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公開番号
2025112878
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024007397
出願日
2024-01-22
発明の名称
ウイルス不活化剤
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A01N
31/08 20060101AFI20250725BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】環境中に存在するウイルスの不活化を可能とするウイルス不活化剤を提供する。
【解決手段】次の成分(A)及び(B)を組み合わせてなるウイルス不活化剤;
(A)チモール、
(B)下記式(b1)で示されるセドロールのエステル、下記式(b2)で示されるβ-カリオフィレンアルコールのエステル、下記式(b3)で示されるシトロネロールのエステル、trans-2-ウンデセナール及びインターレーベンアルデヒドから選ばれる1種以上。
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〔式中、R
1
、R
2
、R
3
は、それぞれ炭素数1~4の直鎖若しくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)及び(B)を組み合わせてなるウイルス不活化剤;
(A)チモール、
(B)下記式(b1)で示されるセドロールのエステル、下記式(b2)で示されるβ-カリオフィレンアルコールのエステル、下記式(b3)で示されるシトロネロールのエステル、trans-2-ウンデセナール及びインターレーベンアルデヒドから選ばれる1種以上。
TIFF
2025112878000007.tif
43
170
〔式中、R
1
、R
2
、R
3
は、それぞれ炭素数1~4の直鎖若しくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
次の成分(A)及び(B)を含有する抗ウイルス組成物;
(A)チモール、
(B)下記式(b1)で示されるセドロールのエステル、下記式(b2)で示されるβ-カリオフィレンアルコールのエステル、下記式(b3)で示されるシトロネロールのエステル、trans-2-ウンデセナール及びインターレーベンアルデヒドから選ばれる1種以上。
TIFF
2025112878000008.tif
43
170
〔式中、R
1
、R
2
、R
3
は、それぞれ炭素数1~4の直鎖若しくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
【請求項3】
ウイルスがエンベロープを有するRNAウイルスである、請求項1記載のウイルス不活化剤、又は請求項2記載の抗ウイルス組成物。
【請求項4】
ウイルスがインフルエンザウイルス又はコロナウイルスである、請求項1記載のウイルス不活化剤、又は請求項2記載の抗ウイルス組成物。
【請求項5】
成分(B)が前記式(b1)で示されるセドロールのエステル、前記式(b2)で示されるβ-カリオフィレンアルコールのエステル及び前記式(b3)で示されるシトロネロールのエステルから選ばれる1種以上である、請求項1記載のウイルス不活化剤、又は請求項2に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項6】
成分(B)が前記式(b1)で示されるセドロールのエステル、前記式(b2)で示されるβ-カリオフィレンアルコールのエステル及び前記式(b3)で示されるシトロネロールのエステルから選ばれる1種以上である、請求項3又は4に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項7】
成分(B)がセドリルアセテート、カリオフィレンアセテート及びシトロネリルブチレートから選ばれる1種以上である、請求項1記載のウイルス不活化剤、又は請求項2に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項8】
成分(B)がセドリルアセテート、カリオフィレンアセテート及びシトロネリルブチレートから選ばれる1種以上である、請求項3又は4に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項9】
次の成分(A)及び成分(B)、又はこれらを含有する組成物をウイルス汚染が懸念される対象に適用する、ウイルス不活化方法;
(A)チモール、
(B)下記式(b1)で示されるセドロールのエステル、下記式(b2)で示されるβ-カリオフィレンアルコールのエステル、下記式(b3)で示されるシトロネロールのエステル、trans-2-ウンデセナール及びインターレーベンアルデヒドから選ばれる1種以上。
TIFF
2025112878000009.tif
43
170
〔式中、R
1
、R
2
、R
3
は、それぞれ炭素数1~4の直鎖若しくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウイルスを不活化するウイルス不活化剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ウイルス感染症は、感冒症状を始め、肺炎、肝炎、脳炎等の重篤な症状を引き起こす疾患であり、人類にとって永遠の脅威となっている。近年では、インフルエンザウイルスが世界的に猛威を振るい、時には、抗原性が変化した新型インフルエンザの発現によってパンデミックを起こす場合もある。また、2019年には、SARSコロナウイルス-2(SARS-CoV-2)が出現し、パンデミックを引き起こして、生命や健康のみならず、経済活動、社会機能にまで影響を及ぼしている。
【0003】
このような事態に対応するために、ワクチンや抗ウイルス剤の開発があるが、ワクチンや治療薬の開発には時間が掛かり、また必ずしも成功するとは言えない。
ウイルスは、感染者によって生活空間へ持ち込まれた場合に、患者から直接、あるいは衣服、各種器具・部材、壁やエアコン等の設備を含む環境を介して、感染が拡大する。したがって、ウイルスが付着し得る手指、衣服、各種器具・部材を洗浄・消毒することによる除ウイルスやウイルス不活化を図ることや、生活空間に飛沫したウイルス及びエアロゾルとして空間中に漂うウイルスを不活化することが感染拡大を防ぐために有効であると考えられている。
【0004】
従来、エタノール、次亜塩素酸ソーダ、二酸化塩素、グルタルアルデヒド等が、ウイルスを不活化することを目的として使用されている。しかし、これら一般的な消毒剤は、粘膜や皮膚への刺激性が高いため、安全上の問題から使用用途が限られる。また、空間に存在するウイルスを化学的に不活化する方法として、二酸化塩素を散布することも考案されているが、その効果は確かなものではない。
【0005】
精油やそれに含まれる香気成分は、香料として化粧品を始め、様々な製品に配合されるが、特定の生理作用を発揮する精油や化合物があることもよく知られている。抗ウイルス活性を有する精油や化合物としては、例えばチモールには、ヒト及びサル免疫不全ウイルスと標的細胞との結合を阻害する作用があること(非特許文献1)が報告されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
S. Mediouni,et al., Journal of Virology Volume 94 Issue 15(2020):e00147-20
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、環境中に存在するウイルスの不活化をより効果的に可能とする、ウイルス不活化剤を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、チモールを含む特定の化合物の組み合わせにインフルエンザウイルスを効果的に不活化する作用があり、これらがウイルス不活化剤として有用であることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の1)~3)に係るものである。
1)次の成分(A)及び(B)を組み合わせてなるウイルス不活化剤;
(A)チモール、
(B)下記式(b1)で示されるセドロールのエステル、下記式(b2)で示されるβ-カリオフィレンアルコールのエステル、下記式(b3)で示されるシトロネロールのエステル、trans-2-ウンデセナール及びインターレーベンアルデヒドから選ばれる1種以上。
2)次の成分(A)及び(B)を含有する抗ウイルス組成物;
(A)チモール、
(B)下記式(b1)で示されるセドロールのエステル、下記式(b2)で示されるβ-カリオフィレンアルコールのエステル、下記式(b3)で示されるシトロネロールのエステル、trans-2-ウンデセナール及びインターレーベンアルデヒドから選ばれる1種以上。
3)次の成分(A)及び(B)、又はこれらを含有する組成物をウイルス汚染が懸念される対象に適用する、ウイルス不活化方法;
(A)チモール、
(B)下記式(b1)で示されるセドロールのエステル、下記式(b2)で示されるβ-カリオフィレンアルコールのエステル、下記式(b3)で示されるシトロネロールのエステル、trans-2-ウンデセナール及びインターレーベンアルデヒドから選ばれる1種以上。
【0010】
TIFF
2025112878000001.tif
44
170
〔式中、R
1
、R
2
、R
3
は、それぞれ炭素数1~4の直鎖若しくは分岐のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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