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公開番号2025079740
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192623
出願日2023-11-10
発明の名称吸収性物品用不織布
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所,弁理士法人クオリオ,個人,個人,個人,個人
主分類A61F 13/511 20060101AFI20250515BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】耐圧性とクッション性の伴う柔らかさとを共に向上させ、液吸収性に優れたものとすることが可能な吸収性物品用不織布を提供する。
【解決手段】厚み方向に積層された第1繊維層、第2繊維層及び第3繊維層を有し、繊維同士の交差部における繊維融着部を含む吸収性物品用不織布であって、前記第1繊維層と前記第2繊維層、及び、前記第2繊維層と前記第3繊維層とは、それぞれ互いの繊維同士の前記繊維融着部によって一体化され、前記第2繊維層は、複数の凸部と、隣り合う凸部間に設けられた底部とを備えた凹凸構造を有し、前記複数の凸部それぞれは、頂部と、該頂部を支持する壁部とを備え、前記壁部は、前記不織布の平面方向に対して垂直に延在し、前記第2繊維層の前記頂部がある側に前記第1繊維層を有し、前記第2繊維層の前記底部がある側に前記第3繊維層を有する、吸収性物品用不織布。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
厚み方向に積層された第1繊維層、第2繊維層及び第3繊維層を有し、繊維同士の交差部における繊維融着部を含む吸収性物品用不織布であって、
前記第1繊維層と前記第2繊維層、及び、前記第2繊維層と前記第3繊維層とは、それぞれ互いの繊維同士の前記繊維融着部によって一体化され、
前記第2繊維層は、複数の凸部と、隣り合う凸部間に設けられた底部とを備えた凹凸構造を有し、前記複数の凸部それぞれは、頂部と、該頂部を支持する壁部とを備え、前記壁部は、前記不織布の平面方向に対して垂直に延在し、
前記第2繊維層の前記頂部がある側に前記第1繊維層を有し、前記第2繊維層の前記底部がある側に前記第3繊維層を有する、吸収性物品用不織布。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1繊維層及び前記第3繊維層の少なくとも一方は、前記第2繊維層の前記壁部で区画された領域に進入する隆起部を有する、請求項1記載の吸収性物品用不織布。
【請求項3】
前記第3繊維層の単位面積当たりの繊維本数が、前記第1繊維層の単位面積当たりの繊維本数よりも少ない、請求項1又は2記載の吸収性物品用不織布。
【請求項4】
前記第2繊維層の前記底部に厚み方向に貫通する開孔部を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項5】
前記第2繊維層の複数の前記凸部内に、吸収性ポリマーを有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項6】
前記第3繊維層の、前記第2繊維層とは反対側の面に液難透過性シートを有する、請求項5記載の吸収性物品用不織布。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の吸収性物品用不織布を有する吸収性物品。
【請求項8】
第1繊維ウエブ、第2繊維ウエブ及び第3繊維ウエブを用いた吸収性物品用不織布の製造方法であって、
複数の突起と該突起間の凹部とを備えた凹凸形状の支持体上に前記第2繊維ウエブを載置し、前記凹部に沿って、前記第2繊維ウエブを、押し込み部材の押し込み部によって押し込んで賦形して凹凸繊維ウエブを形成する押し込み工程と、
前記支持体から前記押し込み部材を取り外した後、前記凹凸繊維ウエブに第1の熱風を吹き付けて繊維同士を融着させて凹凸不織布を得る工程と、
前記凹凸不織布の両面に第1繊維ウエブ及び第3繊維ウエブを当接させる積層工程と、
第2の熱風を吹き付けて前記凹凸不織布と前記第1繊維ウエブ及び前記第3繊維ウエブとの繊維同士を融着させ、かつ前記第1繊維ウエブ及び前記第3繊維ウエブ中の繊維同士を融着する熱融着工程と、を有する吸収性物品用不織布の製造方法。
【請求項9】
前記熱融着工程において、前記第2の熱風を前記第3繊維ウエブの側から吹き付ける、請求項8記載の吸収性物品用不織布の製造方法。
【請求項10】
前記押し込み工程において、前記第2繊維ウエブの前記突起に対応する箇所を開孔し、前記凹凸繊維ウエブの前記押し込み部材側に開孔部を形成し、
前記積層工程において、前記凹凸不織布の前記開孔部の側に前記第3繊維ウエブを当接させる、
請求項8又は9記載の吸収性物品用不織布の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は吸収性物品用不織布に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
不織布は、おむつや生理用ナプキン等の吸収性物品の構成部材など様々な用途に用いられており、様々な構造を備えたものがある。
例えば、特許文献1には、第1不織布層と第2不織布層とが積層された不織布が記載されている。前記第1不織布層は凹凸構造を有する。前記第2不織布層は、略平坦な形状とされて、前記第1不織布の凹部底部に当接し接合されている。特許文献2には、吸収性物品の表面シートとして、複数の畝部と底部とを有し、前記底部に開孔部を配した凹凸構造の不織布が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-44293号公報
