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公開番号2025094842
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210621
出願日2023-12-13
発明の名称皮膚化粧料組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/73 20060101AFI20250618BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】低湿度環境下では水蒸気バリア性を発現し、高湿度環境下では水蒸気放出性を発現する塗膜を形成することができ、さらに使用感にも優れる皮膚化粧料組成物を提供する。
【解決手段】(A)2質量%水溶液の25℃における粘度が5,000mPa・s以上である、アニオン性ポリマー及びノニオン性ポリマーからなる群から選ばれる1種以上、(B)水膨潤性粘土鉱物及び水膨潤性マイカからなる群から選ばれる1種以上、(C)多価アルコール、及び水を含有する皮膚化粧料組成物であって、前記皮膚化粧料組成物中の前記成分(A)の含有量が0.2質量%超3.0質量%未満であり、前記成分(B)の含有量が0.1質量%超3.0質量%未満である、皮膚化粧料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)2質量%水溶液の25℃における粘度が5,000mPa・s以上である、アニオン性ポリマー及びノニオン性ポリマーからなる群から選ばれる1種以上、(B)水膨潤性粘土鉱物及び水膨潤性マイカからなる群から選ばれる1種以上、(C)多価アルコール、及び水を含有する皮膚化粧料組成物であって、
前記皮膚化粧料組成物中の前記成分(A)の含有量が0.2質量%超3.0質量%未満であり、前記成分(B)の含有量が0.1質量%超3.0質量%未満である、皮膚化粧料組成物。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記成分(B)に対する前記成分(C)の質量比[(C)/(B)]が0.5以上50以下である、請求項1に記載の皮膚化粧料組成物。
【請求項3】
前記皮膚化粧料組成物中の前記成分(C)の含有量が0.5質量%以上30質量%以下である、請求項1又は2に記載の皮膚化粧料組成物。
【請求項4】
前記成分(B)の水膨潤度が20mL/2g以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の皮膚化粧料組成物。
【請求項5】
前記皮膚化粧料組成物中の前記成分(A)の含有量が0.45質量%以上1.9質量%以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の皮膚化粧料組成物。
【請求項6】
前記皮膚化粧料組成物中の前記成分(B)の含有量が0.2質量%以上2.55質量%以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の皮膚化粧料組成物。
【請求項7】
前記成分(B)に対する前記成分(A)及び成分(C)の合計量の質量比[{(A)+(C)}/(B)]が0.3以上100以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載の皮膚化粧料組成物。
【請求項8】
前記成分(C)が(C1)3価以上のアルコール及び(C2)2価アルコールを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の皮膚化粧料組成物。
【請求項9】
前記皮膚化粧料組成物の剤型がクリーム、乳液、ジェル、美容液又は化粧水である、請求項1~8のいずれか1項に記載の皮膚化粧料組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚化粧料組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
乳液、クリーム、ローション、日焼け止め等の、リーブオン型の皮膚化粧料、又は該化粧料に用いることができる組成物が知られている(特許文献1~3参照)。
特許文献1には、所定の乳化剤系、脂質相、気体、ゲル生成剤、有機ヒドロコロイド類、及び油吸収性固体物質を含んでなる自己発泡性および/または泡状の化粧品または皮膚用調剤が、調合中にできるだけ早く発泡できしかもそれにもかかわらず普通の方法で包装し、貯蔵しそして販売するのに充分な高い安定性を有することが開示されている。
特許文献2には、C
12
~C
22
脂肪アルコール、乳化剤、スメクタイトクレーを含む無機剤、ポリマー、及び水をそれぞれ所定量含む、実質上脂肪酸および石鹸を含まない化粧品組成物が、バニシングクリームの感覚的特徴を提供することができる旨記載されている。
特許文献3には、ポリオキシアルキレングリセリルエーテルと、水膨潤性粘土鉱物と、アルギン酸アルキレングリコールエステルを含有することを特徴とする皮膚外用剤が、ベタツキ感が無く、皮膚への十分な保湿効果を示すことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2005-506325号公報
特開2006-241152号公報
特開2013-23456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、過酷な湿度変化により皮膚ダメージが生じることが知られている。例えば低湿度環境下では乾燥によるトラブルが生じ、高湿度環境下では角層のムレ、過膨潤により皮膚が刺激物質に弱くなる。
皮膚の角層は、周囲の環境に応答して皮膚表面からの水分の蒸発又は吸収量を調整し、皮膚を守る働きがある。しかしながら日常生活において、ヒトの皮膚はエアコンの効いた屋内から屋外への移動などに伴い過酷な湿度変化に繰り返し曝されているため、湿度変化に対し角層の機能が応答しきれず、皮膚にダメージが蓄積される懸念がある。
【0005】
そこで、角層のように周囲の環境に応答して皮膚表面の水分量を調整し、低湿度環境、高湿度環境のいずれにおいても皮膚ダメージを抑制できる化粧料技術が望まれている。具体的には、低湿度環境下では水蒸気バリア性を発現して皮膚の保湿性を高め、高湿度環境下では水蒸気放出性を発現して角層からの水蒸気放出を妨げない塗膜を形成できる皮膚化粧料であれば、上記目的を達成できると考えられる。
化粧料分野において疎水性皮膜を形成する技術も知られているが、該技術では皮膚に水蒸気バリア性を付与することはできるものの、湿度に応じて水蒸気バリア性を調整し得るような環境応答性は発現しない。
【0006】
さらに皮膚化粧料組成物としては、使用感が良好であることも重要である。
【0007】
本発明は、低湿度環境下では水蒸気バリア性を発現し、高湿度環境下では水蒸気放出性を発現する塗膜を形成することができ、さらに使用感にも優れる皮膚化粧料組成物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、所定のアニオン性又はノニオン性ポリマー、水膨潤性粘土鉱物及び水膨潤性マイカからなる群から選ばれる1種以上、多価アルコール、及び、水を含有する皮膚化粧料組成物により、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、
(A)2質量%水溶液の25℃における粘度が5,000mPa・s以上である、アニオン性ポリマー及びノニオン性ポリマーからなる群から選ばれる1種以上、(B)水膨潤性粘土鉱物及び水膨潤性マイカからなる群から選ばれる1種以上、(C)多価アルコール、及び水を含有する皮膚化粧料組成物であって、
前記皮膚化粧料組成物中の前記成分(A)の含有量が0.2質量%超3.0質量%未満であり、前記成分(B)の含有量が0.1質量%超3.0質量%未満である皮膚化粧料組成物に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、低湿度環境下では水蒸気バリア性を発現し、高湿度環境下では水蒸気放出性を発現する塗膜を形成することができ、さらに使用感にも優れる皮膚化粧料組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[定義]
本明細書において「成分Xを含有する」とは、成分Xを配合することをも包含する。
本明細書において、低湿度環境下での水蒸気バリア性は相対湿度40%における水蒸気バリア性を、高湿度環境下での水蒸気バリア性は相対湿度80%における水蒸気バリア性をそれぞれ指標とするものとする。本発明では、相対湿度40%における水蒸気バリア性が高い場合に「低湿度環境下で高い水蒸気バリア性を発現している」とみなすことができる。
また、以下の記載において、低湿度環境下では水蒸気バリア性を発現し、高湿度環境下では水蒸気放出性を発現する性質を「環境応答性」と称することがある。本明細書においては、相対湿度40%時の水蒸気バリア性と、相対湿度80%時の水蒸気バリア性との差分が大きいほど環境応答性が高いとみなすことができる。環境応答性は、具体的には実施例に記載の方法で評価することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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