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公開番号2025089183
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023204243
出願日2023-12-01
発明の名称アスファルト改質材
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類C08L 67/00 20060101AFI20250605BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】接着性及び耐水性双方に優れ、安定した高耐久アスファルト舗装の施工を可能とするアスファルト混合物を得るためのアスファルト改質材及びアスファルト混合物の製造方法。
【解決手段】熱可塑性エラストマー(A)及びポリエステル(B)を含むアスファルト改質材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性エラストマー(A)及びポリエステル(B)を含むアスファルト改質材。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
熱可塑性エラストマー(A)及びポリエステル(B)の合計含有量100質量%に対する熱可塑性エラストマー(A)の含有量が5質量%以上40質量%以下である、請求項1に記載のアスファルト改質材。
【請求項3】
固体混合物である、請求項1又は2に記載のアスファルト改質材。
【請求項4】
溶融混合物である、請求項1又は2に記載のアスファルト改質材。
【請求項5】
熱可塑性エラストマー(A)が、ビニル芳香族化合物-共役ジエンブロック共重合体である、請求項1~4のいずれかに記載のアスファルト改質材。
【請求項6】
加熱した骨材と、アスファルトとを混合し骨材及びアスファルトを含む混合物(M1)を得る工程(1a)、及び、
前記混合物(M1)と、熱可塑性エラストマー(A)と、ポリエステル(B)とを混合する工程(2)を含む、アスファルト混合物の製造方法。
【請求項7】
熱可塑性エラストマー(A)及びポリエステル(B)の合計配合量100質量%に対する熱可塑性エラストマー(A)の配合量が5質量%以上40質量%以下である、請求項6に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項8】
熱可塑性エラストマー(A)と、ポリエステル(B)とを混合し熱可塑性エラストマー(A)及びポリエステル(B)を含む混合物(M2)を得る工程(1b)を更に含み、
前記工程(2)が前記混合物(M1)と、前記混合物(M2)とを混合する工程(2’)である、請求項6又は7に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項9】
熱可塑性エラストマー(A)が、ビニル芳香族化合物-共役ジエンブロック共重合体である、請求項6~8のいずれかに記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項10】
アスファルトが、熱可塑性エラストマーを含有するポリマー改質アスファルトである、請求項6~9のいずれかに記載のアスファルト混合物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト改質材及びアスファルト混合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
自動車道や駐車場、貨物ヤード、歩道等の舗装には、敷設が比較的容易であり、舗装作業開始から交通開始までの時間が短くてすむことから、アスファルト混合物を用いるアスファルト舗装が行われている。このアスファルト舗装は、骨材をアスファルトで結合したアスファルト混合物によって舗装面が形成されているので、舗装材は良好な硬度や耐久性を有している。
しかしながら、アスファルト舗装面は、長期使用によって劣化し、舗装の補修を行う必要が生じる。舗装の補修を行うことにより、維持費用が増大するとともに、自動車の交通に大きな影響を与える結果となっていた。
【0003】
特許文献1には、乾燥後の耐久性に優れるアスファルト組成物として、アスファルト、熱可塑性エラストマー及びポリエステルをそれぞれ所定量含有してなり、前記ポリエステルが、所定の軟化点、及び所定のガラス転移点を有する、アスファルト組成物が開示されている。
特許文献2には、プレミックス方式の改質アスファルト、高粘度改質アスファルトなどのバインダー性状を、さらに改良したアスファルト組成物および該アスファルト組成物を用いたアスファルト混合物およびその製造方法として、所定量のビニル芳香族炭化水素・共役ジエンブロック共重合体を所定量の重質油によるものと所定量の芳香族系炭化水素樹脂によるもので一定の処理を施したものからなるアスファルト改質材を、既存の改質アスファルトおよび高粘度改質アスファルトに添加することを特徴とするアスファルト組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-019325号公報
特開2001-019852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポリエステルによりアスファルトを改質すると、アスファルト舗装の優れた耐水性が達成できることが知られている。しかし、優れた耐水性と優れた接着力の両立は困難であった。アスファルト舗装の施工過程において、特に外気と接する舗装表面および端部のアスファルト混合物は冷えやすく、それにより接着力の低下が生じ、該部分は骨材飛散(石飛び)が起きやすくなる。骨材飛散が発生した箇所は水が浸透しやすくなり、更に骨材飛散が広がっていくこととなる。ポリエステルを添加したアスファルト混合物においても、舗装作業がスムーズにいかず混合物の温度が顕著に低下した場合に接着性が低下する傾向にあった。
このような接着力の不足は、アスファルト舗装の初期欠陥及び耐水性低下の原因となり得るため、舗装施工時の気候や段取り等による温度低下に左右されず安定した施工を可能とするためにも、アスファルト混合物に優れた耐水性及び優れた接着性の双方を付与できる技術が望まれていた。
【0006】
引用文献1に記載の技術においては、所定の軟化点を有するポリエステルを適用することで、極めて耐水性に優れたアスファルト舗装を提供できる。しかしながら、作業過程においてアスファルト混合物の温度が顕著に低下する場合があり、アスファルト混合物どうしの接着力に関しては改善の余地があった。
引用文献2に記載の技術においては、ビニル芳香族炭化水素・共役ジエンブロック共重合体を重質油と芳香族系炭化水素樹脂により処理した組成物を適用することで、アスファルト混合物の粘着性を向上し骨材飛散を抑制することが可能となる。一方で、舗装体としての耐水性に関しては十分ではなく、更なる改良が必要である。
【0007】
本発明は、接着性及び耐水性双方に優れ、安定した高耐久アスファルト舗装の施工を可能とするアスファルト混合物を得るためのアスファルト改質材及びアスファルト混合物の製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の[1]~[2]に関する。
[1] 熱可塑性エラストマー(A)及びポリエステル(B)を含むアスファルト改質材。
[2] 加熱した骨材と、アスファルトとを混合し骨材及びアスファルトを含む混合物(M1)を得る工程(1a)、及び、
前記混合物(M1)と、熱可塑性エラストマー(A)と、ポリエステル(B)とを混合する工程(2)を含む、アスファルト混合物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、接着性及び耐水性双方に優れ、安定した高耐久アスファルト舗装の施工を可能とするアスファルト混合物を得るためのアスファルト改質材及びアスファルト混合物の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[アスファルト改質材]
本発明のアスファルト改質材は、熱可塑性エラストマー(A)及びポリエステル(B)を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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