粒子に関する。
【０００７】
また本発明は、（ａ）赤外線水分計による水分量０．１質量％以上２０質量％以下の水溶性固体担体〔以下（ａ）成分〕、及び（ｂ）有益物質〔以下（ｂ）成分〕を混合する、有益物質送達粒子の製造方法に関する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、繊維製品に対して、繊維製品の洗濯乾燥後においても有益物質の有する機能が発揮される有益物質送達粒子を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本明細書において、「有益物質の機能を高める」とは、例えば有益物質が香料であれば「繊維製品からの香りの強さがより高くなる」、有益物質が抗菌剤や殺菌剤の場合には「菌に対する抗菌効果や殺菌効果がより高くなる」ことを意味する。
【００１０】
（ａ）成分は、水溶性固体担体である。ここでの水溶性固体担体は、２０℃の水１００ｇに対する溶解度が１．０ｇ以上を示すものであってよく、好ましくは溶解度１．０ｇ以上６０ｇ以下を示すものであってよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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