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公開番号
2025032529
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2023137838
出願日
2023-08-28
発明の名称
吸収性物品
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類
A61F
13/512 20060101AFI20250305BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】吸水性繊維を主体とする表面シートを備え、かつ、使用感が良好な吸収性物品に関する。
【解決手段】吸収性物品は、吸収体と、表面シートと、裏面シートと、サイドシートと、を備える。上記吸収性物品は、着用者の前後方向に対応する縦方向と、縦方向に直交し前記着用者の左右方向に対応する横方向と、縦方向及び横方向に直交する厚み方向と、を有する。上記表面シートは、上記吸収体の肌側に配置される。上記裏面シートは、上記吸収体の非肌側に配置される。上記サイドシートは、上記表面シートの横方向両側部の肌側面上に配置され、縦方向に延在する。上記表面シートは吸水性繊維を主体として含む。上記表面シートは、上記サイドシートと接合する縦方向に延びるサイド接合部を有する。上記表面シートは、上記サイドシートと平面視重なる領域であって、上記サイド接合部の横方向内側に裂け目を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
着用者の前後方向に対応する縦方向と、前記縦方向に直交し前記着用者の左右方向に対応する横方向と、前記縦方向及び前記横方向に直交する厚み方向と、を有し、吸収体と、前記吸収体の肌側に配置される表面シートと、前記吸収体の非肌側に配置される裏面シートと、前記表面シートの前記横方向両側部の肌側面上に配置される前記縦方向に延在するサイドシートと、を備える吸収性物品であって、
前記表面シートは吸水性繊維を主体として含み、
前記表面シートは、前記サイドシートと接合する前記縦方向に延びるサイド接合部を有し、
前記表面シートは、前記厚み方向からみた平面視で前記サイドシートと重なる領域であって、前記サイド接合部の前記横方向内側に裂け目を有する
吸収性物品。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記サイド接合部は、前記表面シートと前記サイドシートが圧縮されて形成されるエンボス圧縮部を含む
請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記サイド接合部は、前記エンボス圧縮部と、前記表面シートと前記サイドシートとが接着剤によって接着される前記縦方向に延びる接着部とを含み、
前記エンボス圧縮部は、前記厚み方向からみた平面視で、一部の部位が前記接着部と重なり、他の部位が前記接着部の前記横方向内側の側縁部から前記横方向にはみ出して位置し、
前記裂け目は、前記エンボス圧縮部の前記他の部位の前記横方向内側に位置する
請求項2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記裂け目は前記縦方向に沿って間隔をあけて複数配され、
前記縦方向に沿って隣り合って配される裂け目間の間隔部分の前記横方向外側には、前記エンボス圧縮部が存在する
請求項2又は3に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記縦方向に関して、着用者の排泄部と対向する部分を含む中間領域と、前記中間領域の前方に位置する前方領域と、前記中間領域の後方に位置する後方領域と、に区分され、
前記表面シートは、前記中間領域の前記横方向中央部に前記裂け目の縦方向長さ以上の開孔を有さない
請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記表面シートと前記吸収体との間に配置された、親水性のサブレイヤーシートをさらに備え、
前記サブレイヤーシートの構成繊維が前記裂け目内に存在する
請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記表面シートと前記吸収体との間に配置された、親水性のサブレイヤーシートをさらに備え、
前記吸収体は厚み方向に貫通するスリットを有し、
前記サブレイヤーシートの構成繊維が前記スリット内に存在する
請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記縦方向に関して、着用者の排泄部と対向する部分を含む中間領域と、前記中間領域の前方に位置する前方領域と、前記中間領域の後方に位置する後方領域と、に区分され、
前記吸収体は、複数の吸収性シートの積層構造であり、
前記吸収体は、前記厚み方向に貫通するスリットを有し、
前記吸収体は、前記中間領域において、前記横方向中央部に位置する第1積層部と、該第1積層部より横方向外側に位置し、該第1積層部よりも吸収性シートの積層枚数が少ない第2積層部とを有し、
前記複数の吸収性シートは、前記第1積層部及び前記第2積層部にわたって配置された1又は複数の本体吸収性シートと、前記第1積層部のみに配置された1又は複数の中央吸収性シートと、を含み、
前記本体吸収性シートは、前記厚み方向に積層された肌側吸収部及び非肌側吸収部を有し、
前記中央吸収性シートは、前記第1積層部において、前記肌側吸収部及び前記非肌側吸収部の間に配置され、
前記第1積層部と前記第2積層部の境界部において、前記中央吸収性シートの端部は、前記本体吸収性シートと接合されない
請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記中央吸収性シートと前記非肌側吸収部とは接合されていない
請求項8に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記中央吸収性シートは、前記肌側吸収部と接合された接合領域を有し、
前記スリットは、少なくとも一部分が前記第1積層部に配置される第1スリットを含み、
前記接合領域は、前記厚み方向からみた平面視において前記第1スリットと重なっている
請求項8記載の吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
吸収性物品は、一般に、排泄された液を吸収する吸収体と、吸収体の肌側に配置された表面シートと、吸収体の非肌側に配置された裏面シートと、を備える。表面シートとしては、高い吸水性及び吸湿性を実現し、着用者に天然繊維による安心感を与える等の観点から、コットン繊維を用いて形成された不織布が知られている(例えば特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-289621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、コットン繊維等の吸水性繊維を主体とする表面シートは、吸水性が高く、経血等の排泄液を保持する傾向にある。このため、表面シートから吸収体に素早く吸収されなかった表面シートの表面に残った経血によって、着用者に濡れた感触を与えて不快感を与えてしまうことがあった。このため、吸水性繊維を主体とする表面シートを備えつつも、使用感の良好な吸収性物品が求められている。
【0005】
本発明の課題は、吸水性繊維を主体とする表面シートを備え、かつ、使用感が良好な吸収性物品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係わる吸収性物品は、吸収体と、表面シートと、裏面シートと、サイドシートと、を備える。
上記吸収性物品は、着用者の前後方向に対応する縦方向と、縦方向に直交し前記着用者の左右方向に対応する横方向と、縦方向及び横方向に直交する厚み方向と、を有する。
上記表面シートは、上記吸収体の肌側に配置される。
上記裏面シートは、上記吸収体の非肌側に配置される。
上記サイドシートは、上記表面シートの横方向両側部の肌側面上に配置され、縦方向に延在する。
上記表面シートは吸水性繊維を主体として含む。
上記表面シートは、上記サイドシートと接合する縦方向に延びるサイド接合部を有する。
上記表面シートは、上記サイドシートと平面視重なる領域であって、上記サイド接合部の横方向内側に裂け目を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の吸収性物品によれば、吸水性繊維を主体とする表面シートを備え、かつ、使用感が良好な吸収性物品とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る生理用吸収性物品の平面図である。
図1のII-II線から見た上記生理用吸収性物品の模式断面図である。
上記生理用吸収性物品の吸収体の平面図である。
他の実施形態に係わる生理用吸収性物品の部分断面模式図である。
更に他の実施形態に係わる生理用吸収性物品の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0010】
[ナプキン(吸収性物品)の全体構成]
本発明の一実施形態に係る吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。ナプキン1は、図1に示すように、本体Mと、一対のウイング部Wと、を備える。ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。ナプキン1は、例えば、ナプキン1を横方向Yに2等分する縦中心線CLに関して線対称(左右対称)に構成され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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