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公開番号
2025057941
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023167791
出願日
2023-09-28
発明の名称
再生用樹脂の製造方法及び成形体の製造方法
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
B29B
17/02 20060101AFI20250402BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】2種類以上の熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物から、目的とする樹脂を高い純度で分離すること。
【解決手段】製造方法は、再生用樹脂Aと該再生用樹脂Aよりも高い融点を有する樹脂Bとを含有する樹脂組成物を押出機によって溶融させ、溶融した該樹脂組成物を、該押出機の先端域に取り付けられたフィルターによる処理に供して、該樹脂組成物から前記再生用樹脂Aを分離する工程を含む。再生用樹脂A及び前記樹脂Bが熱可塑性樹脂である。フィルターによる処理に用いる該フィルターの目開きが、樹脂Bの通過を阻害する大きさである。樹脂組成物をフィルターによる処理に供するときの温度を、再生用樹脂Aの融点以上、樹脂Bの融点未満とし、押出機の加熱温度を、該樹脂Bの融点よりも20℃以上低くする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
再生用樹脂Aと該再生用樹脂Aよりも高い融点を有する樹脂Bとを含有する樹脂組成物を押出機によって溶融させ、
溶融した前記樹脂組成物を、前記押出機の先端域に取り付けられたフィルターによる処理に供して、該樹脂組成物から前記再生用樹脂Aを分離する工程を含む、再生用樹脂の製造方法であって、
前記再生用樹脂A及び前記樹脂Bが熱可塑性樹脂であり、
前記フィルターによる処理に用いる該フィルターの目開きが、前記樹脂Bの通過を阻害する大きさであり、
前記樹脂組成物を前記フィルターによる処理に供するときの温度を、前記再生用樹脂Aの融点以上、前記樹脂Bの融点未満とし、
前記押出機の加熱温度を、前記樹脂Bの融点よりも20℃以上低くする、再生用樹脂の製造方法。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記フィルターが、スクレーパーによる異物掻き取り機構を有するレーザーフィルターである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記樹脂組成物が熱硬化性樹脂Cを更に含み、
前記樹脂B及び前記熱硬化性樹脂Cの合計量が、前記樹脂組成物に対して10質量%以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記フィルターによる処理に供する前記樹脂組成物に加わる樹脂圧力を、前記フィルターによる処理時の前記樹脂Bの最大点応力よりも低くする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記樹脂圧力と前記最大点応力との差を、1MPa以上20MPa以下にする、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記押出機による押出工程の前に、メルトフローレートが3g/10min以上のポリオレフィンを前記樹脂組成物に対して5質量%以上20質量%未満添加する工程を更に含む、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項7】
前記再生用樹脂Aの融点と前記樹脂Bの融点との差が20℃以上200℃以下である、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項8】
前記再生用樹脂Aがポリオレフィンである、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項9】
前記ポリオレフィンがポリエチレンである、請求項8に記載の製造方法。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれか一項に記載の製造方法で再生用樹脂を製造する工程と、
前記再生用樹脂を用いて成形する工程と、
を有する成形体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生用樹脂の製造方法に関する。また本発明は、再生用樹脂を用いた成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
多くの包装材は、熱可塑性複合材料及び/又は積層材料を用いている。包装材は例えばボトル容器及び詰め替え用パウチ等に成形される。包装材は、機能的な理由から、全く異なる種類の樹脂フィルムから構成されることがある。全く異なる種類の樹脂フィルムからなる包装材を回収して樹脂を再生する場合、再生された樹脂には、主成分のポリマー及び該ポリマーと非相溶なポリマーが存在する。例えば、パウチを回収して再生したポリエチレンは、未溶融のポリアミドやポリエチレンテレフタレート(以下「PET」ともいう。)を含む。ポリアミドやPETは非均質ブレンドを生じることから、バージンポリエチレンと比較して再生樹脂はフィルムの成形性が著しく低下する。特に未溶融のポリアミドやPETはポリエチレンと相溶せず、またサイズが大きいので、再生樹脂の成形性に大きな影響を与える。
【0003】
そこで、再生用樹脂を他の樹脂から分離する方法として、例えば特許文献1~3に記載の方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-62070号公報
特開2019-6043号公報
米国特許出願公開第2019/366591号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した特許文献1~3において提案されている方法では、目的とする再生用樹脂を高い純度で分離するには限度があった。
したがって本発明の課題は、2種類以上の熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物から、目的とする樹脂を高い純度で分離し得る方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、再生用樹脂Aと該再生用樹脂Aよりも高い融点を有する樹脂Bとを含有する樹脂組成物を押出機によって溶融させ、
溶融した前記樹脂組成物を、前記押出機の先端域に取り付けられたフィルターによる処理に供して、該樹脂組成物から前記再生用樹脂Aを分離する工程を含む、再生用樹脂の製造方法に関する。
一実施形態において、前記再生用樹脂A及び前記樹脂Bが熱可塑性樹脂であることが好ましい。
一実施形態において、前記フィルターによる処理に用いる該フィルターの目開きが、前記樹脂Bの通過を阻害する大きさであることが好ましい。
一実施形態において、前記樹脂組成物を前記フィルターによる処理に供するときの温度を、前記再生用樹脂Aの融点以上、前記樹脂Bの融点未満とし、
前記押出機の加熱温度を、前記樹脂Bの融点よりも20℃以上低くすることが好ましい。
【0007】
また本発明は、再生用樹脂を製造する工程と、
前記再生用樹脂を用いて成形する工程と、
を有する成形体の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、2種類以上の熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物から、目的とする樹脂を高い純度で分離することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明は、再生用樹脂を含む樹脂組成物を溶融させる工程と、該樹脂組成物から該再生用樹脂を分離する工程とを含む、再生用樹脂の製造方法に関する。
【0010】
まず、再生用樹脂を分離する対象である樹脂組成物について説明する。
樹脂組成物は、再生用樹脂Aと、該再生用樹脂Aよりも高い融点を有する樹脂Bとを含有する。本発明において、樹脂組成物から目的とする樹脂を分離する観点から、再生用樹脂A及び樹脂Bは、いずれも熱可塑性樹脂であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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