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公開番号2024153241
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067007
出願日2023-04-17
発明の名称真空チャンバ
出願人株式会社シロハチ
代理人個人
主分類B29C 39/42 20060101AFI20241022BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】本体に入れることができる形状やサイズの自由度を高めると共に、利用者の都合に応じて開口部の向きや本体の高さを変更できるようにする。
【解決手段】外形が直方体状で一面に矩形状の開口部10が設けられた中空体1を真空チャンバ100の本体とする。この本体1には、開口部10の各辺からそれぞれ均一な幅をもって延び出て開口部10に対向しない関係にある4つの矩形部1A,1B,1C,1Dより外側に突出する縁枠10Wが含まれる。矩形部1Dには排気管と吸気管とが設けられ、排気管にホース18等を介して真空ポンプ200が連結される。矩形部1A,1B,1Cの表面のそれぞれには、当該矩形部に対する縁枠10Wの突出幅と同等の距離だけ外側になる位置まで当該矩形部から突出する脚部材20が連結される。開口部10は、縁枠10Wに載せるのに十分な大きさの蓋体2によって塞がれる。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
外形が直方体状で一面に矩形状の開口部が設けられた中空の本体と、当該開口部を塞ぐための蓋体とを備え、
前記本体には、前記開口部の各辺からそれぞれ均一な幅をもって延び出て、当該本体の開口部に対向しない関係にある4つの矩形部より外側に突出する縁片が含まれており、
前記4つの矩形部のうちのいずれか一つに排気管と吸気管とが設けられ、その他の3つの矩形部のうちの少なくとも互いの大きさが異なる2つの矩形部の表面のそれぞれに、当該矩形部に対する前記縁片の突出幅と同等の距離だけ外側になる位置まで当該矩形部から突出する脚部材が連結され、
前記蓋体は、前記本体から独立した部材であって、前記開口部の各辺の縁片に載せることが可能な大きさを有する、
真空チャンバ。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記開口部は前記4つの矩形部に囲まれる空間の間口に近い大きさおよび形状の矩形穴であって、当該開口部の各辺から延び出た縁片が互いに繋がって当該開口部を囲む矩形状の縁枠が形成される、請求項1に記載された真空チャンバ。
【請求項3】
前記脚部材の連結対象の矩形部の表面には、それぞれ複数の前記脚部材が所定の間隔をあけて、前記開口部が設けられた面を前記本体の上面とした場合に当該矩形部の幅方向となる方向に沿って並んだ状態で連結される、
請求項1に記載された真空チャンバ。
【請求項4】
前記脚部材の連結対象の矩形部の表面には、所定長さの前記脚部材が、前記開口部が設けられた面を前記本体の上面とした場合に当該矩形部の幅方向となる方向に長さ方向を沿わせて連結されており、
前記脚部材の長さは、上記の連結状態において、前記連結対象の矩形部の両側に連なる各矩形部の側にある縁片より外側に突出しない長さに設定される、請求項1に記載された真空チャンバ。
【請求項5】
前記脚部材は、連結対象の矩形部から最も離れた部分が当該矩形部の表面に平行な平坦面となる形態を有する、請求項1,3,4のいずれかに記載された真空チャンバ。
【請求項6】
外形が直方体状で一面に矩形状の開口部が設けられた中空体であって、
前記開口部の各辺からそれぞれ均一な幅をもって延び出て、当該開口部に対向しない関係にある4つの矩形部より外側に突出する縁片が含まれており、
前記4つの矩形部のうちのいずれか一つに排気管と給気管とが設けられ、その他の3つの矩形部のうちの少なくとも互いの大きさが異なる2つの矩形部の表面のそれぞれに、当該矩形部に対する前記縁片の突出幅と同等の距離だけ外側になる位置まで当該矩形部から突出する脚部材が連結される、
真空チャンバ用の本体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、真空注型法による成形加工や液体の脱泡処理などに用いられる真空チャンバに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
