特許ウォッチ

公開番号2025105572
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2024230294
出願日2024-12-26
発明の名称知覚過敏軽減剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/44 20060101AFI20250703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】見かけ上健康肌である知覚過敏タイプの敏感肌に対し、その程度を軽減・緩和する皮膚の知覚過敏軽減剤を提供する。
【解決手段】(A)γ-アミノ-β-ヒドロキシ酪酸を有効成分とする皮膚の知覚過敏軽減剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）γ－アミノ－β－ヒドロキシ酪酸を有効成分とする皮膚の知覚過敏軽減剤。
続きを表示（約 100 文字）【請求項２】
成分（Ａ）の含有量が、０．００５～２質量％である請求項１記載の知覚過敏軽減剤。
【請求項３】
さらに、（Ｂ）多価アルコールを含有する請求項１又は２記載の知覚過敏軽減剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、知覚過敏軽減剤に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、敏感肌という言葉が一般的に使われるようになり、女性雑誌等にも多く取り上げられている。
敏感肌と自覚している人に症状を聞いてみると、その症状について、具体的には、「化粧品使用時にむずむずする」、「ひりひりしみる」、「ニキビ・吹き出物が出やすい」、「弱い刺激ですぐに赤くなる」などが挙げられている。
敏感肌と自覚している人を解析すると、例えば、Ｉ.表皮バリアが崩壊したタイプ、II.炎症タイプ、III.見かけ上健康肌である知覚過敏タイプの３タイプに分類される。
この３タイプについて、敏感肌を改善して健康な肌を取り戻すためには、それぞれのタイプに適切なケアが必要と考えられた。その理由としては、それぞれのタイプごとに敏感肌の原因が異なるためである。
３タイプのうち、Ｉは、表皮脂質合成活性化効果を持つナイアシンアミドなどを使うことでバリア機能が改善し、刺激に対する耐性も向上することが分かった。しかし、II、IIIに対しては、敏感肌の原因がＩと異なるためその方法では改善が見られなかった。II、IIIに対しては、例えば、過去の予備的な実験では、ＮＧＦ（神経成長因子）抑制効果を有する植物由来成分によるトリートメントを行えば知覚過敏が緩和する傾向が認められることがわかったが、まだ検討の余地があった（非特許文献１）。
【０００３】
一方、γ-アミノ-β-ヒドロキシ酪酸は、化粧料等に配合して用いられ、皮膚老化防止効果、美白効果を有することが知られている（例えば、特許文献１～３）。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００４】
横田朋宏、「皮膚生理パラメーター解析による敏感肌タイプ分類」、日本香粧品学会誌、Vol.29，No.1，p.44-19（2005）
【特許文献】
【０００５】
特開昭６２－２５５４０５号公報
特開昭６３－１０７０８号公報
特開２００３－２４６７０９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
敏感肌のうち、特に、見かけ上健康肌である知覚過敏タイプの敏感肌に対し、その程度を軽減・緩和する外用剤が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明者は、γ－アミノ－β－ヒドロキシ酪酸が、見かけ上健康肌である知覚過敏タイプの敏感肌に対し、その程度を軽減・緩和する効果を有し、γ－アミノ－β－ヒドロキシ酪酸が、皮膚の知覚過敏軽減剤として有用であることを見出し、本発明を完成した。
【０００８】
本発明は、（Ａ）γ－アミノ－β－ヒドロキシ酪酸を有効成分とする皮膚の知覚過敏軽減剤に関する。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の知覚過敏軽減剤は、見かけ上健康肌である知覚過敏タイプの敏感肌に対し、その程度を軽減・緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
実施例２において、各化粧水の連用開始前、連用４週間及び６週間後における、電気刺激閾値（ＣＰＴ値）を示す図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許