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公開番号2025076154
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187931
出願日2023-11-01
発明の名称粘土含有石膏スラリー用分散剤
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 28/14 20060101AFI20250508BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】粘土を含む石膏を用いた場合でも、石膏スラリーに優れた流動性を付与できる、粘土含有石膏スラリー用分散剤、及び粘土を含む石膏を用いた場合でも、流動性に優れる、粘土含有石膏スラリーを提供する。
【解決手段】下記(A)成分、(B)成分を含有する、粘土含有石膏スラリー用分散剤。
(A)成分:一般式(A1)で表される特定の構成単量体(A1)、及び一般式(A2)で表される特定の構成単量体(A2)を構成単量体として含む共重合体であり、構成単量体(A1)と構成単量体(A2)の合計量中の構成単量体(A1)の割合が20質量%以上70質量%未満であり、重量平均分子量が18,000以上40,000以下である、共重合体
(B)成分:ナフタレン系分散剤
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
下記（Ａ）成分、（Ｂ）成分を含有する、粘土含有石膏スラリー用分散剤。
（Ａ）成分：下記一般式（Ａ１）で表される構成単量体（Ａ１）、及び下記一般式（Ａ２）で表される構成単量体（Ａ２）を構成単量体として含む共重合体であり、構成単量体（Ａ１）と構成単量体（Ａ２）の合計量中の構成単量体（Ａ１）の割合が２０質量％以上７０質量％未満であり、重量平均分子量が１８,０００以上４０,０００以下である、共重合体
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2025076154000007.jpg
37
159
〔式中、
Ｒ
１ａ
、Ｒ
２ａ
、Ｒ
３ａ
：同一又は異なって、水素原子、メチル基又は（ＣＨ
２
）
ｒ
ＣＯＯＭ
２ａ
であり、（ＣＨ
２
）
ｒ
ＣＯＯＭ
２ａ
は、ＣＯＯＭ
１ａ
又は他の（ＣＨ
２
）
ｒ
ＣＯＯＭ
２ａ
と無水物を形成する場合、それらの基のＭ
１ａ
、Ｍ
２ａ
は存在しない。
Ｍ
１ａ
、Ｍ
２ａ
：同一又は異なって水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属（１／２原子）、又はアンモニウム基
ｒ：０以上２以下の数
を示す。〕
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2025076154000008.jpg
37
159
〔式中、
Ｒ
４ａ
、Ｒ
５ａ
、Ｒ
６ａ
：同一又は異なって、水素原子又はメチル基
Ｘ：ＮＨ又はＯ
Ｒ
７ａ
：炭素数２以上６以下の直鎖アルキレン基又は分岐鎖アルキレン基
Ｍ
３ａ
：水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属（１／２原子）、又はアンモニウム基
を示す。〕
（Ｂ）成分：ナフタレン系分散剤
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
（Ａ）成分の含有量と、（Ａ）成分及び（Ｂ）成分の合計含有量との質量比（Ａ）／（（Ａ）＋（Ｂ））が０．０５以上０．５以下である、請求項１に記載の粘土含有石膏スラリー用分散剤。
【請求項３】
下記（Ａ）成分、（Ｂ）成分、粘土を含む石膏、及び水を含有する、粘土含有石膏スラリー。
（Ａ）成分：下記一般式（Ａ１）で表される構成単量体（Ａ１）、及び下記一般式（Ａ２）で表される構成単量体（Ａ２）を構成単量体として含む共重合体であり、構成単量体（Ａ１）と構成単量体（Ａ２）の合計量中の構成単量体（Ａ１）の割合が２０質量％以上７０質量％未満であり、重量平均分子量が１８,０００以上４０,０００以下である、共重合体
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2025076154000009.jpg
37
159
〔式中、
Ｒ
１ａ
、Ｒ
２ａ
、Ｒ
３ａ
：同一又は異なって、水素原子、メチル基又は（ＣＨ
２
）
ｒ
ＣＯＯＭ
２ａ
であり、（ＣＨ
２
）
ｒ
ＣＯＯＭ
２ａ
は、ＣＯＯＭ
１ａ
又は他の（ＣＨ
２
）
ｒ
ＣＯＯＭ
２ａ
と無水物を形成する場合、それらの基のＭ
１ａ
、Ｍ
２ａ
は存在しない。
Ｍ
１ａ
、Ｍ
２ａ
：同一又は異なって水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属（１／２原子）、又はアンモニウム基
ｒ：０以上２以下の数
を示す。〕
