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公開番号
2025056622
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023166208
出願日
2023-09-27
発明の名称
静電荷像現像用トナー
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
9/097 20060101AFI20250401BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】感光体カブリの抑制に優れた静電荷像現像用トナーに関すること。
【解決手段】結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶性ポリエステル系樹脂Aを含有するトナー母粒子と外添剤を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物であり、前記アルコール成分が炭素数2以上6以下の短鎖脂肪族ジオールを含有及び/又は前記カルボン酸成分が炭素数4以上8以下の短鎖脂肪族ジカルボン酸系化合物を含有し、前記外添剤が、個数平均1次粒子径が6nm以上25nm以下の正帯電性外添剤A及び個数平均1次粒子径が30nm以上250nm以下の負帯電性外添剤Bを含有する、静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶性ポリエステル系樹脂Aを含有するトナー母粒子と外添剤を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物であり、前記アルコール成分が炭素数2以上6以下の短鎖脂肪族ジオールを含有及び/又は前記カルボン酸成分が炭素数4以上8以下の短鎖脂肪族ジカルボン酸系化合物を含有し、前記外添剤が、個数平均1次粒子径が6nm以上25nm以下の正帯電性外添剤A及び個数平均1次粒子径が30nm以上250nm以下の負帯電性外添剤Bを含有する、静電荷像現像用トナー。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
正帯電性外添剤Aより負帯電性外添剤Bの含有量が多い、請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項3】
短鎖脂肪族ジカルボン酸系化合物の炭素数が、4以上6以下である、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項4】
正帯電性外添剤Aの個数平均1次粒子径が、8nm以上25nm以下である、請求項1~3いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項5】
結晶性ポリエステル樹脂Cのアルコール成分及び/又はカルボン酸成分が、1官能モノマーを含有する、請求項1~4いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項6】
外添剤が、さらに、個数平均1次粒子径が30nm以上250nm以下の正帯電性外添剤Cを含有する、請求項1~5いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
静電荷現像用トナーにおいて、トナー粒子には、一般的に、流動性や転写性の観点から、外添剤が添加されており、外添剤として、2種以上の粒子を使用したトナーが検討されている(特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-12166号公報
特開2018-72453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外添剤は、連続印刷後の感光体カブリの原因となりやすく、特に、結着樹脂として、トナーの低温定着性を向上させるために結晶性ポリエステル樹脂を用いる場合、感光体カブリによる画質の低下が顕著である。
【0005】
本発明は、感光体カブリの抑制に優れた静電荷像現像用トナーに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶性ポリエステル系樹脂Aを含有するトナー母粒子と外添剤を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cがアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物であり、前記アルコール成分が炭素数2以上6以下の短鎖脂肪族ジオールを含有及び/又は前記カルボン酸成分が炭素数4以上8以下の短鎖脂肪族ジカルボン酸系化合物を含有し、前記外添剤が、個数平均1次粒子径が6nm以上25nm以下の正帯電性外添剤A及び個数平均1次粒子径が30nm以上250nm以下の負帯電性外添剤Bを含有する、静電荷像現像用トナーに関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の静電荷像現像用トナーは、感光体カブリの抑制において優れた効果を奏するものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の静電荷像現像用トナーは、結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶性ポリエステル系樹脂Aを含有するトナー母粒子と外添剤を含有し、短鎖脂肪族ジオール及び/又は短鎖脂肪族ジカルボン酸系化合物を用いて得られた結晶性ポリエステル樹脂Cと小粒径の正帯電性外添剤A及び中~大粒径の負帯電性外添剤Bとを含有している点に大きな特徴を有する。本発明の静電荷像現像用トナーが、感光体カブリの発生を抑制できる理由は定かではないが、以下のように推察される。なお、下記メカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
【0009】
本発明のトナーにおいて、結晶性ポリエステル樹脂Cに、短鎖脂肪族ジオール及び/又は短鎖脂肪族ジカルボン酸系化合物が用いられていることで、樹脂中のエステル基間が近接し、分子軌道の重なりが大きくなり、その結果、エステル基上の電荷が安定化する。さらにエステル基は一般的に負に帯電しやすい官能基であるため、結晶性ポリエステル樹脂Cの負帯電性が強化される。
この負帯電性の強い結晶性ポリエステル樹脂Cを含むトナー母粒子表面に、正帯電性外添剤Aが静電付着しやすく、また、正帯電性外添剤Aは小粒径であるため、トナー母粒子表面を均一に被覆しやすい。さらに、正帯電性外添剤Aよりも粒径が大きい負帯電性外添剤Bを併用すると、負帯電性外添剤Bは正帯電性外添剤Aとの静電作用によりトナー母粒子表面に付着し、トナー粒子間のスペーサー効果を発揮して、正帯電性外添剤Aのトナー表面からの脱離を抑制する。その結果、印刷時のストレス下でもトナーからの外添剤の脱離が抑制され、感光体カブリの発生が抑制されると考えられる。
【0010】
結晶性ポリエステル樹脂Cは、アルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物であり、アルコール成分が短鎖脂肪族ジオールを含有及び/又はカルボン酸成分が短鎖脂肪族ジカルボン酸系化合物を含有する。
(【0011】以降は省略されています)
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