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公開番号2025082382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023195655
出願日2023-11-17
発明の名称トナー用結着樹脂組成物
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/087 20060101AFI20250522BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】長期保管後も優れた低温定着性を維持することができるトナー用結着樹脂組成物、及び該結着樹脂組成物を含有した静電荷像現像用トナーに関すること。
【解決手段】ポリエステル系樹脂ユニットと付加重合系樹脂ユニットが共有結合を介して結合した非晶性ポリエステル系複合樹脂A及び結晶性ポリエステル樹脂Cを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記付加重合系樹脂ユニットを構成する付加重合系樹脂の酸価が60mgKOH/g以上130mgKOH/g以下であって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがエチレングリコールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物である、トナー用結着樹脂組成物、及び該結着樹脂組成物を含有した静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル系樹脂ユニットと付加重合系樹脂ユニットが共有結合を介して結合した非晶性ポリエステル系複合樹脂A及び結晶性ポリエステル樹脂Cを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記付加重合系樹脂ユニットを構成する付加重合系樹脂の酸価が60mgKOH/g以上130mgKOH/g以下であって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがエチレングリコールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物である、トナー用結着樹脂組成物。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
付加重合系樹脂ユニットが(メタ)アクリル酸由来の構成単位を含む、請求項1記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項3】
非晶性ポリエステル系複合樹脂Aにおける付加重合系樹脂ユニットのポリエステル系樹脂ユニットに対する質量比(付加重合系樹脂ユニット/ポリエステル系樹脂ユニット)が、2/98以上15/85以下である、請求項1又は2記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項4】
非晶性ポリエステル系複合樹脂Aの軟化点が、100℃以上115℃以下である、請求項1~3いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項5】
非晶性ポリエステル系複合樹脂Aの重量平均分子量が、100,000以上700,000以下である、請求項1~4いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項6】
結晶性ポリエステル樹脂Cのカルボン酸成分が、炭素数10以上16以下の脂肪族ジカルボン酸系化合物を含有する、請求項1~5いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項7】
結晶性ポリエステル樹脂Cのカルボン酸成分が、炭素数16以上24以下の脂肪族モノカルボン酸系化合物を含有する、請求項1~6いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1~7いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物を含有する、静電荷像現像用トナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられるトナー用結着樹脂組成物及び該結着樹脂組成物を含有した静電荷像現像用トナーに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真の分野においては、電子写真システムの発展に伴い、高画質化及び高速化に対応した静電荷像現像用トナー(以下、単に「トナー」ともいう)の開発が求められている。例えば、マシンの高速化によって、定着時に記録紙に塗工されたトナーへ加わる熱量が低下するため、トナーにより優れた低温定着性が要求されている。
【0003】
そこで、トナーの低温定着性の向上に有効な結晶性ポリエステル樹脂を非晶性ポリエステル樹脂と組み合わせた結着樹脂が種々検討されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、定着温度域を広げるためには、最低定着温度を下げるとともに、高温オフセット発生温度を上げることも重要であり、結着樹脂として、低温定着性と耐高温オフセット性を兼ね備えた複合樹脂も検討されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-7496号公報
特開2021-107920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、トナー中で非晶性ポリエステル樹脂に相溶した結晶性ポリエステル樹脂は長期保管後に分散径が大きい状態で再結晶化し、非晶性ポリエステル樹脂と非相溶化する。分散径が大きい結晶性ポリエステル樹脂は非晶性ポリエステル樹脂との接触面積が少なく、定着時の熱による非晶性ポリエステル樹脂との再相溶化が困難になるため、長期保管後のトナーは製造直後のトナーに比べ低温定着性が悪化するという課題を有する。
【0007】
本発明は、長期保管後も優れた低温定着性を維持することができるトナー用結着樹脂組成物、及び該結着樹脂組成物を含有した静電荷像現像用トナーに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
〔1〕 ポリエステル系樹脂ユニットと付加重合系樹脂ユニットが共有結合を介して結合した非晶性ポリエステル系複合樹脂A及び結晶性ポリエステル樹脂Cを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記付加重合系樹脂ユニットを構成する付加重合系樹脂の酸価が60mgKOH/g以上130mgKOH/g以下であって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがエチレングリコールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物である、トナー用結着樹脂組成物、並びに
〔2〕 前記〔1〕記載のトナー用結着樹脂組成物を含有する、静電荷像現像用トナー
に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のトナー用結着樹脂組成物は、長期保管後も優れた低温定着性を維持することができるという効果を奏するものである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のトナー用結着樹脂組成物は、付加重合系樹脂ユニットとポリエステル系樹脂ユニットとが共有結合を介して結合した非晶性ポリエステル系複合樹脂Aとアルコール成分としてエチレングリコールを含む結晶性ポリエステル樹脂Cを含有している点に大きな特徴を有する。本発明のトナー用結着樹脂組成物を含有する静電荷像現像用トナーが、長期保管後も優れた低温定着性を維持することができる理由は定かではないが、以下のように推察される。なお、下記メカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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