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2025076154000010.jpg
37
159
〔式中、
Ｒ
４ａ
、Ｒ
５ａ
、Ｒ
６ａ
：同一又は異なって、水素原子又はメチル基
Ｘ：ＮＨ又はＯ
Ｒ
７ａ
：炭素数２以上６以下の直鎖アルキレン基又は分岐鎖アルキレン基
Ｍ
３ａ
：水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属（１／２原子）、又はアンモニウム基
を示す。〕
（Ｂ）成分：ナフタレン系分散剤
【請求項４】
前記粘土を含む石膏のメチレンブルー吸着量試験（ＪＣＡＳＩ－６１－２００８）による粘土含有率が１．５質量％以上３．０質量％以下である、請求項３に記載の粘土含有石膏スラリー。
【請求項５】
（Ａ）成分の含有量と、（Ａ）成分及び（Ｂ）成分の合計含有量との質量比（Ａ）／（（Ａ）＋（Ｂ））が０．０５以上０．５以下である、請求項３又は４に記載の粘土含有石膏スラリー。
【請求項６】
更に（Ｃ）成分として、起泡剤を含有する、請求項３～５の何れか１項に記載の粘土含有石膏スラリー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、粘土含有石膏スラリー用分散剤、及び粘土含有石膏スラリーに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
石膏ボードに用いられる石膏スラリーには、分散剤として、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物（以下ナフタレン系と称す）が知られている。石膏ボードの製造において、ナフタレン系分散剤を使用することにより混練水量が低減され、乾燥時間の短縮が可能となり生産性が向上する。
【０００３】
特許文献１には、水と、硫酸カルシウム半水和物を含む水硬性成分と、直鎖ポリカルボキシレート分散剤とを含む、石膏スラリーであって、直鎖ポリカルボキシレートアニオン性分散剤が、第１のモノマー反復単位及び第２のモノマー反復単位を含み、直鎖ポリカルボキシレート分散剤の第１の反復単位が、オレフィン性不飽和カルボン酸反復単位またはその塩であり、直鎖ポリカルボキシレート分散剤の第２の反復単位は、ビニルスルホネートである、石膏スラリーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特表２０１９－５１６６５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
石膏スラリーに用いる石膏としては、天然石膏や、排煙脱硫石膏などの副産石膏が挙げられ、近年は安価な天然石膏が用いられるようになってきている。
天然石膏は粘土を含んでおり、品質にブレがあり、天然石膏を含む石膏スラリーに対して、ナフタレン系分散剤は品質の振れが小さいため有効であるが、流動性が低いため、近年の燃料費削減のニーズに応えることが出来ない課題がある。
【０００６】
本発明は、粘土を含む石膏を用いた場合でも、石膏スラリーに優れた流動性を付与できる、粘土含有石膏スラリー用分散剤、及び粘土を含む石膏を用いた場合でも、流動性に優れる、粘土含有石膏スラリーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、下記（Ａ）成分、（Ｂ）成分を含有する、粘土含有石膏スラリー用分散剤に関する。
（Ａ）成分：下記一般式（Ａ１）で表される構成単量体（Ａ１）、及び下記一般式（Ａ２）で表される構成単量体（Ａ２）を構成単量体として含む共重合体であり、構成単量体（Ａ１）と構成単量体（Ａ２）の合計量中の構成単量体（Ａ１）の割合が２０質量％以上７０質量％未満であり、重量平均分子量が１８,０００以上４０,０００以下である、共重合体
【０００８】
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2025076154000001.jpg
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【０００９】
〔式中、
Ｒ
１ａ
、Ｒ
２ａ
、Ｒ
３ａ
：同一又は異なって、水素原子、メチル基又は（ＣＨ
２
）
ｒ
ＣＯＯＭ
２ａ
であり、（ＣＨ
２
）
ｒ
ＣＯＯＭ
２ａ
は、ＣＯＯＭ
１ａ
又は他の（ＣＨ
２
）
ｒ
ＣＯＯＭ
２ａ
と無水物を形成する場合、それらの基のＭ
１ａ
、Ｍ
２ａ
は存在しない。
Ｍ
１ａ
、Ｍ
２ａ
：同一又は異なって水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属（１／２原子）、又はアンモニウム基
ｒ：０以上２以下の数
を示す。〕
【００１０】
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（【００１１】以降は省略されています）

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