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公開番号
2025087984
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023202348
出願日
2023-11-30
発明の名称
分散液の製造方法
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人前田特許事務所
主分類
B01J
13/00 20060101AFI20250604BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】リン脂質を含有する油相が水相に分散した保存安定性の優れる分散液を製造する。
【解決手段】水中油型の分散液の製造方法は、リン脂質とステロール類と非ステロール類の油剤とを含有する液体の油相及び水を含有する液体の水相をそれぞれ流動させるとともにそれらを合流させる合流ステップと、前記合流ステップで前記油相及び前記水相を合流させた流体を細孔に流通させる細孔流通ステップとを備える。前記細孔流通ステップにおける前記細孔を流通した後の前記油相及び前記水相の合流流体の温度が前記合流ステップにおける前記水相と合流する前の前記油相の温度よりも低く、かつ、前記細孔を流通した後の前記油相及び前記水相の合流流体の温度から前記油相の溶解温度を減じた差が5℃以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
リン脂質とステロール類と非ステロール類の油剤とを含有する液体の油相及び水を含有する液体の水相をそれぞれ流動させるとともにそれらを合流させる合流ステップと、
前記合流ステップで前記油相及び前記水相を合流させた流体を細孔に流通させる細孔流通ステップと、
を備えた水中油型の分散液の製造方法であって、
前記細孔流通ステップにおける前記細孔を流通した後の前記油相及び前記水相の合流流体の温度が前記合流ステップにおける前記水相と合流する前の前記油相の温度よりも低く、かつ、前記細孔を流通した後の前記油相及び前記水相の合流流体の温度から前記油相の溶解温度を減じた差が5℃以下である、分散液の製造方法。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記細孔を流通した後の前記油相及び前記水相の合流流体の温度から前記油相の溶解温度を減じた差が0℃以下である、請求項1に記載された分散液の製造方法。
【請求項3】
前記細孔を流通した後の前記油相及び前記水相の合流流体の温度から前記油相の溶解温度を減じた差が-5℃以下である、請求項1又は2に記載された分散液の製造方法。
【請求項4】
前記水相と合流する前の前記油相の温度から前記細孔を流通した後の前記油相及び前記水相の合流流体の温度を減じた差が5℃以上である、請求項1~3のいずれかに記載された分散液の製造方法。
【請求項5】
前記水相と合流する前の前記油相の温度から前記細孔を流通した後の前記油相及び前記水相の合流流体の温度を減じた差が5℃以上であり、かつ、前記細孔を流通した後の前記油相及び前記水相の合流流体の温度から前記油相の溶解温度を減じた差が-5℃以下である、請求項1~4のいずれかに記載された分散液の製造方法。
【請求項6】
前記分散液がリン脂質以外の界面活性剤を実質的に含有しない、請求項1~5のいずれかに記載された分散液の製造方法。
【請求項7】
前記非ステロール類の油剤が20℃において液体である液体油を含む、請求項1~6のいずれかに記載された分散液の製造方法。
【請求項8】
前記油相における前記リン脂質の含有量に対する前記ステロール類の含有量の質量比が0.05以上2以下である、請求項1~7のいずれかに記載された分散液の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分散液の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
リン脂質を用いた分散液の製造方法が知られている。例えば、特許文献1には、有機溶媒にリン脂質のレシチンとステロールとを均一に溶解させた溶液から噴霧乾燥等により有機溶媒を除去してレシチンとステロールとを同時に析出させることによりレシチンーステロール複合体を得て、それを水に分散させる分散液の製造方法が開示されている。特許文献2には、リン脂質をエタノールに溶解させた油相と生理食塩水の水相とをマイクロミキサーを用いて混合した後、得られた分散液を生理食塩水で透析してエタノールを除去するナノエマルジョンの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-149194号公報
特表2015-502337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リン脂質を含有する油相が水相に分散した分散液では、保存の過程において、油相の平均粒径が大きくなるという問題がある。特許文献1に開示された方法は、噴霧乾燥させたものを水に分散させるものであり、特許文献2に開示された方法は、ナノエマルションを製造するものの、分散液の保存安定性については考慮されていない。
【0005】
本発明の課題は、リン脂質を含有する油相が水相に分散した保存安定性の優れる分散液を製造することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、リン脂質とステロール類と非ステロール類の油剤とを含有する液体の油相及び水を含有する液体の水相をそれぞれ流動させるとともにそれらを合流させる合流ステップと、前記合流ステップで前記油相及び前記水相を合流させた流体を細孔に流通させる細孔流通ステップとを備えた水中油型の分散液の製造方法であって、前記細孔流通ステップにおける前記細孔を流通した後の前記油相及び前記水相の合流流体の温度が前記合流ステップにおける前記水相と合流する前の前記油相の温度よりも低く、かつ、前記細孔を流通した後の前記油相及び前記水相の合流流体の温度から前記油相の溶解温度を減じた差が5℃以下である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、リン脂質とステロール類と非ステロール類の油剤とを含有する油相及び水を含有する水相を合流させた流体を細孔に流通させ、その剪断力により油相を微細化した後に冷却することにより、リン脂質を含有する油相が水相に分散した保存安定性の優れる分散液を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
マイクロミキサーの断面図である。
マイクロミキサーの変形例の断面図である。
マイクロミキサーの別の変形例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について詳細に説明する。
【0010】
実施形態に係る分散液の製造方法は、水中油型の分散液を製造するものであって、リン脂質とステロール類と非ステロール類の油剤とを含有する液体の油相及び水を含有する液体の水相をそれぞれ流動させるとともにそれらを合流させる合流ステップと、その合流ステップで油相及び水相を合流させた流体を細孔に流通させる細孔流通ステップとを備える。そして、細孔流通ステップにおける細孔を流通した後の油相及び水相の合流流体(つまり、分散液)の温度が合流ステップにおける水相と合流する前の油相の温度よりも低く、かつ、細孔を流通した後の油相及び水相の合流流体(分散液)の温度から油相の溶解温度を減じた差が5℃以下である。
(【0011】以降は省略されています)
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