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公開番号
2025082304
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-28
出願番号
2024199573
出願日
2024-11-15
発明の名称
水硬性組成物用被膜養生剤
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C04B
40/04 20060101AFI20250521BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】経時による水分損失を抑制できる水硬性組成物用被膜養生剤の提供。
【解決手段】(A)ポリアルキレングリコールに由来する構成単位を含むポリエステルを含む水硬性組成物用被膜養生剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ポリアルキレングリコールに由来する構成単位を含むポリエステル〔以下(A)成分〕を含む水硬性組成物用被膜養生剤。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
(A)成分の酸価が、18mgKOH/g以下である、請求項1に記載の水硬性組成物用被膜養生剤。
【請求項3】
(A)成分の含有量が、10質量%以上60質量%以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用被膜養生剤。
【請求項4】
(A)成分の全構成単位中、ポリアルキレングリコールに由来する構成単位の割合が1モル%以上30モル%以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用被膜養生剤。
【請求項5】
更に、(B)熱可塑性樹脂〔以下(B)成分〕((A)成分を除く)を含む、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用被膜養生剤。
【請求項6】
(B)成分が、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、スチレン-アクリル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン-酢酸ビニル共重合体、スチレン-ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、及び天然ゴムから選択される1種以上である、請求項5に記載の水硬性組成物用被膜養生剤。
【請求項7】
(A)成分と(B)成分の合計含有量が、20質量%以上60質量%以下である、請求項5に記載の水硬性組成物用被膜養生剤。
【請求項8】
(B)成分の含有量と(A)成分の含有量の質量比〔(B)/(A)〕が、0.3以上5以下である、請求項5に記載の水硬性組成物用被膜養生剤。
【請求項9】
水硬性粉体及び水を含有する水硬性組成物の養生方法であって、
(A)ポリアルキレングリコールに由来する構成単位を含むポリエステル〔以下(A)成分〕、及び水を含む処理液を前記水硬性組成物の表面に適用した後、前記水硬性組成物を養生する、養生方法。
【請求項10】
前記水硬性組成物の表面に対して、前記水硬性組成物の調製時に水硬性粉体と練り水が最初に接触した時点から60分以内に前記処理液を適用する、請求項9に記載の水硬性組成物の養生方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物用被膜養生剤、及びそれを用いた養生方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
セメントコンクリート舗装における養生方法としては、一般に散水養生、マット養生、被膜養生等が挙げられる。これら養生には、舗装表面からの水分蒸発に起因する乾燥収縮ひび割れや表面強度の低下を防ぐ役割がある。しかしながら、水分の蒸発具合に合わせて繰り返し行う必要のある散水養生、舗装表面を覆うために大量のマットが必要となり強風の現場では取り扱いにリスクのあるマット養生はいずれも煩雑な作業となる問題があった。このような作業を軽減するため、被膜養生すなわち舗装面に塗膜を形成することで、舗装面の水分保持を実現する被膜養生剤の開発が進められている。
【0003】
特許文献1には、コンクリートの養生時において初期乾燥を防止するための被膜養生剤であって、打設したコンクリートの所定硬化期間後の露出表面であって、型枠脱型後の表面に塗布される、水分散系ポリエステルを主成分とする材料である被膜養生剤が開示されている。特許文献2には、セメント系材料が硬化する前に塗布又は散布する被覆養生剤であって、ポリマーエマルション及びリチウム塩を含むことを特徴とする、セメント系材料の被膜養生剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014- 28729号公報
特開2006-248868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水硬性組成物用の被膜養生剤には、セメント材料が所定の強度に到達するまでの期間で優れた水分保持効果を発揮することが求められる。例えばセメントコンクリート舗装では、1週間程度に渡って高い水分保持性を有する被膜養生剤が求められ、長期間の水分保持性の観点において従来の被膜養生剤には改善の余地があった。
【0006】
本発明は、水硬性組成物を養生する際に、長期にわたって経時による水分損失を抑制できる、水硬性組成物用被膜養生剤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一つの実施形態において、(A)ポリアルキレングリコールに由来する構成単位を含むポリエステル〔以下(A)成分〕を含む水硬性組成物用被膜養生剤を提供する。
【0008】
また、別の一つの実施形態において、水硬性粉体及び水を含有する水硬性組成物の養生方法であって、(A)ポリアルキレングリコールに由来する構成単位を含むポリエステル〔以下(A)成分〕、及び水を含む処理液を、水硬性組成物表面に適用した後、前記水硬性組成物を養生する、養生方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の水硬性組成物用被膜養生剤は、水硬性組成物を養生する際に、経時による水分損失を抑制することができる。その結果として、従来の散水養生やマット養生と比べて養生作業を省力化できるとともに、表面ひび割れ抑制効果を奏することが期待される。また、本発明の水硬性組成物用被膜養生剤は、水硬性組成物表面に浮き水がある状態で適用することができ、被膜養生剤を適用するタイミングの汎用性にも優れることから、作業性の短縮が期待される。
【0010】
本発明の効果が得られる機構は定かではないが、以下のように考えられる。
本発明におけるポリエステルは、その分子構造の骨格中にポリアルキレングリコールに由来する構成単位がユニットとして存在し、更に前記構成単位はある程度の長さをもつポリアルキレングリコールに由来するため、水中での安定性に優れる。そのため、本発明におけるポリエステルは均一かつ微細な粒子として水中に存在でき、かつ水硬性組成物由来の金属イオン等に対する安定性に優れているため、水硬性組成物材料の表面と接触しても凝集等の状態変化を起こしにくい。したがって、水硬性組成物材料の表面に塗布した際に、水硬性組成物材料の表面に均一なポリマー被膜を形成できると考えられる。さらに分子構造の観点において、主鎖に極性の高いエステル構造を有しているためセメントや骨材への接着性が強くなり、セメントを含有する水硬性組成物の表面に隙間の無い密実な被膜を形成することが可能と考えられる。結果として、均一かつ密実なポリマー被膜によって水分の蒸発経路が高度に遮断されたため、セメントを含有する水硬性組成物からの水分蒸発を長期に渡って抑制できたと考えられる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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