脱泡処理用の真空装置として、特許文献1には、開閉扉を設けた減圧室(真空チャンバに該当する。)と真空ポンプとを真空用ホースを介して連結した構成の装置が開示されている。また,特許文献1には、減圧室に被脱泡溶液を入れて開閉扉を閉じ、真空ポンプを駆動して減圧室の内部を減圧することによって、溶液中に含有されていた気体が放出されると共に溶液が激しく盛り上がって泡立つ状態になり、泡立ちが消えたところで真空ポンプを停止して減圧室を常圧に戻し、容器を減圧室から取り出すことによって、脱泡処理が終了する旨が記載されている(特許文献1の段落0002~0003,図2を参照。)。
【0003】
特許文献1は、開閉扉や吸気用の配管が示されていないなど、真空チャンバの構成が十分に表されていないが、近年、特許文献1の図2に近い構成の真空チャンバが実用化されている。その事例を示す2件の非特許文献(インターネット情報)をあげる。
【0004】
非特許文献1には、上面が開口され、外周面に排気や吸気のための配管や負圧計が取り付けられた本体と、この本体の開口面に着脱可能に取り付けられる蓋体とを備えた真空チャンバが開示されている。非特許文献2には、非特許文献1と同様の構成の本体の開口部を透明のアクリル板により塞ぐようにした形態の真空チャンバが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
登録実用新案第3015384号公報
【非特許文献】
【0006】
「BACOENG 3ガロン 強化ガラス蓋 ステンレススチール 真空室 木材の安定化、シリコン、エポキシ、エッセンシャルオイルの脱気に最適」,公開日(取り扱い開始日)2022年6月5日, https://www.amazon.co.jp/dp/B07GR5FTQJ/
「レジン複製で活躍する『真空脱泡機』を自作!低コスト・高品質なガレージキット複製が出来る設備を整えてみた」,モデラー 柚P著,(公開日は不明) https://yzphouse.com/sinkudappoki
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
非特許文献1,2に記載されている真空チャンバは、脱泡処理や模型部品などの小型部材を真空注型法により製作する目的に対応できる構成のものである。しかし、いずれの真空チャンバも本体が円筒形状であるため、本体の中央部に入る幅を有する物品でも、その全体を本体に入れることができない場合がある。この問題は角張った形状の成形用の型に生じやすく、真空チャンバの本体に入るように型のサイズを調整せざるを得ないという不便が生じている。また、向きを変えれば本体に入れることができるが、向きを変えることができない事情がある物品も、本体に入れることは不可能である。
【0008】
さらに非特許文献1,2に記載されている真空チャンバでは、処理対象の物品を本体に収容するには、当該物品を本体の上面の開口部の上まで持ち上げてから本体の内底面に降ろす必要があるが、物品の重量,形態,処理の目的等によっては、そのような作業がしづらい場合がある。
【0009】
本発明は上記の諸問題に着目してなされたもので、本体に入れることができるサイズや形状の自由度を高めると共に、利用者の都合に応じて開口部の向きや本体の高さを変更できるようにすることを、課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の問題に鑑み、本発明に係る真空チャンバは、外形が直方体状で一面に矩形状の開口部が設けられた中空の本体と、当該開口部を塞ぐための蓋体とを備える。本体には、開口部の各辺からそれぞれ均一な幅をもって延び出て、当該本体の開口部に対向しない関係にある4つの矩形部より外側に突出する縁片が含まれる。蓋体は、本体から独立した部材であって、上記開口部の各辺の縁片に載せることが可能な大きさを有する。
なお、縁片の幅はすべて一定にする必要はなく、開口部の辺ごとに同じ幅をもって延び出るという条件を満たせば、辺ごとに、または対向関係にある辺の組み合わせごとに、縁片の幅を変更してもよい。また、各縁片の「均一な幅」には微差が生じる場合があるものとする(以後の記載についても同じ。)。
(【0011】以降は省略されています)

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