特開2020-467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2記載の不織布は、垂直な壁部にて凸部頂部が支持されることで、ふっくらとした厚みと共にクッション性に優れる。また、特許文献1記載の不織布は、前記壁部と底部の開孔部とにより、液吸収性(厚み方向の導液性)に優れる。
一方で、前記不織布は、前述の凹凸形状による嵩高さの下で、クッション性を保持しながら荷重下での耐圧性の更なる向上が求められ、この点で更なる改善の余地がある。この耐圧性をクッション性と同時に更に高めることは、不織布の繊維層の厚みのあるふっくらした柔らかさの向上、荷重下における前記液吸収性の向上の観点からも強く求められるようになってきた。しかし、前記耐圧性の向上は厚みの保持性の向上を意味し、変形を伴うクッション性とはトレードオフになってしまう場合もあり、従来その両立の実現が難しかった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑み、耐圧性とクッション性の伴う柔らかさとを共に向上させ、液吸収性に優れたものとすることが可能な吸収性物品用不織布に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、厚み方向に積層された第1繊維層、第2繊維層及び第3繊維層を有し、繊維同士の交差部における繊維融着部を含む吸収性物品用不織布であって、前記第1繊維層と前記第2繊維層、及び、前記第2繊維層と前記第3繊維層とは、それぞれ互いの繊維同士の前記繊維融着部によって一体化され、前記第2繊維層は、複数の凸部と、隣り合う凸部間に設けられた底部とを備えた凹凸構造を有し、前記複数の凸部それぞれは、頂部と、該頂部を支持する壁部とを備え、前記壁部は、前記不織布の平面方向に対して垂直に延在し、前記第2繊維層の前記頂部がある側に前記第1繊維層を有し、前記第2繊維層の前記底部がある側に前記第3繊維層を有する、吸収性物品用不織布を提供する。
【0007】
また、本発明は、第1繊維ウエブ、第2繊維ウエブ及び第3繊維ウエブを用いた吸収性物品用不織布の製造方法であって、複数の突起と該突起間の凹部とを備えた凹凸形状の支持体上に前記第2繊維ウエブを載置し、前記凹部に沿って、前記第2繊維ウエブを、押し込み部材の押し込み部によって押し込んで賦形して凹凸繊維ウエブを形成する押し込み工程と、前記支持体から前記押し込み部材を取り外した後、前記凹凸繊維ウエブに第1の熱風を吹き付けて繊維同士を融着させて凹凸不織布を得る工程と、前記凹凸不織布の両面に第1繊維ウエブ及び第3繊維ウエブを当接させる積層工程と、第2の熱風を吹き付けて前記凹凸不織布と前記第1繊維ウエブ及び前記第3繊維ウエブとの繊維同士を融着させ、かつ前記第1繊維ウエブ及び前記第3繊維ウエブ中の繊維同士を融着する熱融着工程と、を有する吸収性物品用不織布の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の吸収性物品用不織布は、耐圧性とクッション性の伴う柔らかさとを共に向上させ、液吸収性に優れたものとすることができる。本発明の吸収性物品用不織布の製造方法によれば、上記の本発明の吸収性物品用不織布を好適に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る吸収性物品用不織布の好ましい一実施形態を模式的に示す断面図である。
本実施形態の吸収性物品用不織布の別の好ましい態様を模式的に示す断面図である。
本実施形態の吸収性物品用不織布の更に別の好ましい態様を模式的に示す断面図である。
本実施形態の吸収性物品用不織布の更に別の好ましい態様を模式的に示す断面図である。
本実施形態の吸収性物品用不織布の更に別の好ましい態様を模式的に示す断面図である。
本実施形態の吸収性物品用不織布を構成する第2繊維層の具体例を一方の面側から模式的に示す平面図である。
図6に示す吸収性物品用不織布のR1-R1線断面図である。
図6に示す吸収性物品用不織布のR2-R2線断面図である。
図6に示す吸収性物品用不織布のR3-R3線断面図である。
本発明に係る吸収性物品用不織布の製造方法の好ましい一実施形態を模式的に示す説明図であり、(A)は押し込み工程を示し、(B)は第1の熱風により凹凸不織布を得る工程を示し、(C)は第1繊維ウエブ及び第3繊維ウエブを凹凸不織布に積層し当接させる工程を示し、(D)は第2の熱風により凹凸不織布と第1繊維ウエブ及び第3繊維ウエブとを一体化し、第1繊維ウエブ及び第3繊維ウエブを不織布化する工程を示し、更に(C1)は凹凸不織布の押し込み部により押し込まれた部分に吸収性ポリマーを配する処理を示す。
支持体の平面図である。
押し込み部材の平面図である。
支持体と押し込み部材とを組み合わせた状態を示す平面図である。
支持体の別の態様を示す断面図である。
不織布試料に対して圧縮特性の試験における厚み及び凸部の変形を示す図面代用写真及び説明図であり、(A)は実施例1を示し、(B)は比較例2を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る吸収性物品用不織布の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら、以下に説明する。なお、本明細書において、吸収性物品用不織布を単に不織布ということがある。
本実施形態の不織布10は、繊維同士の交差部に繊維融着部を有する不織布である。例えば、エアスルー法によって前記繊維融着部を形成したエアスルー不織布が挙げられる。そのため、不織布10は構成繊維に熱可塑性繊維を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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