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公開番号2025082298
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2024199135
出願日2024-11-14
発明の名称加熱殺菌済容器詰飲料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A23L 2/56 20060101AFI20250521BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】高濃度のクロロゲン酸類と風味剤を含有する加熱殺菌済容器詰飲料であって、風味剤本来の香りが感じられる飲料の提供。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C);
(A)クロロゲン酸類 0.01~1.5質量%
(B)風味剤
(C)エタノール 0.3質量%以下
を含有し、成分(A)と成分(C)の質量比[(C)/(A)]が0.1~3である、加熱殺菌済容器詰飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)及び(C);
(A)クロロゲン酸類 0.01~1.5質量%
(B)風味剤
(C)エタノール 0.3質量%以下
を含有し、成分(A)と成分(C)の質量比[(C)/(A)]が0.1~3である、加熱殺菌済容器詰飲料。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
成分(C)の含有量が0.005~0.3質量%である請求項1記載の加熱殺菌済容器詰飲料。
【請求項3】
成分(B)が0.5~500質量ppmである請求項1記載の加熱殺菌済容器詰飲料。
【請求項4】
成分(B)がモノテルペン炭化水素類、ケトン類及びエステル類から選ばれる1種又は2種以上である請求項1~3のいずれか1項記載の加熱殺菌済容器詰飲料。
【請求項5】
20℃におけるpHが2.5~7.0である請求項1~3のいずれか1項記載の加熱殺菌済容器詰飲料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱殺菌済容器詰飲料に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
クロロゲン酸類は、生コーヒー豆に見出されるポリフェノールの一種であり、抗酸化作用や血圧降下作用、内臓脂肪低減作用等の生理作用を有することが報告されている(例えば、特許文献1及び2)。
【0003】
クロロゲン酸類を含有する飲料はより多くのクロロゲン酸類を継続して摂取し、その生理的効果を享受するのに好適な形態である。これまでに、例えば、クロロゲン酸類が安定化されたクロロゲン酸類含有飲料として、クロロゲン酸類中の5-カフェオイルキナ酸に対して微量のエタノールを添加したクロロゲン酸類含有飲料(特許文献3)、コーヒー特有のロースト感、スイート感、酸味感等の嗜好性が高く、特異的な異臭・異味のマスキングに効果等があるコーヒーフレーバー組成物及びこれを含有するコーヒー飲料として、炭化水素類等の香料を、焙煎コーヒー豆から抽出したコーヒーエキスに配合したコーヒーフレーバー組成物及びこれをさらにコーヒーエキスと混合したコーヒー飲料(特許文献4)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-87977号公報
特開2008-88187号公報
特開2014-124102号公報
特開2006-20526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
飲料には、香料等の風味剤が飲料に良好な風味を与え、また高めるために添加される場合がある。しかしながら、本発明者らは、製品の衛生性を確保・維持するため、高濃度のクロロゲン酸類と風味剤を含有する飲料を加熱殺菌すると、飲用した際に風味剤本来の香りが感じられ難くなるという課題が存在することを見い出した。
よって、本発明は、高濃度のクロロゲン酸類と風味剤を含有する加熱殺菌済容器詰飲料であって、風味剤本来の香りが感じられる飲料を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討したところ、エタノールを、クロロゲン酸類に対して特定の量比で含有させることで、加熱殺菌済であっても風味剤本来の香りを感じる容器詰飲料が得られることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C);
(A)クロロゲン酸類 0.01~1.5質量%
(B)風味剤
(C)エタノール 0.3質量%以下
を含有し、成分(A)と成分(C)の質量比[(C)/(A)]が0.1~3である、加熱殺菌済容器詰飲料を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、飲用した際に風味剤本来の香りが感じられ、かつクロロゲン酸類の有益な生理機能を享受できる加熱殺菌済容器詰飲料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の加熱殺菌済容器詰飲料(以下、「容器詰飲料」と記載することがある)は、成分(A)としてクロロゲン酸類を含有する。ここで、本明細書において「クロロゲン酸類」とは、3-カフェオイルキナ酸、4-カフェオイルキナ酸及び5-カフェオイルキナ酸のモノカフェオイルキナ酸と、3-フェルラキナ酸、4-フェルラキナ酸及び5-フェルラキナ酸のモノフェルラキナ酸と、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸及び4,5-ジカフェオイルキナ酸のジカフェオイルキナ酸を併せての総称である。本発明においては上記9種のうち少なくとも1種を含有すればよい。なお、成分(A)は、塩や水和物の形態であってもよい。塩としては生理学的に許容されるものであれば特に限定されないが、例えば、アルカリ金属塩を挙げることができる。
【0010】
成分(A)としては、市販の試薬を用いてもよいが、成分(A)を豊富に含む植物の抽出物を使用することもできる。なお、成分(A)として植物抽出物を用いる場合、植物抽出物の抽出方法及び抽出条件は特に限定されず、公知の方法を採用することができる。
植物としては、成分(A)が含まれていれば特に限定されないが、例えば、ヒマワリ種子、リンゴ未熟果、コーヒー豆、シモン葉、マツ科植物の球果、マツ科植物の種子殻、サトウキビ、南天の葉、ゴボウ、ナスの皮、ウメの果実、フキタンポポ、ブドウ科植物等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、クロロゲン酸類含量等の観点から、コーヒー豆が好ましい。コーヒー豆は、成分(A)の生理効果を増強させる観点から、生コーヒー豆及び浅焙煎コーヒー豆から選択される1以上が好ましく、生コーヒー豆が更に好ましい。ここで、本明細書において「浅焙煎コーヒー豆」とは、L値が30以上60以下の焙煎コーヒー豆を指し、浅焙煎コーヒー豆のL値は、成分(A)の生理効果を増強させる観点から、好ましくは32以上であり、より好ましくは34以上であり、更に好ましくは36以上であり、より更に好ましくは38以上であり、より更に好ましくは40以上である。なお、コーヒー豆の豆種及び産地は、特に限定されない。また、本明細書において「L値」とは、黒をL値0とし、また 白をL値100として、焙煎コーヒー豆の明度を色差計で測定したものである。
(【0011】以降は省略されています)

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