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公開番号
2025136652
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024035377
出願日
2024-03-07
発明の名称
吸収性物品用不織布
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
A61F
13/511 20060101AFI20250911BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】高レベルのドライ性を長期間安定的に発揮し得る吸収性物品用不織布を提供すること。
【解決手段】本発明の吸収性物品用不織布は、構成繊維の表面に繊維処理剤が付着したものである。前記繊維処理剤は、下記(1)~(4)を満たす化合物Aを含有する。前記繊維処理剤の吸熱量が1.1mJ/mg以上60mJ/mg以下である。(1)表面張力が50mN/mの液体に対する拡張係数が0mN/m超50mN/m以下である。(2)水溶解度が0g以上0.025g以下である。(3)表面張力が50mN/mの液体に対する界面張力が20mN/m以下である。(4)融点が40℃未満である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
構成繊維の表面に繊維処理剤が付着した吸収性物品用不織布であって、
前記繊維処理剤は、下記(1)~(4)を満たす化合物Aを含有し、
前記繊維処理剤の吸熱量が1.1mJ/mg以上60mJ/mg以下である、吸収性物品用不織布。
(1)表面張力が50mN/mの液体に対する拡張係数が0mN/m超50mN/m以下である。
(2)水溶解度が0g以上0.025g以下である。
(3)表面張力が50mN/mの液体に対する界面張力が20mN/m以下である。
(4)融点が40℃未満である。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記繊維処理剤の塑性変形率が60%以上である、請求項1に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項3】
前記繊維処理剤における前記化合物Aの含有量が75.0質量%以上99.9質量%以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項4】
前記繊維処理剤は更に、融点が40℃以上の化合物Bを含有する、請求項1又は2に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項5】
前記化合物Bの吸熱量が10mJ/mg以上350mJ/mg以下である、請求項4に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項6】
前記化合物Bの硬度が10以上である、請求項4に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項7】
前記繊維処理剤における前記化合物Bの含有量が0.1質量%以上25質量%以下である、請求項4に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項8】
前記繊維処理剤における前記化合物Aと前記化合物Bとの含有質量比が、化合物A/化合物Bとして、3以上1000以下である、請求項4に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項9】
前記構成繊維として熱可塑性繊維を含み、
前記吸収性物品用不織布の少なくとも片面に、複数の凸部と、複数の該凸部の間に位置する凹部とが形成されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項10】
前記繊維処理剤の含有量が0.1質量%以上である、請求項1又は2に記載の吸収性物品用不織布。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維の改質を目的として使用される繊維処理剤を用いた吸収性物品用不織布に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
本出願人は先に、特許文献1において、液膜開裂剤の改良技術を提案した。特許文献1に記載の液膜開裂剤は、不織布の構成繊維どうしの間又は構成繊維の表面における液膜の形成を阻害する剤であり、これを含有する不織布は、表面に液体が残るいわゆる液残りが生じ難くドライ性に優れ、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等の吸収性物品の表面シートとして好適である。
【0003】
また、吸収性物品においては、吸収性物品の構成部材との摩擦、着用者の排泄物との接触等が原因で、着用者の皮膚に擦過傷、かぶれ、かゆみ等のトラブルが発生する場合がある。このような皮膚トラブルを防止するために従来、吸収性物品における着用者の肌と接触する構成部材に、ワセリン、クリーム、ローション等の各種の剤を付与することが行われている。例えば特許文献2、3には、吸収性物品における表面シートの肌対向面(吸収性物品の着用者の肌に向けられる面)にローションを付与することが記載されている。
特許文献2に記載のローションは、特定の液体ポリオールポリエステルエモリエント剤と、該エモリエント剤を前記表面シートに固定する固定化剤とを含有するもので、吸収性物品の着用中に該表面シートから着用者の皮膚に移行して、皮膚への排泄物の粘着を減少させるとともに、皮膚の柔軟性を向上させるとされている。
特許文献3に記載のローションは、皮膚軟化剤と、ワックスと、ポリオレフィン樹脂等の増粘剤とを含有するもので、潤滑剤としての機能を果たし、吸収性物品の構成部材に起因する擦過傷を抑制するとともに、前記表面シートから皮膚に移行して皮膚の健康維持を促進するとされている。
【0004】
特許文献2、3に記載のローションのように、固定化剤又は増粘剤を用いてローションを不動化又は高粘度化することで、表面シートの肌対向面にローションコーティングを形成すると、そのローションコーティングから有効成分が放出されにくいという問題がある。また、吸収性物品の着用中は表面シートの肌対向面に体圧等の圧力が作用するため、その圧力によってローションコーティングが吸収性物品の内部に移動してしまい、ローションコーティングから放出された有効成分が着用者の肌に作用できないという問題もある。このような問題を解決し得る技術として、特許文献4には、吸収性物品における表面シートの肌対向面に、ゲルローションを有する複数のゲル領域と、ゲルローションを有しない非ゲル領域とを設けることが記載されている。前記ゲルローションは、ゲル化剤としてのスチレン系エラストマーと、ローションとしての炭化水素とを含む。前記スチレン系エラストマーは、ポリスチレンブロック等のハードセグメントと、ポリオレフィンブロック等のソフトセグメントを有するものが好ましく、前記炭化水素はパラフィン系炭化水素が好ましいとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-117981号公報
特表平11-510416号公報
特開2002-541982号公報
国際公開第2015/186376号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の液膜開裂剤は、不織布のドライ性の向上に有効であるものの、そのドライ性の経時耐性の点で改善の余地があった。すなわち例えば、構成繊維の表面に特許文献1に記載の液膜開裂剤が付着した不織布を、吸収性物品の表面シートとして使用した場合、該不織布のドライ性が時間の経過とともに低下する場合があった。特許文献2~4には、このような液膜開裂剤によるドライ性の経時劣化の課題は記載されていない。高レベルのドライ性を長期間安定的に発揮し得る吸収性物品用不織布は未だ提供されていない。
【0007】
本発明の課題は、高レベルのドライ性を長期間安定的に発揮し得る吸収性物品用不織布を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、構成繊維の表面に繊維処理剤が付着した吸収性物品用不織布であって、前記繊維処理剤は、下記(1)~(4)の少なくとも1つを満たす化合物Aを含有する、吸収性物品用不織布である。
(1)表面張力が50mN/mの液体に対する拡張係数が0mN/m超50mN/m以下である。
(2)水溶解度が0g以上0.025g以下である。
(3)表面張力が50mN/mの液体に対する界面張力が20mN/m以下である。
(4)融点が40℃未満である。
本発明の吸収性物品用不織布の一実施形態では、前記化合物Aは、前記(1)~(4)のすべてを満たすことが好ましい。
本発明の吸収性物品用不織布の一実施形態では、前記繊維処理剤の吸熱量が1.1mJ/mg以上60mJ/mg以下であることが好ましい。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の吸収性物品用不織布は、高レベルのドライ性を長期間安定的に発揮することができ、例えば、吸収性物品における表面シートのような、吸収性物品の着用者の肌と直接接触し得る部材として用いた場合には、優れたドライ感が安定的に得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、不織布の繊維間の隙間に形成された液膜を示す模式図である。
図2は、本発明で用いる繊維処理剤による液膜の開裂過程の説明図であり、(A1)~(A4)は開裂されていく液膜の模式的な側面図、(B1)~(B4)は同液膜の上方からの模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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