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公開番号2025061875
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-11
出願番号2025012029,2020097989
出願日2025-01-28,2020-06-04
発明の名称大気有害物質の付着抑制方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類A61K 8/27 20060101AFI20250403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】大気有害物質の皮膚への付着を効果的に抑制することができる、大気有害物質の付着抑制方法を提供する。
【解決手段】平均一次粒子径dAが800nm以下である金属酸化物(A)を0.03mg/cm2以上、皮膚に塗布して、大気有害物質の皮膚への付着を抑制する、大気有害物質の付着抑制方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
平均一次粒子径d
A
が800nm以下である金属酸化物(A)を0.03mg/cm
2
以上、皮膚に塗布して、大気有害物質の皮膚への付着を抑制する、大気有害物質の付着抑制方法。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
金属酸化物(A)が酸化チタン及び酸化亜鉛からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1に記載の大気有害物質の付着抑制方法。
【請求項3】
金属酸化物(A)がその表面を疎水化処理又は親水化処理したものである、請求項1又は2に記載の大気有害物質の付着抑制方法。
【請求項4】
金属酸化物(A)がその表面を疎水化処理したものである、請求項1~3のいずれかに記載の大気有害物質の付着抑制方法。
【請求項5】
金属酸化物(A)の平均一次粒子径d
A
が5nm以上である、請求項1~4のいずれかに記載の大気有害物質の付着抑制方法。
【請求項6】
金属酸化物(A)を0.8mg/cm
2
以下、皮膚に塗布する、請求項1~5のいずれかに記載の大気有害物質の付着抑制方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大気有害物質の付着抑制方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、スギ、ヒノキ等の花粉、ばい煙、粉じん等の大気汚染物質、黄砂などの大気中に浮遊する有害物質(以下、「大気有害物質」ともいう)が、人体へ様々な健康被害をもたらすため問題となっている。大気有害物質の中でも、PM2.5と呼ばれる直径2.5μm以下の粒子状物質は、その成分が炭素成分、硫酸塩、硝酸塩、アンモニウム塩等から構成されており、PM2.5や黄砂は吸入により循環器系や呼吸器系の疾患を引き起こすことが知られている。また、PM2.5や花粉、黄砂は、皮膚に付着又は浸透することにより肌トラブルの原因となることが指摘されている。例えば、非特許文献1には、PM2.5が肌にダメージを与えることに関する学術報告がある。そのため、大気有害物質から肌を保護する化粧料への要望が強くなっている。
例えば、特許文献1には、大気汚染物質等の外的刺激から肌を保護するスキンケア化粧料として、特定量のメタケイ酸アルミン酸マグネシウムと、特定量の紫外線防御剤とを含有するスキンケア化粧料が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2014/136993号
【非特許文献】
【0004】
Shiraiwa他、ネイチャー ケミストリー(Nature Chemistry)3,291-295(2011)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムがその吸着能により大気汚染物質を吸着して肌に到達させず、酸性物質が付着してもpH緩衝能によって中和することができ、これらの外的刺激による肌ダメージを軽減することが記載されている。また、紫外線防御剤は皮膚を紫外線から有効に防御することが記載されている。このような技術は、大気汚染物質が皮膚へ及ぼす影響を軽減させることができるが、大気汚染物質の皮膚への付着を防ぐものではなく、改善の余地がある。
本発明は、大気有害物質の皮膚への付着を効果的に抑制することができる、大気有害物質の付着抑制方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、特許文献1に示すように大気汚染物質を吸着させるのではなく、特定の平均一次粒子径を有する金属酸化物を特定量皮膚に塗布し、ナノサイズの凹凸を皮膚表面に形成することにより、大気有害物質の皮膚への付着を抑制できることに着目し、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、平均一次粒子径d
A
が800nm以下である金属酸化物(A)を0.03mg/cm
2
以上、皮膚に塗布して、大気有害物質の皮膚への付着を抑制する、大気有害物質の付着抑制方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の方法によれば、大気有害物質の皮膚への付着を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
大気有害物質の付着抑制効果の評価方法を示す概略図である。
実施例1~9及び比較例1における金属酸化物(A)の塗布量に対する大気有害物質の付着抑制率の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[大気有害物質の付着抑制方法]
本発明の大気有害物質の付着抑制方法は、平均一次粒子径d
A
が800nm以下である金属酸化物(A)を0.03mg/cm
2
以上、皮膚に塗布して、大気有害物質の皮膚への付着を抑制する方法である。
なお、本発明において「大気有害物質」とは、スギ、ヒノキ等の花粉;硫黄酸化物、ばいじん、窒素酸化物等のばい煙、粉じん、自動車排出ガス、ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の有害大気汚染物質、揮発性有機化合物(VOC)等を含む粒子などの大気汚染物質;黄砂などの大気中に浮遊する有害物質(PM2.5を含む)を意味する。
また、以下の記載において、本発明における大気有害物質に対する付着抑制効果を単に「付着抑制効果」と表記する。
【0010】
本発明の付着抑制方法は、大気有害物質、とりわけ微粒子状の大気有害物質に対する付着抑制効果が高い。その理由は定かではないが、本発明においては、平均一次粒子径が所定の範囲である金属酸化物を特定量皮膚に塗布することにより、皮膚表面にナノサイズの凹凸が形成されるため、大気有害物質が金属酸化物に接触したときの接触面積を低減させることができ、大気有害物質の付着を効果的に抑制できると考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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