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公開番号2025026413
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2024131870
出願日2024-08-08
発明の名称油中水型乳化組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/25 20060101AFI20250214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】化粧持続性に優れ、肌へのフィット感が良好で、乳化安定性にも優れた油中水型乳化組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物、
(B)25℃で液状のフェニル変性シリコーン及びアルキル変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上、
(C)炭素数10以上のアルキル基と、ポリグリセリル基とを有する変性シリコーン、
(D)25℃で液状のエステル油
を含有する含浸用油中水型乳化組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物、
(B)25℃で液状のフェニル変性シリコーン及びアルキル変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上、
(C)炭素数10以上のアルキル基と、ポリグリセリル基とを有する変性シリコーン、
(D)25℃で液状のエステル油
を含有する含浸用油中水型乳化組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1記載の油中水型乳化組成物を含浸した保持体を、コンパクト容器に内蔵した化粧料。
【請求項3】
成分(C)が、両末端アルキル変性グリセリルエーテル変性シリコーンを含む、請求項2記載の化粧料。
【請求項4】
成分(C)が一般式(2):
JPEG
2025026413000007.jpg
31
170
(R
11
及びR
19
は、それぞれ独立に同一であっても異なってもよい炭素数の最頻値が1~32の直鎖又は分岐を有する炭化水素基;R
12
~R
18
は、それぞれ独立に同一であっても異なってもよい炭素数1~5の直鎖又は分岐を有する炭化水素基;Qは炭素数3~20の直鎖又は分岐を有する二価の炭化水素基;R
20
及びR
21
はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1~28の直鎖又は分岐を有する炭化水素基で、少なくとも一方は水素原子;pは繰り返し単位個数を表し、平均値で5以上60以下の数;qは繰り返し単位個数を表し、平均値で2.5以上10以下の数;繰り返し数p及びqの構成単位はブロック共重合体又はランダム共重合体のいずれであってもよい。ただし、式中、1以上の炭素数10以上のアルキル基を有する)
で表わされるアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンを含む、請求項2記載の化粧料。
【請求項5】
成分(A)の含有量が、0.1~8質量%であり、成分(B)の含有量が、1~30質量%であり、成分(C)の含有量が、0.1~12質量%であり、成分(D)の含有量が、3~40質量%である請求項2又は3記載の化粧料。
【請求項6】
成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.5~15である請求項2又は3記載の化粧料。
【請求項7】
油中水型乳化組成物が、さらに、疎水化処理された着色顔料1~30質量%を含有する請求項2又は3記載の化粧料。
【請求項8】
油中水型乳化組成物が、さらに、揮発性油1~50質量%を含有する請求項2又は3記載の化粧料。
【請求項9】
油中水型乳化組成物が、30℃における粘度が、3000~30000mPa・sである、請求項2又は3記載の化粧料。
【請求項10】
保持体が、発泡体、多孔質体、繊維の集合体である、請求項2又は3記載の化粧料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油中水型乳化組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コンパクト容器に内蔵したスポンジ等の保持体に液状化粧料を含浸させ、使用時に、指や塗布具を用いて保持体から取り、肌に塗布する形態の化粧料が開発されている。
例えば、特許文献1には、化粧料組成物が含浸されたポリエーテル系ウレタンフォームを含む化粧品が、安定性、携帯性及び使用感に優れることが記載されている。
特許文献2には、特定の有機紫外線遮蔽剤を含む化粧料組成物を、水不溶性スポンジに含浸させた化粧品が、紫外線遮断機能に優れることが記載されている。
特許文献3には、架橋型ポリエーテル変性シリコーン又は架橋型ポリグリセリン変性シリコーンと、デンドリマー型シロキサン構造を側鎖に有するアクリルポリマー又はシリコーン化プルランとを含有する含浸用油中水型乳化化粧料が、含浸体への充填適正や保持性を維持しながら、使用感と毛穴等の補正効果に優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-530252号公報
特開2017-088631号公報
特開2019-131489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の化粧料は、肌への密着性に劣り、テカリや化粧崩れが生じやすく、化粧持続性に劣るという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、カチオン変性粘土鉱物と、フェニル変性シリコーン及びアルキル変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、液状のエステル油を組合わせた油中水型乳化組成物が、肌への密着性が向上し、肌へのフィット感も良好で、化粧崩れが生じにくく、化粧持続性に優れ、乳化安定性にも優れることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物、
(B)25℃で液状のフェニル変性シリコーン及びアルキル変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上、
(C)炭素数10以上のアルキル基と、ポリグリセリル基とを有する変性シリコーン、
(D)25℃で液状のエステル油
を含有する含浸用油中水型乳化組成物に関する。
【0007】
また、本発明は、前記油中水型乳化組成物を含浸した保持体を、コンパクト容器に内蔵した化粧料に関する。
また、本発明は、保持体に含浸させた油中水型乳化組成物を、該保持体から指又は塗布具で取り、肌に塗布することを特徴とする、前記化粧料の使用方法に関する。
また、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物、
(B)25℃で液状のフェニル変性シリコーン及びアルキル変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上、
(C)炭素数10以上のアルキル基と、ポリグリセリル基とを有する変性シリコーン、
(D)25℃で液状のエステル油
を含有する油中水型乳化組成物を含浸した保持体と、コンパクト容器をセットした、化粧料キットに関する。
【0008】
また、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)第四級アンモニウムイオンで置換されたカチオン変性粘土鉱物、
(B)25℃で液状のフェニル変性シリコーン及びアルキル変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上、
(C)炭素数10以上のアルキル基と、ポリグリセリル基とを有する変性シリコーン、
(D)25℃で液状のエステル油
を含有する油中水型乳化組成物に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の油中水型乳化組成物は、肌への密着性が向上し、肌へのフィット感が良好で、長時間経過後も化粧崩れがなく、化粧持続性に優れ、乳化安定性にも優れている。油中水型乳化組成物は、保持体に含浸させ、コンパクト容器に内蔵した化粧料として用いるのに適している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明で用いる成分(A)のカチオン変性粘土鉱物は、第四級アンモニウムイオンで置換されたもので、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されずに用いることができる。例えば、ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等の層状粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で置換して得られるカチオン変性粘土鉱物が好ましい。
ここで、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤は、下記式(1):
(【0011】以降は省略されています)

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